Sempre Attacco

JBCF JapanProTour 現:eNShare Racing Teamアテンダントのちゃりんこ日記

パワーメーター使用の極意

2016年05月24日 | トレーニング
最近パワーメーターが一般化してきた。
当初は少なくとも50万オーバーで物凄く高価であったが、最近は普及率と共に低価格化が進行し、パワーメーターで¥3-4万、心拍擬似パワーメーターでは¥1万程度。
それに伴い、ペダリングベクトル表示など細かな機能が追加され、具現化できるようになったものの、ペダリング改善の教科書なんて世の中に無い。(出来ない。)
皆、勘違いしているが、パワーメーターが全ての指標ではない。あくまでも参考指標の一つだけ。
ストップウォッチ、スピード、ケイデンス、心拍計、パワーメーターという単なる目安に過ぎない。

パワーメーターでワットを出すことは簡単だ。
よく固定ローラーで、クランク式パワーメーターを用いてトレーニングしている選手を見かける。
今日は○○○ワット出ました!という類がそれ。
だけど、よくよく考えて欲しい。ワットを出すことが正しいのか?
極論すれば、クランクを歪ませれば、見かけのワット数は簡単に出る。特に、ガチャガチャのペダリングであれば、尚更数字は出る。
実際に、その状態で推進力になっているのか?んなもの、推進力になる訳ないじゃん。

私がよく言うことは、3本ローラーでパワーメーター使用して、同じスピードなのにパワー計の数字が一番小さくなるポイントを探しなさい。ということ。
この状態が、最小限の力で、一番効率よく推進力となる現実。

練習は疲れるまでトコトン追い込むのが基本。レースは如何に自分の力をセーブして、勝負ポイントで最大限の能力を発揮してライバルを引き離す事が基本。
但し、ペダリングだけは上記原則とは一線を画し、一番効率的な状態を何時でも再現できることが大前提となる。

その原理原則を理解しているのかな?といつも思う。


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