ヒスバナアラカルト

香西善行の雑記ドコロ
諸々の感想には具体的内容も含んでいますので、お気をつけくださいね。

オサメ

2006-12-31 15:43:10 | 日記ニ非ズ
2006年最終日です。

大掃除終わってません。でも部屋が狭いのできっとすぐ終わらせれます。…と踏んでます。

今年どうだったとか、来年どうしようとか特に書くことはないです。
あ、昨日実家から電話があり帰省の際の東京土産を指定されました。帰る前にとらやに寄らなくてはなりません。平和です。こんな日々の延長であればいいなと思います。

近所の米屋は絶え間なくもちをついてます。小売はしているのか気になるところです。


皆さん、よいお年を。
そして、来年もよろしくお願いします。

ダリ回顧展@上野の森美術館

2006-12-30 23:59:13 | 美術関連
混んでいる美術館はストレスを溜めるだけなので死ぬほど嫌いということは以前にも書いたが、この「ダリ~」に関しては空いてる日などない!みたいなので、この年末の午前中に行ってきました。ダリだけに“群がる蟻”を思わせる混雑ぶりだったが想像ほどではなくちゃんと充実感を得られた。

シュールレアリスムの代名詞的なイメージのある人だが、まだその気配もない十代の作品から観て行けるこの展覧会はダリ初心者の私などにはとてもありがたい催し。時間軸と作品に対する変化が分りやすく、宗教や物理学、戦争など、当時の時代背景を知っていると作品のリンク具合がいっそう楽しめただろうな。

「記憶の固執の崩壊」「世界教会会議」などを直に観れたのもうれしいが、「ポルト・リガトの風景」が最も印象に残った。空からの柔らかな光と波ひとつない海の穏やかさが全面に描かれていて、下の方にひび割れた海岸で遊ぶ親子と天使がいる。なぜか哀しく、しかし大きな希望を感じる絵でした。

現実感とか

2006-12-30 06:43:34 | 日記ニ非ズ
昨夜何時に寝たのかは定かではないが、午前3時に目が覚めてしまい、つけっぱなしだったテレビから垂れ流される「TOKYO TOWER」をなんとなく観てしまった。
面白いとかつまらないとか以前に、現実感のなさばかりが気になって「あ、これはオレ世代の男をターゲットにしてないな」と1時間ぐらい見てやっと気づいた。商品である限り買って欲しい客層を計算して作るのは当然で、その感覚が私にはないんだなと今更ながら思う。その計算を魅力と感じるか無用と感じるか、よく考えたいところ。いや、少なくとも無用とは感じないからそこからスタートか。

あ、そういえば大掃除の途中だったんだ…。
もう洗濯機をまわしても許される時間だろうか、年末ぐらい自分の部屋の窓も拭いてやろう、ベッドの下の埃も取ったり。これが目下、私の生活感だ。

理屈では納得していないが、たった1日で1年がリセットされる都合のいい感覚はいまだ消えそうにもない。

グリング「虹」@紀伊国屋ホール

2006-12-25 19:43:32 | 演劇関連
約一年ぶりの本公演。前作「海賊」が底抜けに面白かったので今回も期待して観にいってきた。

とてもドラマな印象を受けた。
バックグラウンドがしっかりしていて、巧みに創っていて、非現実さえも違和感なく。そしてそのドラマはちゃんと現実を引っ張ってくる。
舞台は教会だったが、神様がどうのこうのとか言うのではなく、明日とか運命とか家族とか、不確かだけど感じる輝きをみた。

観た後、一日を大切にしようと思う。ただ、自分に破綻が起きた時、そう思ってられるか不安にも思う。

ラストは視覚的にも美しかった。舞台ではなかなかお目にかかれない演出に感嘆。

J.B.

2006-12-25 18:30:29 | 日記ニ非ズ
「ゲロッパ!」という邦画まで作られちゃった、あのゴッドファーザー・オブ・ファンクことジェームス・ブラウン氏が亡くなった。

ソウルもファンクもあまり興味のない私ですら、数年前のサマソニでそのパフォーマンスを見た時は「スゲ~~~!」と大興奮したものだ。なんか超越していた、なにを?なんだろ、人間をか?とにかくすさまじいエネルギーだった。
そういえば、その時ステージにペットボトルが投げ込まれ激怒したJ.B.は途中で帰りそうになってたなあ…。一時中断され「ステージに物投げないでください」みたいなアナウンスをわざわざしたぐらいだからきっと危機一髪だったんだろう。スタッフの焦り具合からも大物ぶりを感じたものだ。

ある意味完璧でないステージだったからこそ印象にも強い。
あの光景は忘れないだろうな。

合掌。

風琴工房「食卓夜想」@ギャラリーサイズ

2006-12-20 09:14:39 | 演劇関連
自由が丘のマンションの一室。派手な装置や照明はないが、テーブルとイスと夜景で魅せる雰囲気がとてもいい。
春のスズナリ公演は定番となっているが、夜景公演も定番になればいいのにと思う、この劇団。門中天井ホールでの「子供の領分」も印象的だったし。

壊れた家族を軸に現代の抱える、というか、見過ごしている問題も盛り込みファンタジーを感じる演劇的な演劇だった。もう一ヤマ欲しかったかなとも思ったけど不満はない。

劇中で人を殺せる(脅せる)ものが二つ出てきたのだが、片方は芝居で使われると醒めてしまうけど、片方は期待感でゾクゾクする。今度、その理由とか考えてみようかな。

ブラジル「恋人たち」@王子小劇場

2006-12-10 07:59:31 | 演劇関連
気になってはいたけどなかなか機会に恵まれず見逃してきていたが、やっとこさ観る事ができた。とても笑える舞台だったのはうれしい意外さ。

脚本もさることながら役者陣の個性が爆発していて、少々無理な設定も面白おかしく観れた。そして、ただ可笑しいだけじゃなく、影のようにブラックさを引きずっていたのも魅力。

ナンバーガールの爆音と共に閃光のなか始まるオープニングはかっこよかった!