ヒスバナアラカルト

香西善行の雑記ドコロ
諸々の感想には具体的内容も含んでいますので、お気をつけくださいね。

天井知らずのロボットアクション!!!【映画】『パシフィック・リム』

2013-08-31 22:17:38 | 映画関連

どうしても映画館で観たくてね、行ってきました。『3D・日本語吹替え』Ver.!

実は3D初体験。猫も杓子も3D仕様にして、「この映画でする意味ある?」って感じもたまにするけど今回のは大当たり。迫力と臨場感が凄まじかった。そんな視覚効果も興奮モノだけど、何よりこの映画はロボットアクションがね、イイ。人類の敵KAIJU(怪獣)と人類の希望イェーガー(ロボット)の肉弾戦。カッコイイよ!説明するのは難しい、考えるな、感じろとしか。

ストーリーもシンプルで150分ある作品をあっという間に感じさせるスピード感。ラヴもコメディもバトルも盛り込んでしっかり人物に感情移入させてくれる。本当お見事です。冗長になってもおかしくないシーンなどもコンパクトにしつつ情報は伝えてくれる。後から思い出すとそのさじ加減のおかげで、終わったあと変な引っかかりが残ってないんだろうなと気づいたりするわけです。

子供の頃はアニメで楽しんでいたロボットバトルが実写で想像以上の動きを楽しめる時代になってるんだよな。この先、どうなっていくんだろう。


パシフィック・リム公式サイト

ボルトより速いゾンビ【映画】『ワールド・ウォーZ』

2013-08-27 12:48:34 | 映画関連

映画の始まり方こそ、アメリカの『のどかなブレックファースト』な光景だけど、コトが起きてからは怒涛のパニックムービー。文字通り手に汗握り身体が固まってるのも気づかないくらいに緊張しながらスクリーンを観ることになる。

原因不明のゾンビ大量発生。その勢いは世界を瞬く間に覆い尽くすほど。ブラピ演じる元国連のエージェントが解決策を求めて各国を飛びまわるわけだけれども。ゾンビに噛まれたらアウト、ゾンビ化してしまい何処までも生者を追いかけ回す。その追いかけっぷりがとんでもなく速い!そして群れる。ソレは圧巻で、スクリーンで観るといっそう怖い。この映画の面白さはソレに尽きる。そう言った意味でも、ふんだんにゾンビを登場させ際限なく人々を襲わせるこの作品は贅沢。

アメリカ、イスラエル、WHOの研究所の3つのエリアが大きな舞台。それぞれで違った見応えがあり飽きない。ストーリーもシンプル。ただ、原因もハッキリしないし解決策もパッとしないのも確か。カタストロフィや大団円を期待するとモヤモヤした気持ちを抱えて映画館を後にすることになりそう。『ゾンビ映画』ということを隠して宣伝していると言われていたが、下手にゾンビの期待を抱かない分、驚きと恐怖を楽しめるので結果オーライだったんじゃなかろうか。それすら計算通りだとしたら流石と思わざるをえない。

映画を観た後、原作を手にしたわけだけど、これが、まあ、見事なほど全くテイストが違います。映画は映画らしく特性を活かして面白く作ったんだなと拍手をおくります。

『ももへの手紙』

2013-03-10 14:39:08 | 映画関連

父を亡くし母の故郷に移り住むことになった、もも。そこは瀬戸内海の小さな島で、かつて暮らしていた東京とのギャップに戸惑う。母も毎日仕事へ出かけ独りでふさぎこんでいる時、ももは三人の妖怪に出会ってしまう。

言いたくはないが、どうしてもジブリを連想させる。ただこれは何も悪いことじゃなく、〈田舎で起こるファンタジー〉の雰囲気を作り上げたジブリの功績とそれを観て育った人なら自然なことなんだろう。この『ももへの手紙』も期待を裏切ることなく、ももの成長と家族愛、そして助け合うことの大切さといったテーマをいかんなく表現している。

三人の妖怪がとても魅力的で存在感が大きい。気持ち悪いし自分勝手なんだけど、人間臭くて憎めない。慣れない田舎暮らしで母親以外心を許せなかったももにとって感情をぶつけられる数少ない相手でもあった。この妖怪たちとの行動がももに活力を与え、田舎というか新しい環境に飛び込むきっかけになりえたように見えた。そう考えると、誰の目にも見えないはずの妖怪たちがももにだけ(もう一人見えてた子いたけど)見えたのは何かの導きなのかもしれない。
「ももへ」とだけ書かれていた父からの手紙。娘の気持ちを汲んであげられなかった自責の念とどういう言葉で謝ればいいのか困り果てていた父の姿が目に浮かぶ。自分の父親もそうだが子供に対して不器用に接してしまう気持ちは、大人になった今なら少しはわかる。ももの父親は今日日の父親像の代表だろう。もしこの映画を父親と観ていて、隣で号泣していたらその気持ちを察してあげて欲しい。
都会を離れ、田舎と自然にたじろぎつつも出会いによって溶け込んで行くももの姿に先の希望をみた。

『アポロ18』

2012-05-07 18:41:22 | 映画関連

アポロ11号で初めて人類を月に送り、予算削減を理由に17号で終了とされたアポロ計画。しかし、表には出ていないアポロ18号の存在がこの度明らかになった。発端は、ネットの動画サイトに投稿されたアポロ18の記録とされる映像。この映画はその映像を編集したものである。……らしい。

題材とドキュメンタリータッチな映像が好み。映像の粗さやシンプルさは70’s当時のリアリティを醸し出してくれる。月から見える地球、月面での船外活動、着陸船での生活、それらを見ているとさながらドキュメンタリー映画である。

始終そんな映像で終わっても悪くないが、そうは問屋が卸さない。突然、ハプニングは襲ってくる。未開の地[月]には何かが潜んでいた。いやはや、ドキュメンタリー映画どころかホラー映画。お決まりの脅かしに何度ビクついたことか。地味だけどしっかりドキドキしてました。観終わった後、根本的な矛盾も抱えるけど、フェイクドキュメンタリーと謳ってるし、そこはご愛嬌かなと。

『アポロ18』公式サイト→http://www.apollo18.jp/#

『婚前特急』

2011-05-08 09:30:55 | 映画関連
TORYSのCMあたりから、空前の「吉高由里子ブーム」が来ている世の男性は多いんじゃないだろうか?屈託ない笑顔、整ってないハジけ具合、計算からは生まれない“かわいらしさ”をいかんなく発揮しているあのCM。そりゃ虜になるわな。ちなみに私もその一人。

この映画はまさにキャスティングの妙。
話の中心となる五股をかける女。その一見嫌味の生まれそうな役が吉高由里子と聞いた時点で嫌悪感はない話だと期待できる。
観れば期待を超えるコメディーっぷりで、全体を通して笑っていられる。特に五人の中で真っ先に切り捨てようとした男を演じている浜野謙太とのやり取りは、お互いのキャラクターのぶつかり合いが相乗効果を生み痴話げんかさえドラマティックに見えてくる。きっと浜野さんもイイ人なんだろうな。
五人の男を都合よく弄んでいたはずが、いざ一人に絞り込もうとするとそれぞれに欠点が露呈していき我慢できなくなる。そもそも五股する人間に我慢を強いるのも変な話で、そんな女と対等に渡り合えるのはどんな男なんだと興味がわく。実際にはなかなかお目にかかれないが、この映画を観ると我が強い人ほど愛らしいなんて思ってしまう。
設定とは裏腹に気持ちいい後味の残る映画でした。

婚前特急のweb→http://konzentokkyu.com/

『武士の家計簿』

2011-01-03 22:12:29 | 映画関連
今年の初映画は『武士の家計簿』となりました、はい。
若者を気取っているわけではないけど、「新年早々渋いな自分」なんて思いながら行ったのは確かです。
だってね、表題見る限り、お侍さんが当時どんな生活をしていたのか!ということが紹介されて終わりのようなイメージがあったもんで。
ただ、主演の堺雅人さんは好きな俳優なので案外楽しめるんじゃないかという期待も持ってましたよ。

で、観終った感想としては「とても面白かった」。
これは加賀藩の、今で言う会計係の職に代々就いている武士一家のお話。
刀よりそろばんを握り、一日中帳簿をにらみながら数字を管理する。何よりもそこに誇りを持ち、その姿勢は紛れもなく武士。
派手な事件や戦もないけど、勤め人としての武士の生活を見ていくと、波瀾あり、家族の尊さあり、人生に退屈などないと感じさせられる。
特に人生の節目に当たりそうな部分が丁寧に描かれており、妻との仲、父に対する子の葛藤が印象的で、終盤胸を打たれる。
「生きること」「繋ぐこと」に真剣に向かい合った武士の生き様は、時が現代であろうとも色あせることなく、そのまま通じるものなんだろう。

蛇足かもしれないが、所作の美しさにも惹かれた。

天使と悪魔

2009-06-18 04:44:11 | 映画関連
『ダ・ヴィンチ・コード』の映画化の際にがっかりした人は同じ思いを味わうかもしれない。私はそうだった。
つまらなくはないんだけど、やはり原作のボリュームに対して二時間の枠に収めるのは無理があるんじゃないか?かなり端折られている。そこがガッカリ。
じゃあ何が良かったのかというと、スピード感と緊迫感。これはハリウッドならではの映像と音響の賜物だね。
物語には物足りなくとも映画館での体感としては損はない感じ。
ダン・ブラウン原作を未読の方はそのまま映画を先に観たほうが、原作読んだとき舞台であるヴァチカンがイメージしやすくなるかもね。

重力ピエロ

2009-06-16 05:24:06 | 映画関連
『重力ピエロ』(原作:伊坂幸太郎)の映画を観てきたよ。面白い!
次々と起こる謎を含んだ放火事件と母は亡く影を抱えた家族が物語の軸にあり、これらが絡んでくると……痺れたっ!
偉人の言葉(主にガンジー)やDNAの構造などがキーワードにはなっているけど小難しいことに映ってなく適度な知的欲求をくすぐられる。さらにこれらが家族の在り方、生き方に深い感情移入を引っ張ってくる要因にもなっていて、体の内に沈み込む。
事の顛末に思考、議論の隙を設けている点で決してスッキリした気分で劇場を出ることはできないが、むしろ気持ちに引っかかった鈎針の痛みからたまに映画を思い出し、世の理に想いを馳せるのが好いかも知れない。

「俺たちは最強の家族だ!」とはく小日向さんカッコイイです。

BECK

2009-06-11 11:20:43 | 映画関連
『BECK』(ハロルド作石)映画化ですね。溜息。
キャストは、

竜介(G.)……水嶋ヒロ
コユキ(Vo.&G.)……佐藤健
千葉(MC)……桐谷健太
サク(D.)……中村蒼
平(B.)……向井理

の模様。
『ソラニン』の映画化の際に「できあがりに期待」みたいなこと書いたけど、こちらは全く逆。絶対観ないし、情報もタレ流して欲しくないくらい。
紙面だからこそバンドの“音”の凄みが感じられたのに、なんでわざわざスクリーンで表そうとするのか?内蔵が揺られ、しばらく耳鳴りが消えないくらいの音響設備の中で上映するんだろうね、勿論!じゃなきゃ“ルシール”(竜介愛用いわく憑きギター)のエピソードに絞った話などにしてもらいたい。バンドがメインでなく。
原作ファンだからこそあえて書くよ、嫌だ!と。

ソラニン

2009-04-14 10:46:16 | 映画関連
やっと!
だよ。だってさ、少なくとも二年経ってるわけだよ。映画化の情報知って
アニメか実写かもハッキリしないまま、
やっと!
実写化が発表された。てか、このこと知ったのが某SNSの日記ランキングで一位になってたから……。最近疎くなってるな~。

井上芽衣子…宮崎あおい
種田成男…高良健吾
山田二郎(ビリー)…桐谷健太
加藤賢一…近藤洋一(サンボマスター)
小谷アイ…伊藤歩
大橋…永山絢斗

監督…三木孝浩
原作…浅野いにお

漫画が実写化する際、決まってキャスト等であれやこれや異論反論でますが、とにかく来年の公開を待ちましょうよ。個人的には大変期待してます。
早くテーマ曲の発表とかしてくれないかな。