「ヤジと民主主義 劇場拡大版」 山崎裕侍監督 ◯ ☆☆
2019年、札幌での安倍首相(当時)が応援演説中ヤジを飛ばして警官に排除された事件と、その後の裁判を追ったドキュメンタリー映画です。2020年北海道放送の番組を追加取材など加え劇場版にしました。ナレーションは落合恵子です。
「安倍やめろ」とヤジを飛ばした男性は数人の警官に囲まれズリズリと現場から引き離されます。別の女性も同様に女性警官に腕も取られほとんど拘束されます。また、ただ「老後の資金2000万円ありません。」という手持ちのプラカードを胸に抱えていただけで私服警官が前に立って見えないように遮ります。そして男性と女性の二人が司法に訴えますが・・・。
安倍自民党を支持するプラカードはみんなが持っていても何もされないのに反対の意思を示しただけで法的根拠がなく拘束状態になってしまう。警官の言い訳は「危険な目に(あなたが)合わないように」と恩着せがましい態度を取る。全く「ヤジも言えない」ってどういうことでしょう。百歩譲って「演説を聞きたい人もいるから静かにしてほしい。」のでしたらプラカードや横断幕は問題ないはず。だいたいヤジくらいまっすぐ受けて「ご意見有り難く承りました。」くらいのことが言えなくて政治家になるな、と言いたいです。
ただ、ロシアではプーチン批判の人が消されてしまい、それも他人事ではないような気がしてきました。そのへんのホラー映画より実はよっぽど怖い作品です。日本が「自由」で「民主的」だと誤解している皆さん必見の作品です。
タバコは、なし。無煙です。ところで、「自由で民主的な」議員のみなさん特定の企業を国家が保護する「たばこ事業法」いいかげんに廃案にして!