映画の始まり方こそ、アメリカの『のどかなブレックファースト』な光景だけど、コトが起きてからは怒涛のパニックムービー。文字通り手に汗握り身体が固まってるのも気づかないくらいに緊張しながらスクリーンを観ることになる。
原因不明のゾンビ大量発生。その勢いは世界を瞬く間に覆い尽くすほど。ブラピ演じる元国連のエージェントが解決策を求めて各国を飛びまわるわけだけれども。ゾンビに噛まれたらアウト、ゾンビ化してしまい何処までも生者を追いかけ回す。その追いかけっぷりがとんでもなく速い!そして群れる。ソレは圧巻で、スクリーンで観るといっそう怖い。この映画の面白さはソレに尽きる。そう言った意味でも、ふんだんにゾンビを登場させ際限なく人々を襲わせるこの作品は贅沢。
アメリカ、イスラエル、WHOの研究所の3つのエリアが大きな舞台。それぞれで違った見応えがあり飽きない。ストーリーもシンプル。ただ、原因もハッキリしないし解決策もパッとしないのも確か。カタストロフィや大団円を期待するとモヤモヤした気持ちを抱えて映画館を後にすることになりそう。『ゾンビ映画』ということを隠して宣伝していると言われていたが、下手にゾンビの期待を抱かない分、驚きと恐怖を楽しめるので結果オーライだったんじゃなかろうか。それすら計算通りだとしたら流石と思わざるをえない。
映画を観た後、原作を手にしたわけだけど、これが、まあ、見事なほど全くテイストが違います。映画は映画らしく特性を活かして面白く作ったんだなと拍手をおくります。
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