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バス停は物語る(1) 宮寺農協の所13

2012年02月13日 | 乗合バス路線史シリーズ
入間市内循環バスに宮寺農協前というバス停があります。南コースが通過するこのバス停はかつて普通の路線バスと共用であったようで、その名残か入間市博物館方面のバス停は西武バスの標準的なものが使われています。


上の写真でも分かるとおり、かつての一般路線の系統番号・行き先と次のバス停の名前はガムテープで隠してあります。
[所13] 箱根ヶ崎駅 と書いてあるように見えます。次停留所は「坊」でしょうか。


下の路線図も当時のものですが上から紙が貼ってあります。ああ剥がしたい…
なお入間市役所方面の乗り場は循環バス専用のポールに交換済みです。

さて所13系統は所沢駅西口から箱根ヶ崎駅へ向かう系統でした。
現在宮寺へ向かう系統は小手指駅発着が主になってしまいましたが、かつては所沢発着だったそうです。1979年発行の西武時刻表創刊号から関連する系統を抜き出してみました。
国立病院線 所10 所沢駅~狭山ヶ丘駅
国立病院線 所11 所沢駅~国立病院
藤 沢 線 所12 所沢駅~武蔵藤沢駅
箱根ヶ崎線 所13 所沢駅~箱根ヶ崎駅
      所14 所沢駅~宮寺
      所15 所沢駅~三ヶ島農協
新 所 沢線 所41 所沢駅~新所沢駅
狭山ヶ丘線 所43 所沢駅~新所沢駅~狭山ヶ丘駅~三ヶ島農協
狭山ヶ丘線 所45 所沢駅~新所沢駅~狭山ヶ丘駅~国立病院
運行はすべて所沢営業所です。
これらのうち国道463号線経由の系統は全て廃止されています・・・。
箱根ヶ崎線の所13系統など、県道179号線経由の系統は、小手指駅発着に変更され、所沢駅西口からは新たに
所16 所沢駅西口~早稲田大学
所17 所沢駅西口~椿峰ニュータウン
が出入庫を兼ねて開設され、この時点では旧箱根ヶ崎線時代のルートは維持されていました。
しかし2009年の所沢営業所の移転に伴い、所16・17の両系統は廃止されました。
狭山ヶ丘駅・国立病院方面へも、小手指駅から系統が新たに開設されましたが、近年の改廃で狭山ヶ丘駅への乗り入れ本数が激減したのは周知の通りです。
箱根ヶ崎駅への乗り入れも、狭山ヶ丘駅経由の便が僅かに残るのみとなってしまいました。

なお地図を見て頂ければわかりますが、現在小手指からの路線バスは県道を通っており、そちらに「JA宮寺支店前」というバス停があります。
もともとはこちらの宮寺農協前バス停がある旧道を経由していたようですが路線は県道に移り、現在は入間市内循環バスのみが停車するようになってしまいました。
ご利用の際にはご注意を。


ちなみにこのポールを初めて見たのはもう3年くらい前、たまたまここからバスに乗った時でした。その時はカメラが電池切れで、また来ればいいやと思って来たのが去年夏。
その時にブログにアップしようと思っていてすっかり忘れて昨日思い出して、ようやくアップしました。

バス停は時としてこういう廃止路線の面影を残しているから面白いです。
不定期シリーズとしてまたなにか見つけたら載せようと思います。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
国分寺も所沢管轄の時代が有った (佐々木義明)
2014-12-13 17:49:50
国分寺周辺の路線は小平管轄ですが、寺73系統の『国分寺所沢線』が存在していた時代は学園東町線と松が丘線と美大線も所沢管轄で、小平駅でも所沢ナンバーを見ることが出来ました。
『国分寺所沢線』の廃止後は小平管轄に加わり、現在に至っています。
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