アジア太平洋資料センター(PARC)自由学校 特別オープン講座
ワンコイン・シネマ・トーク参加記
9月30日 パルク会議室にて
市民調査がつなぐ日本とアジアーエビ研究のその後
上映作品「奪われたエビ」
講師:内海愛子(恵泉学園名誉教授)、福家洋介(大東文化大学准教授)
エビの前にバナナをめぐる日系多国籍企業についてのフィールドワークをまとめたのが「バナナと日本人」(鶴見良行著・岩波新書)。そして、そのときに同時に見えてきたものに「エビ」があった。そこでまとめたものが「エビと日本人」(村井吉敬著・岩波新書)。
どちらも読んでいたので多少の知識があったのでより関心が持てた。
バナナもエビも70年代になり価格が安くなり、高級食材から日常の食材になった。その裏側には一体何が起きていたのか。エビの養殖をしていたのは、どこも旧日本軍の占領地だったということ。そして、砂糖の暴落により、砂糖の栽培からエビの養殖に変わっていった。
問題として、マングローブ林の崩壊やトロール漁船の乱獲による資源の枯渇がある。
その反省として、環境へ配慮したエコシュリンプが登場した。
参加しての感想として、自分のお金で疑問に思ったことを調査する真面目な人々がこの社会に存在することに勇気をもらった。
バナナはフェアトレードのバランゴンバナナを時々食べているけど、エビは進んで食べることはない。これからもエビを食べることはないだろう。