「汚れた桜」 2020-03-19 19:56:30 | 本棚 「汚れた桜」 毎日新聞「桜を見る会」取材班 本書は世の中を揺るがしたスプークの回顧録ではない。生々しい政界の裏話でもない。ただ、SNSを通じて届く人々の声を背に、桜を見る会で何が起きたのか、そもそも何が問題なのかを、問題が発覚してから2019年最後の野党による政府ヒアリング(12月26日)までの49日間、できるだけ分かりやすく伝えようとしてきた記者たちの記録である。
「沖縄からの報告」 2020-03-19 19:55:23 | 本棚 本の紹介 「沖縄からの報告」 瀬長亀次郎著 アメリカ統治下におかれた沖縄で「不屈」の精神を貫き、圧政に抵抗し続けた人物がいた。その名は瀬長亀次郎(1907―2001)。祖国への復帰と平和を求め、ジャーナルストとして、那覇市長として、国会議員として、民衆とともに闘った男は、沖縄の「戦後」をどのように見つめていたのか。現代によみがえる一級のレポート。
「世界史の針が巻き戻るとき」 2020-03-19 19:54:06 | 本棚 本の紹介 「世界史の針が巻き戻るとき」 マルクス・ガブリエル著 「哲学会のロックスター」と称され、世界中から注目を集めているドイツの哲学者、マルクス・ガブリエル。彼が提唱する「新しい実在論」は、何が真実なのか分からなくなった「ポスト・トゥルース」の時代において、「真実だけが存在する」ことを示す、画期的な論考とされる。 本書は気鋭の哲学者が日本の読者のために語り下ろした、スリリングな対話と提言を収録。今世界に起こりつつある「5つの危機」を取り上げ、「新しい実在論は世界はどう見ているのか」を様々な観点から描き出す。哲学的視点から世界の現在と未来を見通す、知的興奮に溢れる1冊。
「縄文人の日本史 縄文人からアイヌへ」 2020-03-19 19:52:14 | 本棚 本の紹介 「縄文人の日本史 縄文人からアイヌへ」 澤田健一著 本書は、これまで考えてこられたアイヌ、縄文人、弥生人の関係を全く覆すものである。 最近のDNA解析の結果、アイヌも縄文人であり、アイヌというのはおおまかに言えば、縄文人のままなのだ。 稲作を中心にした弥生文化を拒絶した縄文人であり、言葉も縄文人の話していた言葉をそのまま継承したものと考えられる。 文献やデータを忠実に読み解き、夷(縄文人)の視点から歴史を見直すことによって新たな視点が開ける。