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マスター

2017-11-14 | 2017外国語映画評


「マスター」 チョ ウィソク監督  韓国 ☓葉巻

  韓国犯罪史上最大規模の投資会社のカリスマ的詐欺師の実在の事件を映画化しました。イ ビョンホンが主役の詐欺師に、追い詰める刑事キム ジェミョン役にカン ドンウォンという韓国映画界を代表する二人が演じました。
 金融投資会社の会長を務めるチン ピョンイル(イ ビョンホン)は華々しい演出と巧みな話術で多くの一般市民から不正な方法で多額の資金を集めていました。犯罪捜査官のキムはチンの部下で天才ハッカーのパクに司法取引を持ちかけます。そこから隠しマイクやカメラを使ってチンとキムそしてパクのお互いを出し抜くような情報操作合戦が始まるのでした。
 冒頭の大会場で会員を前にスピーチして洗脳する場面が宗教の教祖のようで客観的には怪しさいっぱいです。ところが会員たちは疑いもせず大金を投資してしまうのです。キムに追い詰められるとチンは警察、司法、検察とそれぞれの人脈を駆使していきます。時にはさらに犯罪行為をしてまですり抜けるのでした。同じようなことはきっとどこの国でもあることなのだろうと思うと、「うまい話には毒がある。」「額に汗して稼ぐ。」などと己を戒めることが大切ですね。 
 カーアクションあり、爆発あり、ドンパチあり、頭脳戦と娯楽性も高い作品です。
 なお、エンドロールの始まりが映画の終わりではありません。場内が明るくなるまで席を立ってはいけませんよ。最後まで落ち着いて鑑賞しましょう。
 タバコは、悪役のイ ビョンホンが葉巻を数回吸いました。☓☓ですが、悪役でマイナスイメージなので(☓)のおまけです。
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