欲望のオーバー・ザ・フェンス

＜６月７日（月）＞

ちょっとしたしぐさや表情が昔のオンナ、元カノを髣髴とさせた〝毒女〟カゲキ。
食事をしながらも、脳裏に１０年前の記憶が甦る。心の里帰りもたまにはいいもんだ。
けど列車での移動っていいね。店の近所で食事するのとは一味もふた味も違う。距離と空間のマジックに揺さぶられる怪人クンがいる。でも大丈夫。マジ惚れなんてしないから。だってさ、そうなった瞬間がさよならの入口。
ムフフ…、〝ネオン街のホームレス〟も学習能力くらいは身につくさ。
ひさびさに溺れる怪人クンが見たかった？　残念でした。

キャバ嬢は「カワイイね」や「キレイだよ」の言葉をもらっては己の存在を確認、安堵する。それでいて口説かれることを死ぬほど嫌う。とことんめんどくさがる。
相手はお客ばかりじゃない。お世話になった店の社長、スタッフ、はたまたハコが入居するビルのオーナーからも逃避する。ケータイが突如つながらなくなるのは、そういうことだったのか。バックステージは表舞台なんて問題にならないくらいドロドロの世界なんだな。
オキニの嬢と長く楽しい〝ステキなカンケイ〟を築きたければ互いの距離、欲望のオーバー・ザ・フェンスをしないこと。彼女たちが踏み込んでほしくない領域には絶対に触らない。見返りなんか求めちゃダメだよ。
回を重ねても初心、忘るべからず。それさえ守れたら〝連続ドラマ〟はシーズン××へと続いていく。
「月１くらいは会いに来てほしいな」とカゲキ。考えておきましょう。

蒸し暑い。週明けの東京マーケットはドーン、今年最大の下げ幅を記録。
おいおい、今度はハンガリーかよ。しばらくは上を望めそうにないな。じたばたしてもしょうがない。静観だ。


※７月のロードショー。映画『踊る大捜査線３』（写真）も、いまから楽しみです。