怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

わかってくれます、勝間さん?

2009年01月30日 | Weblog
<1月29日(木)>

経済評論家で公認会計士の勝間和代さんは、多いときで1日4冊もの本を読むそうだ。ひと月じゃないよ。ワンデーに、だよ。
それもこれも、速読術というものを身につけているからこそなせる業(わざ)。
怪人クンなんか、1冊読破するのに何ヵ月もかかることがある。今夜も石田衣良さんの作品を手にしてたけど寝る前に開いたりするもんだから、数行読んではウトウト。まだ半分も残ってる。こんなのばっかりだ。
短時間に、効率よく、たくさん読めるってたしかに魅力的なこと。
なんだけど、ちょっと待て!
怪人クンのように、試してもいない人間があれこれ語るのはどうかと思う。
まぁ、そこはムフフ…、気にせず書かせてもらいましょ。

今週の水曜日、勝間さんが久米宏さんの番組、『テレビってヤツは!?』(TBS)に登場した際、VTRにその光景は映し出された。
うわ、はやっ! 秒単位で数ページがめくられていく。怪人クンは心の中で、「あんなのでホント、頭に入るの?」と感じずにはいられなかった。けど彼女は久米さんに向かって淡々と言った。
「ぜんぶ把握できてます」
オヨヨ!
でもでもでも、やっぱりひと言!
怪人クンも書き手だ。どうしたってそちらの人間の気持ちになる。
勝間さん、この業を発明したわけでもないあなたに文句をいうこと自体おかしい。筋違いってことは100も承知だ。
速読術は立派な才能。技術ではあるんだけど…。
まるで手間隙かけて作った料理を噛みもせずただゴックン、そんな味わい方しかされてないみたいで悲しくなってしまったんです。
わかってくれます、勝間さん?

いくら中身が頭に入ってるからといって、たとえば小説の登場人物のセリフまではどうですか? チラッ、チラッで、きっちり読んでないでしょ? 一語一句、噛みしめでますか?
あとで、「あ、こんな会話もあったのね」なんて箇所が出てくるでしょ? 人によっては涙するシーンを素通りしてはいませんか?
速読術といったらカッコいいけど、要するにナナメ読み。あるいは早食い。そんなのはシェフと作者に対して失礼だ!
読書って時間に追われながらするんじゃなくて、もっとこう、リラックスの中で楽しむものだと思うんだけどなぁ…。

速読術か。そうはいっても便利だよな。怪人クンには今のところ必要ないけど、身につけて邪魔にはならないし。オレ、わたしはできるよ! という読者の方、会うことがあったらコツを教えてね。
なんだ怪人クンよ、実は興味あるんだろ?


※久米さんの番組ロゴ(写真)。