家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
現在は、ダニエル元町本店にてワークショップ体験をご案内

専攻科のお話(メール)

2010年07月13日 | Weblog
斉さんのメール
通信書かなきゃなあと思いながら今日になってしまいました。あと数時間で土曜日です。
設計図の方は、関さん以外あまり進みません。皆さん、あと2回あるからでダレてないでしょうか・・(あと2回しかないのです)
関さんは、明日10日がお休みという事で精力的。でもリクライニングの折りたたみという事で、ぶつかる部分がないように全ての可動部分を円弧で表し、横眼で見てても決して注目する気のおきなような複雑ゴジャゴジャ図面。最後に酒さんに確認してもらうものの酒さんもよくは見てない感じ・・!
斉さんは、大きさ、重さ、上部のバーの位置等の関係で、「A型椅子」から「k型椅子」へ大幅形状変更。なんだかガンダムのママの椅子みたいになってきました。何とか製図に取り掛かりましたが、やっぱり図のバランスが変だったり、椅子の名前や縮尺を書く欄が所定の位置に取れ(取ら)なかったり。図の中でも、座板・背あての、長さ角度の組み合わせがちょっとずれると、うまく思っていた位置に収まらなかったり・・図の汚ればかりが時間とともに進行し、気は焦りながら、こんな重くてでかい椅子を作って、さてどうするのだろうとの基本的悩みも出てきて あーあ、今日はここまで。山さんは余裕。午前中全体形状のデザインを考え、午後は県立能楽堂へ。人間国宝の沖縄民謡を鑑賞し、夕方夜の予定に合わせてピッタリ帰着。これくらいのペースで行かなくては雲の上の椅子は出来ません。
棚さんはともかく緻密に自分のデザインを。時間をかけてる分、他の4人は何だかどっかで見たような椅子になっていくのですが・・棚橋さんは自分なりの椅子ができるようで・・ フームなるほど、と斉藤は横目で見てます!
Nさん、Mさん 深く静かに潜航(先行)せよ 何処まで行ってるのかな・・?  SAIの横眼にはなかなか入ってこないのです。
SAさんは、もちろんゴジャゴジャしたザッパな質問にも負けず、言いたい事は言い、でも自分の図面はしっかり進んでいきます。「さすが!」(こんな単純な一言表現は酒さんから注意を受けます)
と、斉の勝手な思い込みと偏見をいっぱい書きました。 さあどうだ、明日の朝までに異論、反論書いてみろ! ナンテ・・

酒さんのメール
コモエスタ通信 ・・・コモしか合っとらんやないか! というツッコミ(予想)ありがとうございます。酒井返信堂です。(井上ひさし氏が遅筆堂なの
で。)早く本題に行け? はいはい。
 特にコメントはありませんが、斉さんよく見てますねえ。確かに、関さんの図面は「見」てましたが、「視」てませんでした。あの、線より数字のほう
が多い関さんの図面はほとんど占星術師の世界のようで、もう私の視力の問題外のソトです。今はただ武運長久(!?)をお祈りするばかりです。
 さて、皆様、ここへ来てわかってきたことは、「図面描き」は文字通り図面を描くだけでは済まない、ということではないでしょうか。スケッチはどうして
も自分の目に都合のいいように描いている(もちろん私もそうです。)ために、寸法を導入し、角度などを設定していくにつれて、「ヘッ?」「アレッ?」状
態になります。
なりましたよね? それは当然の成り行き(プロセス)であって間違いではありません。 まあ間違いなんだけど、プロセスはそれでいい、ということです。
ここで一回「途方に暮れる」というのが重要なんですね。これが、「ユニークさ」と「一般性」のバランスの中で「他者の共感」を得なければならないデザイ
ンというものの醍醐味なんですよねっ、斉藤さん!
 で、図面の上で外観(スタイリング)の手直しをせざるを得ない、ということは、スケッチで「デザイン」が終わったわけではなくて、図面でもそれが続行
している。とすると、「図面描きもクリエイティブワークなんだと考えたほうがいい」ことになりますね。 それが、何度も申し上げています「スケッチと図
面の行ったり来たりが起こりますよ」ということなんです。(デザインギョーカイでは、そこに粘土モデルや、簡単なウッドモデルなどでの確認作業をはさみ
ます。失敗による億単位の損失を防ぐために・・・。それでも失敗するんですけどね。 )(苦笑)
 ここのところのプロセスでは、現実的な着地点を見出すことが仕事になります。けれども安易に妥協のほうに動くと(山さんが時々叫んでいるよう
に、)「あれー、フツーになっちゃうじゃん!」てことになりがちですから、どこまで自分のイメージで引っ張れるかがポイントになります。(自分の世界か
ら出て、ほかの人の意見を積極的に聞くことも大切です。)
 あまりコメントがないと書き出した割には、書いてしまいました。あと1週間、踏ん張りましょう。  
木工試験の方々のご健闘を祈りつつ。 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 7月10授業その2 | トップ | 上級と専攻科 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事