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バス停は物語る(2) 国際飯能の運賃表

2012年02月20日 | 乗合バス路線史シリーズ
バス停ネタ第二弾です。今回は国際興業バス飯能営業所管内の、バス停のポールに取り付けられている運賃表を取り上げてみたいと思います。

上の写真のようなポールはよく「だるま型」とか言われるタイプです。上の丸い標識の下に板が2枚取り付けられています。それぞれ上は時刻表、下は路線図・系統図を兼ねた運賃表が取り付けられています。
このだるまポールは飯能管内でも割と多く見ることができます。
トップにあげた画像はその中でも特に免許維持路線やそれに準ずる系統を中心に残っている、古い路線図兼運賃表です。

同じ画像の路線図の部分をアップで(クリックで拡大します)。
さてこれはいつ頃のものか推測してみましょう。まず「平10年4月1日実施」と書かれたステッカーが右下に貼ってあるのが見えます。これは恐らく現在の運賃を設定した日でしょうから、少なくともこれ以前、ということになります。
次に路線図を見て目にはいるのが「高麗川団地第二折返場」の文字。現在はイーグルバスが運行している高麗川団地方面は、かつては国際興業バスが運行していました。
川越駅からの路線は今は無き川越営業所が運行していましたが、飯能駅からの路線は地元の飯能管轄でした。
末期は
[飯12]飯能駅~高麗川駅~高麗川団地第二折返場
の運行でした。
1995年1月に国際興業の川越車庫が閉鎖、管轄の路線は西武バスに移管されました。
その際、高麗川団地への路線は西武が一括して運行することになったため、飯12系統は高麗川駅までの運行に短縮されました。
その代わりに、西武が運行していた宮沢湖経由の飯能駅~高麗川駅間(飯52系統など)が高麗川団地、さらに高萩駅・ひだか団地へと延長された形になったのです。それらも後にイーグルバスに移管され現在に至ります。
前置きが長くなりましたが、少なくともこれは1995年以前のものでしょう。

他にも「原市場折返場」も現在は廃止されてありません。当然ですが95年以降に延長された、さわらびの湯や有間渓谷、埼玉医大方面の系統も書かれていません。
飯11系統の「トンネル入口」というバス停も今は「クリーンセンター」という名前に変わっています。
「トンネル」とは埼玉県下では初めてのレンガ造りの隧道で、現在は廃道となった「畑トンネル」のことでしょう。
(現在では違う方面でだいぶ有名らしいですが...^^;)

一枚の路線図から分かることもだいぶあるもんですね。


おまけ

学02系統のバス停にあった運賃表兼路線図。上からペンキで塗られており運賃表としての役目を果たしていません。

ペンキが剥がれかけたところから見える文字を見ると、飯能管内のバス停ではない模様…
どうも大宮方面のもののようで。使われなくなったのを転用したんでしょうね。

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