鍼灸如何に学ぶべきか~科学的鍼灸論の構築のために~

鍼灸の理論と術にかかわる初歩的・基本的な問題を中心に科学的=論理的に唯物論を把持して説(解)いて行きたい、と思います。

風邪のひき始めの脈〜脈状診と六部定位脈診〜

2017-12-06 18:06:57 | 鍼灸術・手技療法術
「太陽の病たる、浮脈、頭項強痛して悪寒す」(傷寒論) 『傷寒論』(張仲景)では、風邪のひき始めを冒頭の一文で表わすのだが、本日、同僚のY先生が、首が突っ張って、寒い、足が冷える、というので、脈を見せてもらうと手首全体が膨張した様な感じがあり......であった。 「背中を踏んでもらえば治る」というので、2〜3分間、足で太陽膀胱経の指圧?行なった。その後に脈を見ると、膨張していた手首は萎んで、感 . . . 本文を読む

『医師がすすめる玄米食』を読む〜現代栄養学に反する見解〜

2017-12-06 14:54:05 | 漢方薬、食
『医師がすすめる玄米食』(中山尚夫著 毎日新聞北海道支社)を読んだ。常識的に身体に良いとされるものが、実は怖い実態を持つ食である、ということに愕然とさせられる。何事も論理的に考えて、でなければならないということその必須性痛感される。 (牛)肉食というものに関わっての「独りでの二人問答」をするなかで、肉(=人間に近い種)を食べるべきでは無い、ということの事実を探してネット検索していたら、「牛という . . . 本文を読む

難経69難による選穴〜実技試験用〜

2017-12-05 20:18:32 | 鍼灸学校での学び・国試勉強・受験勉強
難経69難による選穴での実技試験終了した。結果として、試験用限定では以下のことで十分であった、と思えた。 「肝虚証〜曲泉、陰谷」「心虚証〜少衝、大敦」「心包虚証〜中衝、大敦」「(心)脾虚証〜大都、少府」「(心包)脾虚証〜大都、労宮」「肺虚証〜太淵、太白」「腎虚証〜復溜、経渠」をともかく暗記する。空で言える様にする。(治療穴となる経穴にはしっかりと打てる様にする。実技試験なので......) そ . . . 本文を読む

難経69難による選穴〜を像の問題として考える〜

2017-12-05 17:15:49 | 鍼灸学校での学び・国試勉強・受験勉強
難経69難による選穴、自身のアタマの中ではいかなる像が描かれているのかを視る。 難経69難による選穴のプロセスで自身のアタマの中ではどの様な像が描かれているのだろうか、どの様な像が本来描かれるべきなのだろうかを具体的に視ると、以前に「難経69難による選穴」について覚えるべきこと(本日おこなわれる実技試験に関わって)は、僅かである、とした背後には、アタマの中には、とても「僅か」とは言えない像がある . . . 本文を読む

M・Y先生への評価〜鍼灸臨床実技の施術を受けて〜

2017-12-04 17:12:24 | 鍼灸学校での学び・国試勉強・受験勉強
臨床実技で施術を受けた同級生に対しての評価。 自身が東洋医学というものを現象レベルの一般性ですら捉えきれていないので、効いた効かないという事実レベルでの像しか描けなかった、それゆえにそのレベル以下でしか書けないだろうとの思いから、評価用紙に記入を指示されたのであるが、形式として書かれている項目にチェックを入れたのみであったのだが、同級生からは、真面目に評価しての用紙を受け取ったので......以 . . . 本文を読む

今宵はスーパームーン〜生命体は月と共に〜

2017-12-04 00:53:42 | 日記
今宵はスーパームーン(6月の満月より三割も明るい)らしい。 生命の歴史を学んで、自身の月に関わっての像は、生命を誕生させてくれたもの、生命体にとって大きな力を持つもの、単なるモノでは無く(観念論的な言いかたをすれば)神秘な存在へと大きく変わっていった。 それゆえに、月の満ち欠けに合わせて施術のあり方を変えていくということは、現代においては迷信レベルの大して意味の無いこと、精々が文化遺産的な意味 . . . 本文を読む

新型シビックハッチバック2017試乗〜万物は流転する〜

2017-12-03 18:03:24 | 日記
新型ホンダシビックの試乗をした。二十年の時の流れの大いさが痛感された。 本日、車の定期点検の待ち時間に新型ホンダシビック(ハッチバック)の試乗をした。 見た目もカッコ良く、悪く言えばガンダム的、アニメ的になって、サイズも全幅1800mmに拡大し、走行した感覚はドッシリ、ガッチリとボディの剛性が高く、シートもしっかりとホールドしてくれて、運転席の囲まれた感、悪く言えば狭さと相俟って、頑丈な金庫の . . . 本文を読む

O氏への施術〜手技療法術における修行の必須性〜

2017-12-02 16:56:43 | 施術事例
他の先生の担当しているO氏への施術を行った。手技療法というものは、その人らしくなのだ、ということ実感した。 昨日、O氏の担当?の先生が休んでいたので、自身が代わりに施術を行った。一年ぶりくらいのO氏への施術であったのだが、O氏の身体のあまりの硬さ、とアンバランスな解れかたに、驚かされた。 同時に、O氏の担当氏の施術のあり方、と担当氏の認識の一般性(端的にはすべてにわたって即自である)が想起され . . . 本文を読む

難経69難による鍼実技試験(2、増補)〜事物の本質は単純である〜

2017-12-01 21:27:01 | 鍼灸学校での学び・国試勉強・受験勉強
難経69難による鍼実技試験、即座に選穴出来る様にあれこれ考え、覚えと試行錯誤を繰り返して見ると、覚えるべきことはほんの少し、わずか7パターンであると思える。 具体的には 1)肝虚証〜左関上、左尺中が虚〜曲泉・陰谷 2)心虚証〜左寸口、左関上〜少衝・大敦 3)脾虚証〜右関上、左寸口〜大都・少府 4)肺虚証〜右関上、右寸口〜太淵・太白 5)腎虚証〜右寸口、左尺中〜復溜・経渠 の5パターン . . . 本文を読む

難経69難による鍼実技試験(増補2)〜その取穴法〜

2017-12-01 07:13:49 | 鍼灸学校での学び・国試勉強・受験勉強
難経69難を用いての選穴による鍼実技の試験が行われる。まずはソクラテス的に、と取り組んでいる。(難経69難による選穴は、形式が独り歩きしたもの?との思いがある。別言すれば、中身が無いだけに形式が一層大仰なものになって行っている、と。それだけに専門外の方にはそれの理解はほとんど意味が無い、と思えるので、難経69難の選穴の事実をあげている部分は、適当に読み飛ばしていただければ、と思う。) 来週、難経 . . . 本文を読む