アシリアペ    「アシリアペ」とはアイヌ語で「新しい火」。住所は茨城県常陸太田市大中町3486-2

営業日等:土日の10:00~17:00 臨時営業もあり。天然酵母パンやオーガニックの食材などを取り扱う。

本棚本の貸出

2023-05-30 19:41:43 | 本棚
アシリアペはブックカフェでもあります。
これまで紹介している本は一部を除いて無料で貸出をしていますのでご利用ください。
すでに貸出中もありますが読みたい本があればカフェで読むのもよし、自宅へ持ち帰るも良しです。

「宮本常一 歴史は庶民がつくる」 畑中章宏著

2023-05-30 19:40:46 | 本棚


「宮本常一 歴史は庶民がつくる」 畑中章宏著

宮本の民俗学は、私たちの生活が「大きな歴史」に絡めとられようとしている現在、見直されるべき重要な仕事だと私は考える。これほど生活に密着し、生活の変遷を追った仕事は、日本の近現代でほかにはみられないからだ。宮本は庶民の歴史を探求する中で、村落共同体が決して共同性に囚われてきただけでなく、「世間」という外側と絶えず行き来し流動的な生活文化をつくってきたことも明らかにする。そしてそれは、公共性への道が開かれていたと解釈することができるのだ。また近代を基準にみたとき、さまざまな面で遅れているとされてきた共同体の生活、あるいは習慣のなかに、民主主義的な取り決めをはじめ、民俗的な合理性があったことも裏づける。(「はじめに」より)


「カルト権力 公安、軍事、宗教侵蝕の果に」 青木理著

2023-05-30 19:39:34 | 本棚


「カルト権力 公安、軍事、宗教侵蝕の果に」 青木理著

本書を最後まで通読すれば、カルト宗教に深々と侵蝕されていた為政者の長期政権化、この国の政治が治安機関や軍事偏重へと異様に傾倒し、それを推し進めた政権自体が一種のカルト臭さえ帯びた危険な復古性、反動性に蝕まれていたことが浮かびあがってくるはずである。本書のタイトルには、そんな含意が込められている。(「序章 あの事件の前と後」より)