アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督。カンヌで賞獲ったり、菊地凛子氏がアカデミー賞ノミネートされたりと話題になった作品。
やっと観た。
モロッコ、メキシコ、東京での物語が交錯しつつ、国柄やコミュニケーションの問題が浮彫りにされていてなんとも胸に迫るものだった。
言葉や気持ちの不通ってのはなにも人種間だけのものではなく、個と個の間に歴然と存在し、誰もが大きく小さくいつも躓いているんじゃなかろうか。結局のところ、その不通の溝を埋られるのは一つしかないと、この映画では言っている様だった。
時間軸のずらせ方も面白く、つい二度観てしまうほど。もちろん、内容の奥深さあってのものだけど。人生とつながりの奇妙さを感じたり。
不安定な弦の揺れと、力強いピアノの音色の重なりが切なく、風景に怖ろしいほどに合っていた。
やっと観た。
モロッコ、メキシコ、東京での物語が交錯しつつ、国柄やコミュニケーションの問題が浮彫りにされていてなんとも胸に迫るものだった。
言葉や気持ちの不通ってのはなにも人種間だけのものではなく、個と個の間に歴然と存在し、誰もが大きく小さくいつも躓いているんじゃなかろうか。結局のところ、その不通の溝を埋られるのは一つしかないと、この映画では言っている様だった。
時間軸のずらせ方も面白く、つい二度観てしまうほど。もちろん、内容の奥深さあってのものだけど。人生とつながりの奇妙さを感じたり。
不安定な弦の揺れと、力強いピアノの音色の重なりが切なく、風景に怖ろしいほどに合っていた。
クシャミが三度連続で出たら薬を飲もうと思いながら、今のところ二度連続でとどまっております。あ、ワタクシ、花粉症です。
暖かい。そして風が強い。先日あたりから目がかゆくなってきたので、そろそろ症状が悪化してくるかなと思いながらどうにかまだ常人レベル。マスクしている人、同情します。
がんばろうぜ!……はて何を?
ま、梅なんかも咲き始めているので、そちらを楽しむ事を考えていきましょうよ。
暖かい。そして風が強い。先日あたりから目がかゆくなってきたので、そろそろ症状が悪化してくるかなと思いながらどうにかまだ常人レベル。マスクしている人、同情します。
がんばろうぜ!……はて何を?
ま、梅なんかも咲き始めているので、そちらを楽しむ事を考えていきましょうよ。
空港で起きた爆弾テロ。携帯電話の電波を求め離れた位置に居た為助かった二人の女性。立場も境遇も違う二人と、それぞれの息子と娘も交じえ携帯電話片手に物語りは進んでゆく。
舞台は真っ白。中央に出入り口があり二階にもアクティングスペースがある。縦横に銀の線が引かれており、四角いブロックを組みあわてたよう。モダンで潔癖な人工物のよう。
スペインの作家、セルジ・ベルベルの作品。ケータイの普及はまさに爆発的な現象で、それはなにも日本だけでなく当然世界的なもの。また、テロに関しても望ましくないが世界の何処で起きても不思議ではない現在。その二つが重なり合い二組の親子を通して、人のコミュニケーションについて意識させられる作品だった。
圧倒的にケータイに向かってしゃべっているシーンが多い。面と向かってではなく手に納まるほどの機械に、罵詈雑言、愛情、感謝などなど吐露している姿というのはなんとも空恐ろしく滑稽なものか。相手ありきでしゃべっている言葉も、そのケータイを通している事だけであやふやな存在に感じてしまう。確証のない言葉。
ケータイの便利さは、もはやなくてはならないもので存在価値を否定は出来ないが、厄介な代物を作り出してしまったんだなとか少し思う。
終盤、テロに触れている会話に落ち込む。ケータイは繋ぐ道具でもあり、断ち切る道具でもあるわけか……。
しばらくは自分のケータイを使うたびにこの作品を思い出しそうだ。
舞台は真っ白。中央に出入り口があり二階にもアクティングスペースがある。縦横に銀の線が引かれており、四角いブロックを組みあわてたよう。モダンで潔癖な人工物のよう。
スペインの作家、セルジ・ベルベルの作品。ケータイの普及はまさに爆発的な現象で、それはなにも日本だけでなく当然世界的なもの。また、テロに関しても望ましくないが世界の何処で起きても不思議ではない現在。その二つが重なり合い二組の親子を通して、人のコミュニケーションについて意識させられる作品だった。
圧倒的にケータイに向かってしゃべっているシーンが多い。面と向かってではなく手に納まるほどの機械に、罵詈雑言、愛情、感謝などなど吐露している姿というのはなんとも空恐ろしく滑稽なものか。相手ありきでしゃべっている言葉も、そのケータイを通している事だけであやふやな存在に感じてしまう。確証のない言葉。
ケータイの便利さは、もはやなくてはならないもので存在価値を否定は出来ないが、厄介な代物を作り出してしまったんだなとか少し思う。
終盤、テロに触れている会話に落ち込む。ケータイは繋ぐ道具でもあり、断ち切る道具でもあるわけか……。
しばらくは自分のケータイを使うたびにこの作品を思い出しそうだ。