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「あんのこと」

2024-06-18 | 2024映画評


「あんのこと」 PG12 入江悠監督 ✗✗✗

 入江監督が新聞記事から織りなした社会から阻害された少女の姿を描きました。
 杏(河合優実)は母親からの虐待と小学生の頃からの売春の強要という少女時代を過ごし今は覚醒剤なしには生きられません。出会った刑事多々羅(佐藤二朗)はそんな杏に対し救いの手を差し伸べます。一方、記者の桐野(稲垣吾郎)は多々羅の取り組みを付き添うように取材していました。
 杏は母親から離れシェルターで暮らしながら夜間中学に通い高齢者施設で仕事をするようになりますが、母親の魔の手が伸びてくるのでした。

 食べるための万引きの常習を理由に小学校4年で放りだしてしまった教育現場はどう対応したのか、小学生を買っている大人たちはなぜ裁かれないのか、という疑問が頭をよぎります。
 できれば、監督なりの救いを映画に表現してほしかったです。

 タバコは多々羅が度々喫煙し吸い殻をそこらにポイ捨てする姿がありました。杏を救う前に自分自身をなんとかしろよ、と思いました。

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