ヒスバナアラカルト

香西善行の雑記ドコロ
諸々の感想には具体的内容も含んでいますので、お気をつけくださいね。

夢さしの、話し合い

2007-04-29 18:04:30 | 日記ニ非ズ
演劇サークル夢さしのさんの話し合いに参加させていただきました。再び演出として参加させていただきます。
どうやら30周年らしく、次回公演は過去の上演作品から再演をする企画です。候補の演目はまだ伏せておきますが、20年ぐらい前に上演して以来のようで。いやはやなんとも……。
初めは初演時のビデオなどがあれば借りて見ようと思っていたけど、話し合いしていくうちに、なんか見なくていいかなと思いだし結局ビデオの存在すら聞かずじまいに。自分なりのイメージをもっと確立してからまだ見たければ聞いてみよう。
日程、キャスト、小道具の当てなど、制作的な事を割りとサクサクと決められて良かった。
どんな舞台になるか楽しみである。

青年団「東京ノート」@こまばアゴラ劇場

2007-04-28 08:02:49 | 演劇関連
この劇場は入り口をくぐると手前半分が客席、奥半分がステージとして使われていることが多いが、この公演では縦に区切られて上手がステージ、下手が客席。
白と黒を基調としたロビーのような場所。カラフルなたらし模様や、ピンクのライトが当てられたりとシンプルだが地味ではない感じ。

ヨーロッパでは戦争が起きていて、数々の名画が日本に“避難”してきていると会話のなかで分ってくる。彼方の戦争と個々の事情が浮かび上がる美術館での日常風景。

モノの見方を考えさせられる内容だった。絵を見る時、描かれている対象物を見るのか、画家の世界を見るのか?みたいなセリフがあり、もちろんどっちとも見ているんだけど、じゃあ何を感じているの?と自問してしまう気持ちに陥る。絵画に例えられているが視線の先に何を感じるかは何事にもに共通する感覚。芝居でも世界情勢でも、人間関係でも。
意識して、考えて定めたい。

体、休み

2007-04-26 00:10:05 | 日記ニ非ズ
天気のせいで不意にバイトが休みになり、死ぬほどゴロゴロしていた。昼過ぎまで。
休みってホント大切よね~。ココロもカラダも軽くなったのが判るんですもの。
つい、オカマちゃん風になるくらいリラックス。

忙しい実感はないのに、なぜか休みがなかったから好いタイミングだったのかも。今度演出するかもしれない台本もじっくり読み返せたし、買い物にも行けたし。
瀬戸内旅行するゴールデンウィークまでもうひと踏ん張り。

ハヤカワ演劇文庫いいね。「東京ノート」早く読みたい。

和ふ庵@中野 まんじゅう

2007-04-22 06:23:15 | 中野関連
先日、夕方のニュースを見ていたら

「10円まんじゅう戦国時代!!」

みたいな特集をやっていて、最近1個10円のまんじゅうを売るお店が増えているらしく、どのお店が最初に始めたとか、10円で本当に儲かるのかとか取材していた。
インタビューを受けているおばちゃんたちが「おいしい、おいしい。」と食べていたのと、やはり値段の安さに驚いて強く印象に残っていたんだけど……

中野にもできていた。

駅に向かっていたら偶然見つけた。びっくりだ。そして早速買ってみた。一個からでも買えるらしいが、あらかじめ「20個」「30個」「50個」の箱入りセットも用意されている。20個入りを購入。230円。
一口サイズでしっとりとしたまんじゅう。甘さが口に残るが10円とは思えない味ではある。お茶を片手にいくらでも食べてしまいそうな感じだ。

中野駅南口から中野通りを一本奥に入った道を大久保通りに向かうと右手にお店がある。小さなお店だがのぼりが立っているので目立っていた。
薄利多売の極みだな。

朝がラク

2007-04-15 09:40:37 | 日記ニ非ズ
夜に能率よく働ける人は「夜型人間」。じゃ昼に能率よく、なのは「昼型人間」。
夜はすぐ眠くなるし、昼はぼけぇとしている私はどっちだろうと思ったのだが、そんなこと考えるのは無駄。「朝方人間」だったから。
午前4時~午前10時ぐらいが一番ハッキリしている気がする。何とかこの時間帯に効率よく作業したいものだ。

今週は劇場通いのためお昼に家を出ればいい。
寝起きに映画観て、戯曲読んで、考えモノしたり。
午前中だけで一日が充実に感じる。ちょっとお徳か。
今季の「せりふの時代」に掲載されている「別れの唄」を読んでその精度に驚く。

オペレーション

2007-04-12 10:08:34 | 日記ニ非ズ
火曜日から小屋入りしている。
役者でも演出でも舞監でもなくて、音響のオペとして。今回で3度目くらいかな。だから当然慣れていないわけでやたらと肩がこる。ただ、同じブース内で照明のオペをやっているのは以前一緒に芝居をした役者なので遠慮しなくて楽。これが初対面の人とかだったら狭い空間の中でお互いに気を使いあって、カタタタキ券でも請求したくなる居心地だったろう。

最近、久石 譲氏の「感動をつくれますか?」という本を読んで、劇中音楽に対して強く意識していた。だから今回の仕事は、普段以上に音響効果を考えられる環境なのでありがたい。
阿佐ヶ谷「アルシェ」で今日から本番。

乞局「媚励」@こまばアゴラ劇場

2007-04-11 12:02:46 | 演劇関連
由緒あるお家生まれの三人娘。次女は家を出て社会にも出ているが、残り二人は働かず何をするわけでもなく暮らしている。いや、怒鳴ったり、酒飲んだりして暮らしている。空いている部屋は貸出しているが、女性限定。男子禁制。なのに住人の彼氏たち通ったり、居候…。そこに新たに一人の女性が入居してくる。

舞台は、白い洋館の二階部分。テーブルやイスが並べられサロンのようなスペース。洗濯機が置かれ下着類を常に干してるからか、過去の優雅さはない様子。屋敷の保存会が存在するらしく管理人の部屋もそこにある。

舞台を一目観たときに感じた違和感。
「なんか明るい…」
過去、乞局の公演は二回しか観ていないがどちらとも閉鎖的で暗い印象の舞台だった。設定もそんな感じだったし。ところが今回は壁まっ白だし照明は煌々と当ててる。
そんな印象の違いに戸惑っていたが、観ていると徐々にイラっときだして、少し安心感が生まれる。観ていて不機嫌になるような言動は健在だった。臭いものにしていた蓋を取ったように生きている人間たちがそこには居て、これは一見の価値があると思う。
遅刻をして冒頭部分を見逃したせいか、ラストが消化不良。あぁ、急に雨さえ降らなければ…無念。

都知事選

2007-04-08 09:00:12 | 日記ニ非ズ
投票所入場券が届かなかった……。

そうか、バイト生活であまり税金を納めてないから私は都民として未熟者なのか?ん?それとも先日、都庁の食堂に3百いくらの定食を食べに行ったら売り切れていて毒づいたのを聞かれたか?はたまた、都心なら公共機関より自転車を多用しているので……関係ないか。むしろエコで賞賛されるか。

考えたくはないがポストから抜かれたかな。ダイヤル式の簡単なロックしかないから適当にやったら開いてしまうんだよ、うちの郵便受け。
DMとか頻繁に入ってるから郵便物のチェックは細かくしていて誤って捨てることはないと思うんだが。
問い合わせたら、身分証明書があれば大丈夫みたい。
さて、投票してきます。

青年団国際演劇交流プロジェクト2007「別れの唄」@シアタートラム

2007-04-08 06:49:49 | 演劇関連
会場に入ると年齢層の幅広さと外国人の割合の高さに少し驚く。よく行く小劇場とは雰囲気違うなと思うが、ある意味、理想的な客層かも。
舞台はカミからシモまで畳を敷き詰めた「純和室」。そして、ダンススタジオみたいに壁が鏡張りになっていて唯でさえ広い和室が無限に広がっているように感じる。

日本で国際結婚したフランス人の妻が亡くなり、その両親と弟が来日してきている。通夜の後の静かな時間に交わされる「日本」と「フランス」の文化の違い…。

ほぼ全編フランス語だが字幕が出るので会話はわかる。
通夜や葬儀のしきたりはもはや日本人でも世代間でズレがあるとは思うが、「日本」の美徳や習慣がフランス人の目にはどう映っているのかが会話で表されていて面白かった。日本で当たり前の行動でも「ナンデ?」と問われると答えに窮してしまう。そんな状況をいつの間にか外国人目線で観ていて、そして声を出して笑っていた。
言葉は勉強すればしゃべれるようになるが、文化は理解しようと努めても完璧に腑に落ちることはないのかもしれない。歴史があるわけだし。でもひとつ確かな事は、国は違えど同じ空を見上げる人間同士。それを思えば国の境は低く感じる。

うさぎ庵「チチキトクサクラサク」@アトリエ春風舎

2007-04-06 08:18:54 | 演劇関連
タクシーに乗った女性は言う、下北に行って欲しいと。ここは銀座。運転者は当然、世田谷区“下北”沢と思うが、女性の言う下北とは青森県“下北”半島。父が危篤なのでどうしても会いに行きたいという……。
舞台は下手からツラに道が延びている様なパンチカーペットと数脚のパイプイスのみ。シンプル。イスの配置や役者の動きで状況を見事に作り出していた。やはり役者皆さんが巧いし、味がある。
話のベースは下北(半島)へ向かうタクシーの車内のお話だが、断片的にエピソードが挟み込まれる。それは夢なのか、過去なのか、妄想なのか、ハッキリとはしないが、運転者と女性の輪郭が浮かび上がってくる。どこか哀しげな不気味な。
途中、プッチーニの曲がかかった時、「あ、なんか繋がった…」と思ったが最後まで観ると「ん、あれ?違うかな?」とパラドックスにはまった感じ。
あるゾクゾク感を楽しんだ。