goo blog サービス終了のお知らせ 

きのこつれづれ

つれづれに観察したきのこをつれづれに更新しています。

梅雨の中休み

2010-07-07 19:16:24 | きのこ
ここ数年の梅雨は何か変です。降る時はバケツをひっくり返した様な降り方で、しかもピンポイントで集中的に降り、甚大な被害を出す。観察地まで一時間かかる所で、出発する時は晴れていても現地に着くと集中的な雨という事があります。野山を徘徊する者にとっては天気予報に細心の注意を払わなければなりません。
今日はそんな心配の無い一日でした。


ダイダイガサ Cyptotrama asprata


            
            タマゴタケ Amanita hemibapha



カワリハツ Russula cynaxantha

ウグイス色型と紫色型が同居しています。



Lactarius sp



ムラサキホウキタケモドキ Clavulina amethystinoides



フサヒメホウキタケ Clavicorona pyxidata


 

もうそろそろ

2010-07-06 19:28:55 | きのこ
各地できのこ爆生の情報が出ていましたが、そろそろ落ち着きつつあるようです。
ベニタケの仲間やイグチの仲間など黒くなったり溶けているものが多数見受けられました。


Marasmiellus sp



Mycena sp

キュウバンタケに似ていますが、ひだが明確な隔生です。傘の径、5mmの小型菌。



ダイダイガサ Cyptotrama asprata


            
            ツルタケ Amanita vaginata



ヒメコンイロイッポンシメジ Entoloma coelestinus



ミドリニガイグチ Tylopilus virens



ウラグロニガイグチ Tylopilus eximius



ヒナベニタケ Russula kansaiensis



カワリハツ Russula cynoxantha



ヒロハウスズミチチタケ Lactarius hygrophoroides



ナガエノチャワンタケ Helvella macropus


野宿しそうになったカメラ

2010-07-05 19:08:14 | きのこ
昨日は、島根県境の長野山できのこ観察会があった。頂上付近は山口県では数少ないブナが原生している。しかし、芸北や九重のブナ林と違って林床は笹が生い茂りあまり魅力を感じない。それでも、2,3種ほど、ブナ林らしいきのこが採取されていた。

帰宅後、疲れていたが画像だけはパソコンに取り込んでおこうとカメラを捜したが、カメラが無い!!・・・悪い予感。記憶を辿ると、同定場所(野外)に三脚に付けたまま置いていた・・・・・と思い出した。現地は、解散時霧雨が振り出していた。
直ぐに頂上の食堂に電話を入れた。カメラは有ったが、話を伺っていると三脚は付いていないと言う。という事は、私のカメラでは無い。別にカメラを忘れていらっしゃる方がいる。更にお話を伺うと、Yさんだった。Yさんはカメラを取りに引き返しているという。何せ、片道2時間かかる所。直ぐにYさんの携帯に電話を入れ、私のカメラも預かって欲しい旨をお願いした。・・・という事で本日無事に帰ってきた。
人騒がせなカメラ・・・・いえいえ人騒がせな海華です。

           
           アカハテングタケ Amanita rhodophylla



キイロイグチ Pulveroboletus auriflammeus 



ウスタケ Gomphus floccosus



ノボリリュウタケ Helvella crispa


             
             ササユリ


雨の中を

2010-07-03 18:30:46 | きのこ
この時期は仕事と相談しながら・・・天気を窺いながら・・・公私共に忙しい日が続く。
今日は降水確率70%だが、まだ雨が降り出していないので市内の公園へ急いだ。
ところが車を降りた頃から雨が降り出した。一瞬、逡巡したが取り敢えず傘をさして様子だけでもと歩く事に。きのこはボコボコ出ていた。
横目で通り過ぎるのもシャクなので傘を差して撮った。



Hygrocybe sp

傘の径は、1cm~1・6mm。ひだは柄に直生し傘より淡色だが赤い。



Hygrocybe sp

傘の径は、12mm、ひだは白く柄に直生。毎年秋吉台周辺部の山で観察するHygrocybeに似ている。


           
           シロイボカサタケ Entoloma murraii



Entoloma sp



Entoloma sp


アキノアシナガイグチ Boletellus longicollis




ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus



ニガイグチモドキ Tylopitus neofelleus

柵が邪魔をして、2mほど離れた所から撮っているので小さく見えるが、傘の径は20数cmはある大型のきのこである。


アイタケ Russula virescens

雨の為、特徴的なアイタケのオリーブ色の斑点は退色し、傘中央部に微かに残っている。



ニオイワチチタケ Lactarius subzonarius



Lactarius sp

かなり大型のチチタケ属、



タマゴタケ

2010-07-02 18:45:09 | きのこ
昨日は不安定な天気の中、県央部の山を2箇所歩いた。大雨の後なので出しぶっていた夏のきのこ達が一斉に出てきた感じである。
写真を整理する時間が無いので、取り敢えず分かりやすいタマゴタケを公開。


タマゴタケ Amanita hemibapha

           

           

雨の合間に(江汐公園)

2010-06-29 21:05:06 | きのこ
各地できのこが出始めているという情報に、じっとしていられなく、今日も寸暇をつくって市内の公園を歩いた。どんよりとした空模様に時折小雨が降るとといった生憎の天気、写真は望めないと思いつつ、カメラはしっかりとリュックにつめた。


ニセホウライタケ Crinipellis stipitaria


           
           テングツルタケ Amanita ceciliae



キツネノハナガサ Leucocoprinus fragilissimus



アカイボカサタケ Entoloma quadratus


            
            シロイボカサタケ Entoloma murraii f.aibus



Entoloma sp

発生環境や大きさなどは、スイスきのこ図鑑の Entoloma serrulatumnoに酷似しています。


           
           Pluteus sp


           
           コガネヤマドリ Boletus aurantiospiendens



キイロイグチ Pulveroboletus ravenelii



チチアワタケ Suillus granulatus



ニオイコベニタケ Russula maraiae



ヒビワレシロハツ Russula alboareolata



クロチチダマシ Lactarius gerardii



ツチグリニセショウロ Seleroderma polyrhizum Pers

比較的希菌だと何かで読んだことがあるが、市内の定点観察地3箇所では普通に見る事が出来る。そういえば、他の観察地ではあまり見かけないような気がする。

                  ↓ 切断面

 


雨の合間に

2010-06-28 19:36:45 | きのこ
降水確率は90%なのに雲が薄く雨は降っていない。しかし、周りには雨雲が漂っている。濡れる事を覚悟で近くの山へ。
歩き始めて直ぐに、コウジタケやカキシメジ、オオキツネタケ、Russulaなどが目に付いた。幸先の良い予感がしたものの、何せいつ雨が振り出すか分からない。急いで証拠写真を撮り先を急いだ。


カキシメジ Tricholoma ustale



ハナオチバタケ Marasmius pulecherripes

雨に濡れガラス細工のように美しい。虫食いが残念。



アカヤマドリ Leccinum exremiorientale

帰路、駐車場まで数百mというところで、写真には納まっていないが1m四方に7本生えていた。ラッキー♪♪ 冷凍しても美味しくいただけるとの事、自然の神に感謝して有難く頂く。大型のきのこなのでずっしりと重たい。来月、当館にきのこ好きさんが集まり、きのこ談義で花を咲かす予定。よい食材ができた。

            
            アカヤマドリ



ヤマドリタケモドキ Boletus reticutatus



ミドリニガイグチ Tylopitus virens



コウジタケ Boletus fraternus



Russula sp


            
            Lactarius sp



近くの山で

2010-06-23 19:03:56 | きのこ
天気予報は傘のマークが続いていたのに予報に反して降水確率は低いまま。貴重な雨間なので寸暇をつくり近くの山を歩いた。


ウスキモリノカサ Agaricus abruptibulbus


           
           アマタケ Collybia confluens


           
           ヒロヒダタケ Oudemansiella platyphylla



キヌモミウラタケ Entoloma sericellum



Cantharellus sp



Scutellinia sp



アミスギタケ Polyporus arcularius

 

貴重な晴れ間(21日)

2010-06-22 19:23:11 | きのこ
週間天気予報ではずっと傘のマークが付いていたが、朝の仕事が一段落した頃には不安定な天気ながら時々晴れ間が覗いていた。貴重な晴れ間・・・近くの公園へ急いだ。


不明

キサマツモドキに似るが発生地域に疑問が残る。



オオホウライタケ Marasmius maximus Hongo

4畳ほどの範囲に群生していた。思わず、「凄~い」・・・。



モリノカレバタケ Collybia dryophita



Collybia sp



テングタケ Amanita pantherina

今年の初見です。



Psathyrella sp



Entoloma sp



コツチグリ Astraeus Hygrometricus



雨上がりには(小さなきのこ達)

2010-06-20 16:31:49 | きのこ
例年だと夏のきのこが生え始めるはずだが殆ど姿が見られない。僅かにベニタケの仲間が生えているだけである。
雨上がりには元気の良い極小のきのこ達を観察するのも楽しい。レンズを覗くと思いがけない姿を見せてくれる。2,3mmのきのこは、ピント合わせが難しいが結構楽しめる。


Marasmius sp

傘の径は3mm、松葉から生えていた。



Marasmius sp

小枝上に髪の毛状の菌糸束が多数生えていた。ウマノケタケかなと思ったがレンズを通して見ると様子が違う。傘の径は2mm~5mm。



Mycena sp

傘の径は、3mm~5mm。クスノキの根元に無数発生していた。単体だと見つける事は難しい。



Mycena sp

傘の径は2mm~3mm。
立ち位置からはとても見つける事は出来ない。



不明

傘の径は5mm。


耳のついたサンタさん

2010-06-05 17:27:27 | きのこ
爽やかな日が続いています。あまりに爽やかな日が続くので梅雨に入ったら集中豪雨なんて事になるのでは・・・等と、余計な事を考えながら秋吉台を歩きました。
きのこの姿はあまり見られませんが、木々をわたってくる風は心身の疲れをそっと持ち去ってくれます。2時間あまり歩き駐車場に向かっていると、林の中に置かれた木彫りの熊さんの陰に隠れるように赤いウサギの着ぐるみを着た人影! こんな林の中で何なんだ?! と目が点!
すると
赤いウサギさんは 「こんにちは、イベントがあり、もう直ぐ園児達が来るのです。」との事。「暑いのにご苦労様です。」と言って通り過ぎると、間も無く賑やかな子供達の声が聞こえてきました。
引率の先生が 「あら! あそこに何かいるよ!」 と、子供達の興味を誘います。
園児の一人が 「あぁ~! サンタさんだ!!」
他の園児達も口々に 「サンタさん!サンタさん!サンタさ~ん♪」
赤いうさぎは、サンタさんになってしまいました。


               
               ヒメカバイロタケ Xeromphalina campanella


江汐公園

2010-05-29 19:54:54 | きのこ
寒暖の差の激しい日が続いていたが、今日は5月下旬らしい穏やかな日だった。江汐公園のバラ園は満開、週末と重なって駐車場は満杯だった。


マツオウジ Lentinus lepideus



オオヒメノカサ近縁種 Hygrocybe sp



ササタケDermocybe cinnamomea 



Rusula sp

アミタケの側に生えていたのでオウギタケかなと思い裏を返すとRussula spだった。



lactarius sp

                      ↓ 切断面





ホコリタケ Lycoperdon perlatum

秋吉台周辺の山

2010-05-28 20:03:32 | きのこ
久しぶりに秋吉台周辺の山を歩いた。
まだきのこの姿は少ないが、この時期の常連は一応姿を見せていた。


マツオウジ Lentinus lepideus


Hygrocybe sp

                       ↓ ひだ





Hygrocybe sp

                       ↓ ひだ





Clytocybe sp



スジオチバタケ Marasmius purpureostriatus

きのこ好きさん達と・・・

2010-05-24 18:40:53 | きのこ
22日、23日はお誘いを受け九重に行ってきました。
22日、九州地方は大雨の予報が出ていましたが日頃の行いの良い人ばかりが集まったのか雨に祟られる事無く・・・どちらかというと絶好のきのこ日和・・・


Marasmius sp ヒロハホウライタケ ?

この度の観察で一番気になったきのこで傘の径は4cm前後。

                 ひだは ↓



* クスシさんのコメントでヒロハホウライタケと教えていただきました。
  ありがとうございました。



Collybia sp

コガネカレバタケだと思って写真を撮っていましたが、10cmほど離れたところに発生していた幼菌の傘の色はモスグリーン、ひょっとしてコガネカレバタケでは無いかも・・・だとしたら、コガネカレバタケの幼菌はどんな色?


Psilocybe sp

基部に白色菌糸束をつけ、柄に膜状のつばをつけている点でオオシビレタケの可能性があります。


Psathyrella sp



Entoloma sp

            
            ヒロメノトガリアミガサタケ Morchella costana

今回の目的の一つでしたが、なかなか見つからず諦めかけたところに漸く2固体ほど見つかりました。

場所を移動して・・・・・・・・・・大群生に遭遇・・・↓

            

            

最初の場所で観察したものと色の相違点があり、個体差の範囲なのか疑問の残るところです。


タマチョレイタケ(菌核)

                     ↓ 傘表面




夜は、山麓のきのこ好きさんの山荘で一泊、きのこ好きさんが集まりきのこ談義に花が咲き、飲むにつれ、食べるにつれ話の花は満開

ハイレベルなお話も聞け有意義なひと時でした。


近くの山で

2010-05-12 19:05:36 | きのこ
そろそろカンゾウタケが生えているかもしれない・・・と、近くのシロへ行ってみた。
予想通り木の根元の洞の中から鮮やかな赤い色を覗かせていた。


カンゾウタケ Fistulina hepatica

暗い洞の中、ペンライトで照らして・・・。


アカヤマタケ Hygrokybe conica


ニセマンジュウガサ Cortinarius allutus


Cortinarius sp


ニセヒメチチタケ Lactarius campyoratus


ワサビタケ Panellus stypticus

                     ↓ 傘表面




シロキクザタケ(青木仮称)

不明としていましたが、”ドキっときのこ”のTさんにシロキクザタケだと教えていただきました。5mm前後の小型菌ですが、実物から、シロキクザタケはぴったりのネーミングだと思いました。

”日本きのこ図版”名部みちよさん編の第一巻の643ページに載っています。