快晴。
数日前の雨予報を覆し、残暑と秋空が広がる9月らしい野外フェス日和。会場に到着した頃にはシートエリアも8割埋まってたけど後ろでゆっくり観ればいいや。
フードエリアもひと回りして唐揚げなどつまみつつ開会宣言を迎えれた。正午もまわって日差しも強くなってきた頃、太陽にも負けない鮮やかなピンクのスカートをひるがえし登場、マイアヒラサワからスタート。
お次は、岸田繁(くるり)&奥田民生&伊藤大地(SAKEROCK)によるサンフジンズ。フロントマン2人いて、それぞれベースとギター持ち替えたりして面白いバンドだな。曲によってどちらが作ったのか予想ついてしまうほど自然体というか肩の力を抜いた妙技。偉大なおじさんたちだ、本当に。
細野晴臣さん始まる前にドリンク買いに行って、戻ってきたら佐藤さん(くるり)も参加してえらいノリノリで盛り上がってた。こういうい共演は演ってる人たちが一番楽しそうだよね。そんな姿を観てこちらも嬉しくなる相乗効果!
Villagers。今回初めて知ったアイルランドからのバンド。かなり好み。特にタイトなドラムとベースのうねりがとてつもなくカッコイイ。東京でくるりと対バンするけど、ライブハウスで聴いたらもっとクセになりそうな音だった。
奥田民生さんが再び登場。なんだろう、この常連感。音博に似合いすぎる。でも多分、ほかの場所で観ればそれはまたきっとハマってるんだろうな。場に溶け込むナチュラルさと存在感。『さすらい』なんて名曲が生まれるわけだ。それにしても、MCの時だけリズムマシーンを鳴らすのには笑った。見事に脱力。
RIP SRYMEのライブも初体験。一曲目の『FUNKASTIC』聴いた瞬間に「うわー、なつかしー」と口から漏れちゃったけど全然サビてない。盛り上がりはダントツだったし、なんならみんなタオル回しちゃってたし!
日が徐々に傾き始め、おめかし姿のくるり。毎年メンバーは変わってるが、ステージの光景はどこかデジャヴ。今年も、京都の、梅小路公園の芝生に立ってくるりを聴いている。背中を射していた太陽は沈み、目の前の鮮やかなステージから届く『Remember me』『ロックンロール・ハネムーン』が沁みる。アンコールではくるり三人での『宿はなし』。過去六回の音博の思いが蘇る。今年の音博も来年思い出すだろうか。