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「きっと、星のせいじゃない。」 ジョシュ ブーン監督 米 ◯ !!
不治の病にかかっている若い男女が出会い、限られた命ではありながらもお互いを大切に思い、生きていることを満喫する物語です。
13歳の時からガンを患い、学校にも行けず友達もいないヘイゼル(シャイリーン ウッドリー)は医師や両親から勧められガン患者たちの集いにいやいや参加します。そこで片足を切断して骨肉腫を克服したガス(アンセル エルゴート)と出会います。ガスはすぐにヘイゼルに魅力を感じますが、「わたしは爆弾でいつ爆発するかわからないの。迷惑をかける人を増やしたくない。」と関わりを拒絶しますが、ガスはヘイゼルが愛読している本の著者に会うというプレゼントを準備します。難問はあったもののなんとかアムステルダムの作家(ウィレム デフォー)の家を訪れますが、期待したような人ではなく、日中もパジャマで酒を飲んでいる男でした。二人の質問に真面目に答えることもなくやっとオランダまで来たのにがっかりするふたりでした。しかし、アンネの家を訪問し、そこで二人は友達から恋人へと愛を深めるのですが・・・。
タバコは、二人が出会ったときにいきなりガスがタバコを口にくわえたので、ヘイゼルは「信じられない、あなたってサイテー。」「命を奪って儲けている企業のタバコを買うなんて、何考えてるの。」と猛烈に抗議します。その時ガスは「火は点けていないよ。これはメタファーなんだ。」と言います。メタファーの意味は辞書的には「隠喩」「修辞法のひとつ」などと解釈されるようですが、この場合は「タバコを吸うとガンになってしまう。」ということの隠喩と捉えることが自然かと思います。ガスの部屋には「NO smoking」の表示もありました。ネタバレになりますが、ラストでタバコの箱が登場しますが、その時には警告表示がカメラに向けられていました。そのほかにもタバコネタは多く、反タバコ映画といってもいいくらいです。ちなみに「タバコ会社から援助は受けていません。」のクレジットもありました。アメリカ映画はここまで進化しているのですね。