家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
現在は、ダニエル元町本店にてワークショップ体験をご案内

上級特派員便りです。4月16日

2011年04月19日 | Weblog
2011年4月16日 @伊勢原校  晴れ

上級2週目から、道具の手入れ、仕込みで最も難しく奥の深いものの一つである鉋を学びます。鉋について学ぶことは大まかに、裏金を含む鉋刃の砥ぎ、刃の鉋台への仕込み・調整、鉋台の手入れ・調整、そして鉋のかけ方。
今週から、カンナ刃と裏金の砥ぎを主に学びます。
砥ぎで肝心なことは、鉋刃も裏金も刃裏を平らにすること。ダイヤモンド砥石1000番相当で平に仕上げます。平かどうか、光を反射させてしっかり目で確認します。
刃のしのぎ面を中砥で研ぎますが、しのぎ面を丸めずに刃先を鋭く研ぐ。これがなかなかに難しい。砥石を平に保って研ぐことが肝心。時折砥石をダイヤモンド砥石(中砥は400番相当、仕上げ砥石は1000番相当)で砥ぎます。
中砥で砥いだ後は、仕上げ砥石でしのぎ面と刃裏を交互に砥いでいきます。天然砥石でしのぎ面を平に砥ぐと、砥石面としのぎ面が密着して刃が立ちます(写真6)
同様にして裏金もしっかり砥ぎます。裏金は刃先をほんの少し70度程度に砥ぎます(二段砥ぎ)。
砥ぎの作業は地味な作業と思っていましたが、しっかり砥げると達成感のある作業だと感じます。早くそう感じたいものです。砥ぎ作業では、刃の裏出し(写真3)、耳の調整なども学び、多くを学んだ一日でした。特に刃をどこまで砥げば良いのか、どこまで砥がなければならないかを知ったこと、またそこまで出来ているか如何に判断するか、これがわかったことは大きな収穫。
それにしても佐宗講師の砥ぎの技術は凄い!

堀江 記

写真1: 主な砥石の種類

写真2: ダイヤモンド砥石:刃裏の砥ぎ、砥石の砥ぎなどに使います 便利な一品
 
写真3:裏出し要領

写真4:刃裏の側面角を、危険なため丸く落とす

写真5:しのぎ面砥ぎの刃の持ち方

写真6:しのぎ面がしっかり平らに砥げると刃が立ちます

写真7:一心不乱に砥ぎ、砥ぎ、砥ぎ
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