ヒスバナアラカルト

香西善行の雑記ドコロ
諸々の感想には具体的内容も含んでいますので、お気をつけくださいね。

THE JETZEJOHNSON 「PUBLIC PREVIEW III 」@渋谷クラブクアトロ

2007-09-29 22:44:20 | 音楽関連
久しぶりのジェッジのライブ。
楽しみにしていたんだけどちょい遅刻。会場に入るともうすでに盛り上がっていた。始めに思ったのは、音が変わったかなと。今までよりタイトというか硬質さが増したような印象。あと、映像を映しているモニターが多い。足元にまで小型のものが設置されていたし。その内の一つが向きがおかしかったのは、ま、ご愛嬌。全体的に洗練されてた。

本編のラストに新作「tide of memories」発表。疾走感とキャッチャーさの中に切ないエッセンスの入っている曲。イイ。
Enも初めて聴く曲から。なんだろう?先月発売した曲かな。
そして「half world」。鮮やかな花の映像とオーディエンスの掲げる手のひらがリンクして幸せな光景。
中沢氏の“寄り弁”物販促進コーナーを経て、メンバー紹介。あ、どうも今後の池橋氏は布袋寅泰以来不在の“ギターヒーロー”を目指すようです。
WEnは星まで届く曲「オリファント」、こぶしの波が広がる「太陽の帝国」。

今後も精力的にライブを行なうみたいで、個人的には11月のmonobrightとの対バンが楽しみ。

改名

2007-09-28 23:25:14 | 日記ニ非ズ
渡辺えり子さんが「渡辺えり」に改名したそうな。
美輪様の助言で。
凄い影響力だな、と単純に思いココに書いてしまった。
芸名とはいえ名前ってアイデンティティーの最たるものだと私は思うのだけれど、いや、だからこそ変えたい状況にいたのかな。助言はきっかけで、改名も手段の一つなのかな。かな。かな。
名前ってなんだろうね。
あと、戸籍ってなんだろうな。

再び古都巡り

2007-09-26 05:06:10 | 出歩く
去年に引き続き、京都に行ってまいりました。
「蓮華王院三十三間堂」
なんか非道い輩がいるみたいで、門にペンキがぶっ掛けられていました。
まずは外観を眺めつつ一回り。本堂長っ!なんか気持ちいいね、すーっ伸びている感じが。中に入ると、圧巻の千体の観音像。風神・雷神像に観音二十八部衆像といった国宝彫刻がずらりと。目の当たりすると異次元。

「総本山智積院」
利休好みの庭があると知り胸が躍る。いやはやなんとも、理屈じゃないんだけど相当計算されつくしてる。石と植え込みの配置、種類、池の広さも。ひたすら「すげー…」と思いながら十数分座って眺めていた。

「二条城」
鴬張りの廊下を歩いていると修学旅行で来た事など思い出す。大政奉還が行なわれた部屋を見るといっちょ前に歴史に想いを馳せてしまうね。広々とした庭を眺めながら歩いていたら雨が降ってきて、しかも本降り。心残りだが早々に退散。

河原町のアーケード通りをウロウロと。通りによって客層が明らかに違うので面白い。お腹もすいたので新京極にある鰻や「かねよ」に。うなぎ丼に玉子焼きで蓋をしたようなきんし丼が名物。ま、ハズレ。丼がいくらファーストフードといえ注文して五分待たず出てくる鰻料理ってどうなのかね?店員の態度も質を落としているけど。完食せず退店。口直しにその近所にあった「ちゃあしゅうや亀王」へ。とんこつウマい。漬物からファッションまで何でもあるね此処は。ちなみに夜を明かした漫画喫茶もこの界隈。
ライブに仏閣巡りと満足京都でした。


京都音楽博覧会@梅小路公園

2007-09-25 11:24:29 | 音楽関連
京都駅から徒歩15分くらいの位置にある梅小路公園。今回初めて、その広い芝の中で行なわれた野外フェスが、くるり主催の京都音楽博覧会。
周りはマンションが建ち、ステージの裏には京都タワーも覗いている。都市にぽっかりと空いた空間で行なわれたライブはアコースティックベースで自然(環境)を含めて音を楽しめる、そんな心意気を含んだものだった。

浴衣姿でステージに現れるくるりの二人。岸田氏も扇子で扇いでいるが、快晴のおかげで暑い。「きまりはあるけど(近隣住民への配慮、ゴミ等)、音楽を聴く耳と心にきまりはないからな。」と岸田氏。会場が沸く、沸く。
そんな名言を含めた開幕宣言もあり、トップは地元から『ふちがみとふなと』。ゆったりとして、笑みがこぼれるような歌。歌から感じるにかなり人柄がいいであろう渕上さんと船戸さん。京都っぽいなあと今いる場所を実感したり。
続いて、アイルランドから『Liadan』。女性だけのグループでルックスもそうだが、めちゃくちゃ美しい音楽を奏でる。アップテンポ、バラードと交互に演奏するがのっけから虜。早くも涙腺が緩むよ。
そして今回ある意味、伝説を作った、沖縄から『大工哲弘&カーペンターズ』。沖縄民謡だけならずスコールまでも京都まで持ってきてしまい、みんな異常に盛り上がる。計ったように開始から降り始め、終了と共に雨は止んだ。この時間だけここは沖縄だった!
お次は、アメリカから『Jason Falkner』。今フェス初めてのバンドサウンド。もちろんアコースティックだけど。多分、重低音が禁止なんだろう、ドラムはスネアのみ。ポップな歌だし、何よりフェス中盤に慣れ親しんでいる洋楽サウンドが聴けることに安心感を感じる。
少し長めのセットチェンジの間に観客は前線へ移動。『cocco』の出番である。どうやら前日初めて京都に来たらしく、本人曰く「浮かれまくっている。」様子。かなり饒舌だよ。昔は彼女の歌を聴くと苦しさやつらさが前面に出ているように感じ、そこに共感していたりもしていたんだけれど、今は同じ歌でもポジティブに受け取れる。歌い手の変化は大きい。沖縄の基地問題の現状を話した後の「ジュゴンの見える丘」は優しさより切なかったけど。
直前に参加発表された、『小田和正』。のっけから「ラブ・ストーリーは突然に」のさわりだけ歌うが、それだけで十分感動。ファンに還暦をお祝いされるという事は、40年ぐらい歌ってきてるんだから質が違う。その後のくるりとのセッションは奇跡だね。ええ歌聴かせてもらったよ。
もう終盤、ルーマニアから『Taraf de Haidouks』。この時点で自称雨男同士のセッションから降り始めた雨がピークに。震えるほどさ、寒い。ので、タラフのダンスミュージックにカラダを任せる。テクニックに舌を巻く。超スピード演奏よ。ステージ上にはcoccoもでてきて一踊り披露。みんな陽気だなあ。
雨も上がり、日も沈み『くるり』登場、開口一番主催として感謝の言葉。2曲目の「ハイウェイ」、これがずっと聴きたかった。来年以降も音博を続けたい宣言をした後の「ジュビリー」、カオスに陥った「スラヴ」、ラスト「宿はなし」音の染みる演奏。

今回限りで終わって欲しくない京都音楽博覧会。
各国の音楽の素晴らしさ、環境への気遣い、ふれあいの暖かさ。
それらを胸にまた。

あ、天気の気まぐれさも忘れないでおこう。




サンプル「カロリーの消費」@三鷹市芸術文化センター星のホール

2007-09-21 15:18:49 | 演劇関連
路上で歌を探す女の子、追想を始める。養護施設に入れている母が介護士の手により連れ去られたという。探す息子夫婦と刑事。時を同じくして妻が溺愛している飼い猫も消えた。

舞台は湾曲した白い壁のみが置かれている。高くなくドア一つ、窓一つ。なぜかシュールレアリスムの絵画のような印象を受ける。一見シンプルだが後々仕掛けが明らかになってゆく。

軸は母親探しなのだが、その中で人間同士の係わり方や存在意義みたいな事を見つめてしまうようなお話。いや、お話といってもストーリーはあってないようなもので目の前の関係を覗くように観ることで楽しめるような。
明らかに変態的な行動している人を笑ったり、気味悪がったりすることは楽しいが、常人から感じる異常性の薄気味悪さはなんだろう。哀しいような憐れのような。軸に“母親”が大きく係わっているのにヒューマニズムを排除した話だからこそ、臭いモノの蓋を取っぱらい中身をじっくりと見せられたようだ。

時季

2007-09-20 00:04:47 | 日記ニ非ズ
実家から秋果実が送られてきまして、季節と親のありがたみをかみ締めているところです。
それにしても、虫の音は聞こえるがこの暑さはなんなんだろう。まあ、そんなことはどうでもいいか。
先日、父親が上京してたので少し話しをしました。近況報告や大事な話なんかを。家族みんな元気でいてくれれば何も言うことはない。が、現実問題としてそんなことばかりも言っていられないわな。なんにでも期限は付き物なんだよね。
舞台なら幕上がる時が決まっていてそれに向かえばいいんだけどね。
先の見えない期限は不安でしかない。
ってかもう期限切れてるのに気づいてないだけかもね。

劇26.25団「博愛」@王子小劇場

2007-09-18 02:46:30 | 演劇関連
青山に店を構えていたカリスマエステシャン、雑誌やTVの取材(ワイドショー的)では独自の“愛”を語る。そして今、拠点を離島に移し、弟と三人の仕事仲間と共に生活をしている。マスコミの影響で島の住人からは風俗と思われているようで孤立している様子。

舞台は木造の民宿風な建物のロビー。ソファーが置いてあり本棚には漫画と雑誌が並べられている。片隅のはしごを上ると弟の寝床あり。とても青山で営業していたとは思えないセンスのなさ。世間体から離れたコミューンを感じさせる。

社長と二人の従業員は舌っ足らずだし、事務周り担当のチョウさんは香港出身で“中国人的日本語”を話している。冒頭からこういった人たちのしゃべりを聞くのは不快感を伴うが、滑稽さも含んでいる。
洗濯の失敗に十字を切る事やキャバクラで働くことさえ否定する性的な潔癖さは、宗教的な印象を抱かせる。「貧しい人に愛を施す」エステシャンと「愛は自己満足」な教育指導者、正論過ぎる事に対する胡散臭さが面白かった。両者とも真っ当なことを唱えてはいるんだけど、それを受け入れられるほど世の中は真っ当じゃないだよなとか思う。
愛し方と愛されるプレッシャーを感じたラストは全身に鳥肌が立った。
愛ってなんだろうね。

千穐楽終わり

2007-09-17 12:14:23 | 日記ニ非ズ
たった三回の公演というのは本当に短く、あっという間に終わってしまった。上演時間も一時間ぐらいだったしね。
なんにしても無事終わってよかった。よかった。
バラシ(総後片付け)も建て込んだものが少なかった為最速で終わり、午後八時過ぎには打ち上げというなかなか珍しい感じになってしまい、楽しくお酒を飲んだ。が、ちょっと楽しすぎたな。打ち上げている人全員と話をするべきだったかもしれないと今思う。こういった事ができないのが相変わらずのイカンところだ。
日付が変わったばかりの時刻、見知らぬ男の肩にもたれ掛かりつつ電車で帰宅。多分、部屋に入って三秒後には就寝。
演劇サークル夢さしの「患者」お疲れ様でした。

初日終わり

2007-09-16 09:03:10 | 日記ニ非ズ
時間になれば本番は始まってしまうのだ。
直前まで、何かやり残した気になったり、ああすれば、こうすればと頭の片隅で化石化した選択肢を掘り起こしたりしてしまうが時間は待っちゃくれない。ある作家が言ってた、「もし締め切りがなかったら永遠に書き直し続けてしまう。」

ほぼ満席状態の中、私は最後列から客席と芝居を同時に見ていたが皆様楽しんでいただけただろうか?その真剣なまなざしは面白くて引き込まれているのか、それともわかんなくて頭をめぐらせているのか。小心者の私はそんなことばかり気になっていた。感想はあとでじっくり聞きたいところ。

演出立場としては、出せるものは出せたと思う。良くも悪くも本番空気が漂っていたが今までの稽古の結果は出ていた。それには大いに安心。二日目にして楽日。初日を乗り越えた緩みからくる“二日目落ち”なんぞならないことを願う。面白くあれ。

仕込み終わり

2007-09-15 07:24:46 | 日記ニ非ズ
演劇サークル夢さしの公演「患者」、仕込み日。
朝劇場入り。
天気予報は雲行きの怪しそうなことを言っていたが、崩れることはなく、搬入するモノも少なくサクサク運び入れる。
特に大変な建て込みもないので若干余裕ペース?無駄に高揚していたり。
それにしても舞台装置、照明、音響が具体的に目の前に現れると集中のベクトルもすっきりしてくるのでありがたい。やはり、稽古で使う公共の会議室と劇場は別物だから。
スケジュール通り進みひと山超えた事はひと安心だが、もちろん幕が上がるまでは気が抜けないってなもんだ。
さて、いい加減自分の部屋にひろげたブルーシートをたたもう。