家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
現在は、ダニエル元町本店にてワークショップ体験をご案内

家具の学校を3年間通って その2

2007年04月03日 | Weblog
3年間通って まだまだ通いたい気分の生徒さんの感想文


上級終了にあたり 
                            平成19年3月31日
                             山下 竜平

時の経つのは早いものです。
今から4年近く前、通勤途上で見た新聞記事に目がとまりました。
「ダニエルが家具の学校を開校する」あのダニエルが一般に学校を開校する。ちょっと信じられないことでした。
すぐに問い合わせると、準備整い次第ご連絡下さるとのこと期待を胸にご連絡をお待ちしました。
しかし、年末になってもご連絡がありませんでした。
後で知ったことですが、高橋社長が病と格闘されていたことを。
1月の説明会は希望者が殺到、3回に分けての説明会だったと思いますが、
1回目の説明会で、ほぼ生徒が決まってしまったとのことでした。
3回目の説明会に伺った私は運良く入れていただくことができました。
私共は、1期生、学校も生徒もすべてが始めて手探りだったように思います。
毎週土曜日に集まる生徒の眼は光輝いていました。
高橋社長始め先生方も、これから何が起きるのかと興味津々、暖かく見守って下さいました。
私が何よりうれしかったのは、先生方、スタッフの方々皆さんが紳士淑女でいらしたこと。とても、丁寧に接して下さったことは幸せでした。
1年目の初めは、天野先生の箱物。作業箱作りで始まりましたが、一つ一つが丁寧に作り上げることを先ず教わりました。初めて触れる塗装という作業は、その工程の多さ、ムラを作らず塗ることの難しさを痛感しましたが、これについては全く身につきませんでした。
最後は、ミッシェル作成に向けて張り作業。張りは、小学校の裁縫以来全く経験していない新しい世界でした。ゆがんだクッションが出来たりしましたが、吉田・三富両先生に手取り足取り手伝って頂き何とか完成したミッシェルは感激でした。
今も家で輝いてます。我が家のアクセントになっています。

2年目は、伊勢原工場の一部を提供頂くことでスタートしました。
中級に残ったのは6名。小家族になりましたが、まとまった良いチームとなりました。
最初の作業は、関野先生と生徒による工場掃除。スツール作成では先生の設計図に注文をつけ、勝手に設計変更を試みるなど生意気なことをしてしまいました。でも全てが良い経験となりました。
何も身についていないと思っていた自分が、気がついたら、額縁やクッションはそれなりに作れるようになっていました。

3年目は、木工手加工の資格取得が課題と言われ、目を白黒。
佐宗先生に手本を示して頂いた後、自分でやって見るものの、何一つまともに出来ず、時間は所定の2倍位近くかかる有様。そこから佐宗先生と生徒の3ヶ月の特訓が始まりました。みなで夢中で練習しました。時には酸欠状態でフラフラになったり、指から血が出ても気付かなかったり、集中出来た楽しい特訓でした。
佐宗先生の献身的なご指導のおかげで、全員合格出来ました。有難うございました。

この3年間を通じて、物は丁寧に作ること。治具を自分で工夫すること。そして先生方の動作に全く無駄のないこと等、数限りないことを教えて頂きました。私にとりましては、この3年間はモノ作りの基本を教えて頂いた事と共に、ダニエルの皆様と親しくさせていただいたことが貴重な人生の1ページとなりました。
一旦は家具の学校を出ることになりますが、今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

最後に、ダニエルならびに全てのスタッフの方々の益々のご発展を祈念申し上げます。
長いこと、有難うございました。

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