家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
現在は、ダニエル元町本店にてワークショップ体験をご案内

卒業にあたり

2008年03月12日 | Weblog
修了式に、I女史が読まれた答辞を掲載します。
ご卒業おめでとうございます。

家具の学校を卒業3月8日にとうとう家具の学校を卒業します。あっというまの3年間でした。
友人にダニエルが家具の学校の2期生を募集していると聞いたのは3月も中頃のことで、家族に説明だけでも聞いてくると出かけそのまま申し込んでしまいました。当然のことながら家族はびっくり、いったいお母さん何考えてるのと、もともと手作りが大好きで籐工芸、染めの花、押絵それに木工も女性だけのグループで10年近く試行錯誤しながらやっておりました。
それですから家族にとって60歳になろうとする年齢の私がそれ以上勉強して何になると、でも取り合えず1年間だけのはずがとうとう3年間、初級の座学はデッサン、製図やコンパスを使っての5角形の書き方など木工に関しての基礎をみっちり教えていただき、実技にミシェルの組み立て、塗装、張り、を学びました。
2年目には木工機械を駆使しての引き出しつきのスツール、これで私の機械恐怖症も随分緩和されました。鋸やカンナを使用するだけの木工では作るものに限度がありました。小さな物を作るうちはそれでもいいのですが、少し大きめの物を作るとなると女性の私では大変です。機械を教えていただけるのならと中級に進級と同時にテーブルソーを購入してしまいました。危険防止の為の治具を駆使しての作業と緻密な作業はいいかげんな木工をしてきた私には本当にいい経験でした。
3年目に入り家具手加工2級の試験を受けることになりました。それからが大変でした実技テストのためにカンナの仕込みから教えていただき、カンナ、鑿、鋸と暇があると家でも練習しておりました。
今までは本など見ながらの独学でしたが実際に目で見てすぐに蟻継ぎなどの組み手の加工や刃物類の研ぎと半年近くを夢中で練習し、筆記テストの為に学生時代に戻ったように勉強しと、こんなに夢中になることの出来る時間を得た事がとても幸せでした。
お陰で家具手加工2級の資格を取得することができました。
テスト後は1部手加工を入れてのナイトテーブル作りも無事終わり、今は椰子のかわなど全て自然素材を使ってのスツール作りに専念しています。
家具の学校での椅子の張りは初めてのことの連続でしたが、お陰でその技術は我が家の4脚の椅子の張替え、正座椅子作りにと木工の世界に広がりを持たせてくれました。
この3年間男性と比べやはり体力的についていくのがやっとの時もありましたが、先生方に教え支えていただき又力強い2期生の仲間に支えられ毎週土曜日が来るのが楽しくてしょうがありませんでした。
卒業しても力強い仲間が出来たことはこれからの私の木工をもっと楽しく彩っていけるだろうと確信しています。先生方や2期生の皆さん本当にありがとうございました。


コメント
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