ヒスバナアラカルト

香西善行の雑記ドコロ
諸々の感想には具体的内容も含んでいますので、お気をつけくださいね。

ちょっくらレンタる?

2006-08-29 23:59:44 | 日記ニ非ズ
レンタルビデオ。細かくいえば借りるのはもっぱらDVDだけど。
近所のレンタル屋2店舗の会員になっているが、今週はたて続けに“半額デー”なのである。1作品が約200円で借りられる。

その昔、二十歳の頃バイトをしていたレンタル屋。個人経営の小さなお店。大型総合店の影響で商店街が消えていくとニュースで盛んにいわれていた時代、バイト先のお店も例外ではなく社長や店長は頭を抱えているように見えた。
確か、レンタル料金の値下げが始まったのがこの頃だったんだよ。そしてついに同じ地域のライバル店が“レンタル100円デー”を始めたもんだから、こりゃ、ぶったまげる。火蓋が切って落とされたからには、ウチも!ウチも!どこもサービスデーを設けざるをえない。私のバイト先だってそう。
お客はもちろん喜ぶね、お店も安価でも回転させたほうがいい、延滞金で儲けるんだから。只ね、甘い汁を一度吸ってしまうと正規の値段が馬鹿らしくなっちゃう…。

「400円高ぇよ。借りねぇよ。」

バイトしていたお店は生き残っているのかな。
小さなお店で、在庫をDVDに切り替えていくのも並じゃないはずだし。

ケータイに映る「半額クーポン」の文字を見ながら少し昔を思い出した。

Mugs@中野 cafe

2006-08-28 23:59:54 | 中野関連
先日、友人と中野で飲んだ際、

「行きたいカフェあるんだけど…」

と言われ、

「なんとなくしか場所わかんないんだよね…」

とも言われ、

「大体あっちの方…」

との言葉に、あぁ知ってるかも…と向かってみると、はい!大当たり~っ。
実は私もずっと気になっていた所だったのでちょうど良かった。

ここ、外から見ると少しこじんまりとしている印象なのだが、入ってみるとそうでもないから不思議。インテリアにこだわっている様で落ち着くスペース。ゴチャゴチャしてないのがいいね。
メニューも豊富、ビールも多いし。ちょい高いのもあるけど。
ふと目に留まったのが「プーさんジュース」?やはり、あれかな「はちみつレモン」?気になったくせに頼まなかった。ちなみに遅れてきた友人も同じこと口にしていた。
プー…。

websiteはこちら→Mugs

プライスコレクション 若冲と江戸絵画展@東京国立博物館・平成館

2006-08-27 21:18:52 | 美術関連
なんとか最終日、しかも閉館時間まぢかに滑り込んできましたよ。予想はしていたが入場規制が掛かるほどの混雑ぶり…。人ごみの美術館ほどストレスを感じるものもないが、若冲のコーナー以外は何とかスムーズに観れたかな。
目玉の一つ、屏風に当てる光加減を調節する展示方法は興味深かった。まったく表情が変わってゆき、こんな機会でもなければ味わえない体験だったろう。昔は障子からの光だったり、ろうそくの光だったり、色々な条件下で観る人の目を喜ばしていたのだろうね。
鶏、猿、虎、鶴、鯉、画家によって様々だが頭じゃ理解できないって事は共通していたかも。毛皮を張り付けてんじゃねーの?って思いながら凝視すると細かすぎる筆遣いっ…。画だからこそ生まれるリアル感にただただ感動。想像力って凄いね。
「鳥獣花木図屏風」…黒山の人だかり…。混雑ぶりにはまったく興醒めしてしまうが観ない訳にもいくまいと思い辛抱して鑑賞。ん~、あぁ、ひたすらポップ。色使いも構図も遊んでいるとしか思えない。根気すら持て余してひたすら突き抜けちゃった感じ。若冲の絵なのか疑惑はあるらしいが、それは二の次で面白い絵だった。
もう2回ぐらいは観たかったな。人のいない時に。…贅沢か。
この後、展覧会は京都~福岡~愛知と廻っていく。

白い穴

2006-08-24 23:59:42 | 日記ニ非ズ
コヤの下見に行ってまいりました。
あ~…久しぶりに演劇活動してるな…とか思ったり思わなかったり。
ただ、こういった行動が一番気持ちを引き締めてくれると再確認できたのは間違いない。
このまま「大変」の意味を穿き違えている現状も確認できたらなんて思う。

ぶんやともあきPresents“音輪な人々vol.5”@下北沢440

2006-08-22 23:59:22 | 音楽関連
出演 小山晶代
   MU/TO
   ぶんやともあき

賑やかだったり、和んだり、お三方それぞれマイペース的なとても良い感じのライブだった。ぶんやともあき氏が月一で行なっているイベントで、毎回違うアーティストと共演し音楽の輪を広げていく趣向らしい。
ぶんや氏のMC聞きながら「あれ~?もしかして…」と思っていたら案の定、岡山人でした。こりゃまた懐かしい言葉だよ。

行くきっかけとなった小山晶代氏のライブはというと、歌声を聴くのは今回で二回目なのに初めて聴くような印象。
メロディーの艶やハスキーな瞬間や、魅力を感じ取りやすかったからかも。
熱を込めた拍手を送れました。どんどん歌っていってほしいです。

YOSHIKO CHUMA「A Page Out Of Order」@アサヒ・アートスクエア

2006-08-21 23:59:37 | 演劇関連
海外と日本のアーティストが織り成す、
“音楽、映画、ダンス、演劇、そのどれでもない、しかしこれら全てである”(チラシより)
な、モノ。ん~、イマジネーション万歳!

さて、今回とても惹かれたのが、一辺がパフォーマーの体より長いキューブのフレーム。4つのキューブを操り、空間を様々に変化させていく様は場を「使う」というより「創る」行為で刺激的だった。
人より大きなキューブを同時多発的に動かしていくだけでも見入ってしまうが、パフォーマーの身体的魅力にも目を奪われる。アメリカと日本のパフォーマーが出ていたが、日本人って「土」なんだな、と。これがアジア感ということなのかなとか思ったり。面白い。
最近、芝居付いていたが、またイメージを食べたくなってきた。

休日に味わう青春と堕落

2006-08-20 23:21:03 | 日記ニ非ズ
高校野球決勝戦、何気なく見始めたら結局最後まで目が離せなかった。
引き分けで、明日再試合だそうな。なんか、少し休ませてあげればとも思うがそうもいかないみたい。これぞ“青春”だよ、作り物じゃない。

そしておじさんは漫画喫茶へプチヒッキー。
「スラムダンク」に泣く。10年前の作品だろうが関係ない。不滅の面白さだ。ちなみに「リアル」でも泣く。ヤンジャン立ち読みで。
最近「働きマン」が好きで、同じく安野モヨコ「ハッピーマニア」を読んでみる。
こんなすぐやってしまうヤツはいねぇだろ、と思いつつそこは漫画だから、と。でも局部的にはリアルで笑う。

昨日考えていた休日の過ごし方にかすりもしない一日だった。あ、まだ一日は終わってないか。

不、純

2006-08-16 02:58:34 | 日記ニ非ズ
何だっけなぁ?
誰かの本だか、言葉だかで「世界中の人が恋をすれば戦争はなくなる」みたいな。
何じゃそりゃ?
ちょっと思い出した。

八月は、スイカとセミと太陽な季節だとしても、いつの間にか戦争について考える季節になってしまっている。
むかし、本当にまだ小さかった頃、おばあちゃんと広島に旅行した気がする。気がするってなんだ、と思うが確かな記憶ではないのだ。只の思い込みかもしれない。体験した人が資料館に行きたがるだろうか、孫のためにと連れて行ってくれたのだろうか。思い出せないし、かといって聞いて確認する気にはなれない。
今年の盆に実家に帰らなかったのは祖母が二人とも元気だから。墓参りより、生きているおばあちゃんが基準だ、帰る理由なんて。その辺は親も分かっている。
会うだけで喜んでくれる。
嬉しい。
他人に対しては途端に難しく考え出すのは何故だろうか?
もう…
擦れるわ。

「ゆれる」 西川美和監督

2006-08-14 23:57:23 | 映画関連
香川照之氏の芝居だけでも観る価値がある。
いや、作品自体とても良いものなのも確か。お薦めです。

つり橋で起こった転落事故?事件?の真相を法廷を軸に明らかにしてゆく流れ。それは兄弟の信頼の揺らぎ、強いては己の本心を探る様がありありと映し出され、やはり、つらい。
上映終了後、ほとんどの人が席を立たなかった。この作品が尾を引く要因として不明確さがあると思う。それは肝心の転落の瞬間が弟(オダギリジョー)の回想でしか映されていない事に大きい。それが一つの大きなゆれであり、穿った見かたをすれば真実は闇の中、感情によってゆれ動く真実にも見えるからかも。

SPIRALMOON「みちかける」@下北沢「劇」小劇場

2006-08-12 09:53:26 | 演劇関連
第六回愛知県芸術劇場フェスティバルグランプリ賞受賞作品という事もあってか会場は超満員。

前回の公演を観たとき、舞台の完成度には不満はなかったがあまりにファンタジー過ぎて“好み”じゃなかったので、「もう観ることはないかな」とか思ってたのに友人からの誘いで観にいってしまいました。結果、面白かったです。というか前回とテイスト違いすぎでしょう…。演出は同じ方ですが。

父の葬儀後の三人姉弟達のお話。
個性の振り分けがとても上手くなされていて、この芝居を楽しめたのは人それぞれの魅力による所が大きかったと思います。話の中で語られる、秘密や出会いには“?”も少し浮かびましたが、感情に魅せられました。
お香典やお漬物(亡き母が作っていた)の使い方、効果に小さく唸ってしまいました。勉強になります。
そしてやはりラストシーンが良かった。
父の前で語る姉弟の言葉。
染み込みます。