ヒスバナアラカルト

香西善行の雑記ドコロ
諸々の感想には具体的内容も含んでいますので、お気をつけくださいね。

大田黒公園

2010-05-24 19:35:46 | 出歩く
自転車に乗ってふらふらしていた時、ふと目にとまった雰囲気のある門。ブレーキを握ることなくその場を離れちゃったんだけど、どうしても気になったんで、後日再び行ってみた。

その門は『大田黒公園』の正面入り口であった。
くぐると、真っ直ぐ延びる石畳といちょう並木。なかなかに壮観な景色。黄金色に染まる季節なんかさらに美しいだろうな。
外からはわからなかったが、住宅街ど真ん中の公園としては広い。そしてきれいに緑に囲まれているから気持ちいい。池では鯉が口パクパク。えさないよ。
記念館には音楽評論家、大田黒元雄氏の資料やマホガニーのグランドピアノもあり趣のある一室を味わえる。

近場にこんな庭園スポットがあるとは盲点だった。荻窪から10分くらいだし、無料で開け放たれてるし、ふらりと行けそうだわ。


坂本美雨『PHANTOM girl』

2010-05-23 08:52:34 | 音楽関連
びびった。
身体の中心から皮膚が波立っていく感じ。

もともと彼女の透明度の高い声が好きで、それを期待して聴いたにもかかわらず想像を絶する歌の素晴らしさ。声に乗せられる感情の揺れ、広がる情景と紡がれる世界、はっきり言って虜です。対峙した瞬間動けなくなる。

インタビューで、同世代(20~30代)の女性の一日をイメージしたサウンドトラックとあったが、なかなかどうして良質なファンタジー映画のような突き抜けた壮大さ。エレクトロを無機質に感じさせない楽曲と歌声が相まって日常が昇華されていく気さえする。

褒めすぎで気持ち悪いかもしれないが、正直、今年一番の名盤快盤。

THE JETZEJOHNSON『SOLID BREAKS UPPER』

2010-05-23 06:21:23 | 音楽関連
繰り返し聴いて見えてきたのは「前向き」という指向性。

ポジティブとも少し違う。前作『12WIRES』のように聴いた瞬間踊りだしたくなるような感覚はひとまず息をひそめ、言葉をこぼさないように受け止めたくなる楽曲群。

例えば、毎朝の通勤電車の中、身動きもとれないくらい押し込まれ「周りの人間全員消えろっ」と呪文句を心の中つぶやいてたとする。そんな時、ヘッドフォンから流れてくるこの曲達は、陰に収縮していく気持ちを自然に開いてくれる。視覚に色を取り戻し、詰めていた息を吐き出させてくれる。

フロアで踊らずとも、日常の中、心躍る。そんな時間を体験できる。そしてその感覚は聴けば聴くほどに色濃くなっていく。

ただ、LIVEではまた違った印象に襲われるんだろうなとも思う。CDはあくまで聴くもの。これは前作のラストの曲『CONTINUE?』の化け方で学んだこと。音圧をダイレクトにぶつけられる場では曲のポテンシャルにど肝を抜かされる場合があり、それって実はLIVEの一番の楽しみだったりする。

第四回劇団ダイヤモンドセピア公演終了

2010-05-18 02:22:07 | 演劇関連
劇団ダイヤモンドセピア公演「戦場のピクニック/青い風船」無事終了いたしました。
ありがとうございました。

ふと湧いてきた『不条理やりたい欲』。
基本的には物語が好きな私にとって、未知なる冒険へと突っ込む感がありました。結果、収まりつかなかったり、もやもやしたりと踏ん切りのつかない気持ち悪さに常にへばりつかれていたような……。しかしソレも望んでいたことなのかもしれません。
私は性格上、何かとバランスをとったり、まとめようとしてしまいます。波風立てず、無難に。まあ、平和主義者なんでしょう。つまらん。その辺をどうにかしたかったのかな、なんて客観的に、今、思います。

『よくわからない』『難しかった』等々、否定的なお言葉もたくさん頂戴いたしました。もちろん観客の皆さんには楽しんでいただきたいのが本心ですが、……ですが、じゃあ楽しいとは何ぞや?これも今回、脳内をぐるぐると旋回していた問いです。恥ずかしげもなく言えば、同じ人間はいるわけないのだから、全員楽しい!瞬間なんて不可能。その場の楽しい瞬間より、楽しくなるきっかけを出現させるよう今回は意識しました。劇場からの帰り道、後日仕事の合間など、何かの瞬間に思い出してもらえて思考の取っ掛かりになれば幸いです。その瞬間こそ演劇の効力ですから。


この公演に参加していただいた役者・スタッフの皆様、ありがとうございました。一人欠けても公演は無理でした。
劇場に足を運んでくださった方、ありがとうございました。観ていただいて初めて演劇は成り立ちます。生活の中に、是非『劇場』というカテゴリーを増やしていただきたいです。

公演告知

2010-05-10 05:55:49 | 演劇関連
公演がいよいよ今週に迫ってまいりました。
今回は演出に加え、出演もしています。

戦場の兵士のもとに、にこやかに現れた両親。戦火の真っ只中、敵兵さんも巻き込んで楽しくサンドウィッチをほおばる『戦場のピクニック』
若者はピアノを弾いている。いや、弾けない。練習を笑われ、蔑まれ、妨害され、それでも弾こうとする。希望と欲望の協奏『青い風船』

不条理劇といわれる作品の短編を二本上演いたします。
どうぞお越しください。

劇団ダイヤモンド セピア 第4回公演

『戦場のピクニック』/『青い風船』

【作】フェルナンド・アラバール
【訳】若林 彰
~アラバール戯曲集1(思潮社)より~

【演出】香西 善行(sansasamon)


【とき】
2010年5月14日(金) ~5月16日(日)

【ところ】
ART TEHATER かもめ座
(東京都杉並区阿佐谷南3-5-2 牧野ビルB1)
地図⇒http://diamondsepia.uijin.com/KamomezaMap.gif

※JR 阿佐ヶ谷駅 徒歩10分、東京メトロ丸の内線 南阿佐ヶ谷駅徒歩5分
※土・日のJR中央線快速は阿佐ヶ谷駅に停車しませんので、総武線各駅停車をご利用ください。



【出演】
小幡 美佳(タイムリーオフィス)
國井 有(劇団ダイヤモンド)
香西 善行(sansasamon)
後藤 大輔
志賀 大基
寺田 志帆
福田 恵大


【チケット料金】
予約・前売り・当日 2,000円(全席自由)


【公演スケジュール】
5/14(金) 19:30-
5/15(土) 14:00- / 19:30-
5/16(日) 14:00- / 18:00-

※各回『戦場のピクニック』、『青い風船』を二本立てで上演いたします。



【公式サイト】
http://diamondsepia.com/

【セピアブログ】
http://ameblo.jp/d-sepia/

禁酒宣言

2010-05-02 00:59:18 | 日記ニ非ズ
5月2日。本日ここに禁酒宣言します。

そんなこと宣言すると私がえらく酒飲みのようだが全然そんなことはない。稽古後にちょろっとビールの4、5杯引っ掛ける程度だ。肝臓だって良好。きっとピンク。
なのに禁酒ってね……。

思ったんですよね。お酒って、飲めばどんな時だって楽しくしてくれる!!…とも限らないんだ。
落ちるときは落ちる。そんな日が増えた。
とりあえず今の公演の初日乾杯までは気を抜かないためにも、誤魔化さないためにも酒断ち。
この行為がどうころぶかは、二週間後のお客様の反応。