緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

子育ち親育ち『子育て講演会』 開催

2008年01月24日 18時48分13秒 | 子育て

平成20年1月24日(木)のち

 一昨日から、東京でも雪が舞い 降り積もっているそうです。

北九州は、雪は降っていませんが、氷雨が降り続いていました。

今朝は、小降りになり、丁度母の会主催の『講演会』が開会する

午前10時前頃には、幸いにも降り止みました。

とにかく最高気温が、7℃ … 最低気温が、1℃ですから

まるで冷蔵庫の中です。 しんしんと足元が冷えて寒いはずです。

           

さて、そのような気象条件でしたが、

本日は、2階ホールで 例年のこの時期の勉強会… 

第212回子育て教室 及び 第6回父の会共催で、

母の会主催の「子育て講演会」でした

ご参加の皆様、足元の悪い中、

多数お運びいただき、誠に有難うございました。

 

開会のご挨拶に続き、恒例の『母の会の歌~愛の花輪』

をご指導くださったのは、青山 紅音(あかね)先生 でした。

流石に 青島のオペラハウスで歌っていらっしゃっただけあって

張りのある澄んだ声、皆様もつられて思い切りのびのびと声を出し…

和んだところで、素晴らしいお話をお聞きしました。

司会進行は、いつもの「子育て教室」の名司会、

行き届いたお世話役の 坂本英子さん でした。

正直、月曜日までは、例年に比べて、非常に参加申し込み者が

少なくて 出足が鈍く、ハラハラ心配でした。

お忙しい中、張り切ってご登壇くださる八幡西区熊西在住の

寺坂カタヱ先生(もうすぐ米寿!!!)

 ご多忙な日程を割いていただき しかも

貴重な経験談満載のお話ですから、一人でも多くの

聴衆がいらっしゃっていただきたいと、

寸暇を惜しんで昨日まで、近隣地域の皆様にも 

遠慮なく ご参加くださるように お誘いに回りました。

              

その甲斐あって、今日は、地域近隣の方々も 楽しみにして 

いらっしゃってくださり、どの方も、頷きながら、

ユーモラスな例え話に、お腹をかかえて笑いながらも、

わかりやすい、だが、耳に痛い言葉の数々に感動!

           

あれれッ~家の孫は もう手遅れ? と、中には既に

あきらめかけて、しつけの失敗にうな垂れている方々…

即、寺坂先生からのお言葉…

「私は、幼稚園にお話しに来たのは訳がある。」

今なら、まだ充分に間に合うんです!小学生までは。」

「中学生、高校生では 手遅れ!」

と、おっしゃる言葉に 改めて 猛反省。

今日から直ぐに、ご挨拶!

「おかえりなさい!」

「おつかれさまです!」

「いただきます」

「ごちそうさまでした」

「お先に休ませていただきます。」

家族の間にもあいさつの言葉や、

けじめを大事にしよう!

それが、まず、第一歩

とお薦めでした。

皆様、しっかり決意して帰宅の様子。

 

夫婦仲良く和やかにくつろぐ雰囲気で

食事のマナーの躾や箸の持ち方も、食育も

すべて就学前に、今の内に… 

と 強調され、皆様 納得でした。

毎日、親が良いお手本を示し、

子どもたちが真似ても恥ずかしくないように

自分自身の言葉づかいも、礼儀作法も…。

 特に、わが子が苦手な所や、わが子の欠点は、

そこを突いて、人と比較して攻めるのではなく

逆に視点を変えて 褒めると、

劣等感を持たずに むしろイキイキと

自己肯定感や自尊心の育成に繋がると

力説くださり、自らの子どもの頃の体験から、

如何にして 無口な 自閉傾向の 足の遅い 不器用な子どもが、

現在の様な「スーパーレディー」に変わられたのか… 

両親の関わり方は、興味深い。

                      

なかでも、とりわけ

運動会のエピソードには、皆様 心打たれ

是非参考にしたいと異口同音で感心した。

確かに、「カタエさんは、走るのは図抜けて遅く 目立ってた!」

 が、ご両親は、そこを一切問題にせず、むしろ、

群から外れて、目立って遅いので、どこにいるかすぐにわかって探さずに良い!

櫓の上から高見の見物で、娘がしょげていないか気遣い、

「カタエさんが、一番良かった!」

「走りよる時の顔が、一番良かった!」 

「一生懸命頑張った!その頑張りが一番だった!だから一番顔が良かった!」

と、両親はその頑張り顔を「あなたが一番」と褒めちぎったそうです。

毎年、父親は、特別に組み立てた櫓の上から

高見の見物で応援し、褒めちぎってくれたので、

運動会でも、足の遅いことは全然苦にならず、

「運動会が楽しみ」と思えたそうです。

自分なりに、全速力で走っても、周りの人からは

「なんてあなたはのろまで足が遅いの~だから、運動会には応援に行きたくない」

などと言われたら子どもの心には、必ずヒビが入り

全然張り合いも無くて、益々落ち込み、劣等感の塊になるだけ。

 本当に個人差があります。

子どもの頃は、「運動をすることは好き!」

という気持ちにさせたいものです。

「運動会は大嫌い」という気持ちにさせないように

子どもによっては、このような ひと工夫が必要ですね。

                        

おはなしの内容は、

まず、自己紹介を交えたお話からスタート。

もうすぐ満87歳で、かぞえで言えば、88歳の米寿です。 

戦後の 物資が 何も無い頃からの、第一子の子育ての苦労話。

                  

結婚し3人出産~育児 を体験し、仕事と家庭の両立は、生易しくは

ありません。まして、食べ物も衣類も全て不足した戦後間もないころ。

一姫二太郎を授かり、昭和22年長女、24年長男、26年次男

三人の子ども達の出産でした。

真ん中の現在お医者さんの長男の礼治君が、東筑高校の頃 私と同学年でした。

 カタエ先生は、中学校の理科(物理)・数学教師として多数の教え子の指導に

当たって、目覚しい成果をあげられました。

「いわゆる問題児には、その影に問題の親がいる。」

と、スッパリとおっしゃり、特に、女の子の躾には、

幼い頃から毎日の繰り返しが大事だ と力説。

 昔は、全て、男性と女性では、差別的な扱いが目立っていた。

その中で、寺坂先生は、女性管理職の草分けでもあり、

市立大蔵中学校で、福岡県では、県下初の女性管理職「教頭」昇任。

その後、校長にも昇任なさり、多いにご活躍なさり、注目されました。

 今でも、退職管理職の会の顧問を務めていらっしゃり、

また、現在は、ここ数年間、力を注いでいらっしゃった

ESD運動の草分けの第一人者。 

ESD???

(Education for Sustainable Development )

「持続可能な開発のための教育」とは、

「持続可能な社会」をつくるための教育、

思いきり意訳をすれば、自然と人間が調和し、

人間と人間が調和する未来社会を形成してゆくための教育である。

このような画期的な教育の運動が、

2002年8月のヨハネスブルグサミット

日本のNGOと日本政府の共同提案のかたちで提案されて、

実施文書に盛り込まれ、同年十二月の国連決議を経て、

2005年から10年間、世界各国で取り組まれることになった。

この場合、教育とは単に子どもの教育だけを意味していない。

もともと教育の根源には、種の保存や、生活・地域(社会)の持続と繁栄、

そして文化の継承への強い願いがあるからだ。

 ESDの具体実践としての自然と人間が調和した地域づくりで、

大人が学習して力をつけてゆくことと、子どもたちがそのような地域づくりの

「場」のなかで、ともに学び育っていくこととは、表裏一体の関係にあるのである。

ESDは、そのような意味で、すでに日本の全国各地で行なわれている

「持続可能な地域づくり」の運動に他ならず、そのような創造的な場において

子どもたちを育んでいく「地域教育」の運動に他ならない。

 ただしその際、その地域づくりの運動は世界に向かって開かれている。

グローバリズムが世界中を席巻し、地球環境問題などの自然と人間の関係や、

人間と人間の関係の矛盾が激化するなかでその解決が切実に求められている

世界的視野での問題と、日本各地の「地域づくり」の課題がどこかで交差しており、

相互の連携のもとに解決をはかっていかねばならない、

ということがESDには含意されている。

http://blog.goo.ne.jp/snaka4302/m/200710

 

全然年齢を感じさせない矍鑠とした姿に接し、喜ばしいことでした。

お手本にさせていただき、明るく前進です。

 

になりそうな寒い日でしたが、おかげさまで、予想以上

(50人近く) の参加者があり、盛り上がりました。

   お忙しい中、多数の地域の皆様や、

  竹末小学校の校長先生もおいでくださり、大変嬉しく感激!

  急遽、不足した講演のしおりを 増刷いたしました。 

  本当に有難いことでした。

今後のカタエ先生のご活躍、ご健勝をお祈りいたします。 



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