ヒスバナアラカルト

香西善行の雑記ドコロ
諸々の感想には具体的内容も含んでいますので、お気をつけくださいね。

個人活動とか

2006-11-29 18:08:29 | 日記ニ非ズ
昨日、日付が変わろうかというときに友人から電話がかかってきた。
来年にやる企画がボツったようだ。作・演で声かけて貰っていたから楽しみにしていたんだけどな…。
まあ、しゃあない。

公演打とうとする際、個人でチョロチョロ動くのはある程度自由度も高いが、何人かで一緒に動くとなると軋轢が生まれるんだよね。
まあ、しゃあない。

超えなきゃ始まらない壁だ…。


来月の予定の一部分

2006-11-26 15:11:31 | 日記ニ非ズ
今月はあまり芝居を観にいかなかった。観たかったが結果、無理だったのもあるが、全体的に、芝居みたい、という熱が低かった様に思う。その反動か十二月はたくさん観たくなっている。
チェルフィッチュ、風琴工房、グリング、パラドックス定数、zupa、ブラジル、ユニークティンバル、青年団…
すぐ思いつくとこでこれだけ。
来月は自分の稽古も少し増えるし、大道具だって作ることになってるし、台本も書かなきゃだし、なんといっても年の瀬だ。とてもすべては観られないだろう、しかも他にも観たい芝居はきっと増えていくんだ…このやろう…。

これはべつに忙しさをアピールしているわけではない。
これは来月の楽しみをアピールしているわけです。

お疲れか…

2006-11-25 23:59:42 | 日記ニ非ズ
稽古終わって、ご飯食べに行って、ビールとか飲んじゃって、えぇ、6割がた夢かうつつかでした。2杯しか飲んでないのに。
急にアルコールに弱くなったのか?
もともと飲むと眠くなるタイプではある。
でもそれは打ち上げとかである程度盛り上がった後の時間帯に陥る症状だと思っていたんだけど…。
昨日も夜、ビール飲みながらおしゃべりしていたら言われたな、
「コウザイ君はビール1杯で寝ちゃうよね。」
そうなのか、私ってばもうそんな印象なのね。

まぁ、しゃーない。
ぼへ~としているようで、人並みにエネルギー使っているのだね。
演出考えたり、台本考えたり、本読んだり、映画観たり、大事な友達と会ったり。
省エネするスキもないのはきっと喜ばしいことなのだろう。

「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」を観ての感想

2006-11-19 23:44:52 | TV関連
昨日は稽古だったので録画して、たった今観終わったとこ。
ちなみに原作は未読…。ずっと興味はあったのだけど、やはり大ヒットした作品に対してはなかなか手が伸びないというか、世間からの情報で味わった気になっちゃうんだよね。いかんとも。
その世間の情報で必ず入っていた「泣ける」という言葉。個人的にはわりと敬遠しがちなこの言葉を含む作品を、滅多にしない録画までしてなぜ観る気になったのかというと、脚本が土田英生氏だから。ほぼこの一点のみ。


笑顔で涙を流してしまう。
オカンと同居を始める辺りからもう泣きっぱなしだった。当然、自分の母親の姿を重ねてしまったのもあるだろう。息子への愛情と老いて行く姿がイヤミなく暖かく描かれていた。出会いと別れが生命と直結している親子の愛情というのはこの世で一番深いものなんじゃなかろうか。田中裕子さん(オカン)の物語を包み込む存在感には感服してしまうし、大泉洋さん(ボク)のシリアスになり過ぎない身近な感じがとても合っていた。

実家の両親を想う。もういい歳だ。不意に病院にお世話にもなってしまってるらしい。(いつも事後報告…)あまり心配かけるわけにはいかない。ここ2週間ほど上の空になっていたので、やるべき事やらなきゃ、と尻を叩かれた気分になった。

観劇後、友人と

2006-11-19 11:41:51 | 日記ニ非ズ
先日、下北で芝居を観て、さて挨拶して帰ろうかと出口に向かうと友人とばったり会った。意外だったので「あ~」とも「お~」とも取れないようなぼやけた声を出してしまったが、共通の知り合いが舞台に出ていたので不思議でもないかとすぐ思い直したり。
ちょっと二人で飲みに行って近況など話し合う。その友人は某老舗劇団で演出をしているので、せっかくだと思い今私が稽古している様子などをぽつぽつと。別に相談ごとなどではないのだけれども、聞いてもらって随分と楽な気持ちになれた。話に同調してもらえるって事はいいものだね。
友人も、自身が演出する公演が一ヵ月後に控えていて、最近、稽古場通いだそうだ。大変そうだが、楽しみにしている。

来年はお金をためてロンドンに行きたいとか、宝くじで三億円当たったら劇場を建てるのはどうかとか、ケラケラ話して店を後にした。

漢字

2006-11-15 02:11:01 | 日記ニ非ズ
少なくとも月5,6冊は本を読んでいるはず。まめに週1冊とかいうペースではなく、読む時はまとめて読んじゃうタイプ。これは映画でも同じ傾向が見られる。特に意識はしていないけど吸収したがっている時期が巡ってきて、そんな行動に駆り立てるのだろうか?
そんな時期にいる今、
有吉佐和子「恍惚の人」を読み始めた。まだ1/3ほどしか読んでいないが、やたら発見がある。そして、やたら読めない漢字もある。軽いショック。
漢和辞典&国語辞典傍らに読んでますよ。漢字大切ね。これが平仮名だらけでさらさら読めるものだったら、同じ文章でも面白味は雲泥の差があるでしょうな。言葉の持つ意味を視覚的にも表す漢字は偉大だ。そういった漢字を用いた巧い文章も偉大だ。
さらさらな、流れるような文章だからこそ面白い作品だってある。でも思った、小説の好きな所は字の味だ。きっと漢字の持つ風味は抜群なのだ。

音楽に救われたり

2006-11-07 07:38:28 | 日記ニ非ズ
変な時間に早々と寝てしまい夜中に起きたのでDVDを2本立て続けで観たり…。
で、
先日買ったアジカンのCDに付いていたDVDをまだ観てないことを思い出し、観たり…。代表曲のライブVer.が収録されていて会場は様々、熱や振動を想いながら観るのもまたよろし。

簡単にPCに取り込めるようになり、音楽がデータのような感覚に陥ることがあるが、スタジオで作る人、ステージで演る人、フロアで聴く人がいることは忘れてはならない。そしてどれか1つでも体験すれば、街でただ箱詰めした音楽聞くより、ずっと身近に親しみを持って音楽に接することができるもんだ。

虹の女神~Rainbowsong~@渋谷アミューズCQN

2006-11-02 08:06:39 | 映画関連
映像が、というか、物語の空気感が抜群に好みでそれだけでもこの映画を大好きになる。岩井作品は好みだし「ニライカナイからの手紙」も好きだったし、まぁ、初めからハズレる要素は少ないわけだけど。
ただ、この映画、お涙ちょうだい的な期待をして観にいくと肩透かしを食らうかも。観て素直に感じるべき映画。

この映画の良いところは主人公の2人が結ばれないところかな。
そして男主人公“岸田(市原隼人)くん”のどうしようもないくらいの気持ちの曖昧さに共感してしまう。曖昧すぎて観ている側も「どう思ってるのよ?」って感じるぐらい。でも凄く、「分るな…」とも思う。そこは個人的な解釈でどうとでも取れるが、圧倒的な切なさの元はそこだろうな。最後はちゃんと気持ちを表しているわけだけど。

分かってない振りして“あおい(上野樹里)”の気持ちをはぐらかしてしまった事や、酔った勢いで気持ち以上な行動を取ってしまった事など、“あおい”亡き日々を迎えた“岸田くん”はこの先ずっと忘れることはできないだろう。その後悔や思い出が美しくも切なく映し出されていた。

また観たいと強く思う映画でした。

いじめと自殺と心情

2006-11-01 07:05:38 | 日記ニ非ズ
某校長の会見など見ていると、はらわたが煮え返る。
ただ、学校に責任を求めてもしょうがないなとも思う。これは完全に諦めで。そもそもいじめられている者は初めから教師など頼りにしないんじゃないか?同級生たちは目の前で起きていることが“いじめ”とわかっているわけで、それは日常だ。逆に教師や親にとっていじめは異常なことなのだろう。思春期の子どもが自ら、私いま異常な立場にいますと云う訳がない。みんなと同じだと思われたくて必死に隠そうとするだろう。
「死ぬ気になれば何でもできる」とか言う人がいる。
あは。
死ぬ気になる人間がそんなポジティブシンキングできるか。笑わせるな。


「もし僕が死んだらお母さん悲しい?」
「悲しいよ。」

十数年前、母と交わした言葉。
この一言がすべてだ。
悲しませたくないという気持ちを繫ぎとめて欲しい。

『14歳』

2006-11-01 06:08:45 | 映画関連
「リリィ・シュシュのすべて」を観た。
14歳がもてはやされていた時代が確かにあった。少年による衝撃的な事件が相次ぎ、世間がこぞって“子どもの心の闇”を説き始めたあの時代。この映画もその産物なのかもしれないが、説くわけでもなく問うわけでもない、明らかに世論と一線を引いている感はある。
感情移入することなく傍観している気になるのは映像の妙か、はたまた現実感の問題か。この映画の中で行なわれている事(いじめの程度、売春、レイプ、自殺)にはリアルさは感じないが、人物の内面がにじみ出る様には強く惹かれるものがあった。膨れ上がる焦燥と虚無感、それを埋める為かのようにすがりつく音楽。大人の美化した残酷さかもしれない。が、その時代同じように佇んでいた人にとっては当時がもたらした善し悪しを想うきっかけになるかもしれない。