戦争の真っ只中、外国の森林に立つ鉄塔。そこには「コミックメン」のメンバーが四人居る。彼らは慰問でショウをした後、逃げ出してきたのだった。戦争が終わると言われているあと一週間を鉄塔に隠れてやり過ごそうとしてるのだが、そこへ一人の兵士が現れる…。
舞台はまさに鉄塔、の途中の監視場所みたいな部分だろうか。白い骨組と小さな櫓が備えられている。中心には穴が開いていて階段が見える。そして夜には星が瞬く。
戦時中の話ではあるが、この鉄塔にいる彼らに緊迫感はない。多少恐れは抱いているが、仲良しの日常のように見える。なんともこの設定が怖ろしい。本家MONOでの公演は1998年だが、今観たほうが状況をリアルに感じ取れるんじゃないかと思う。
途中、メンバーたちは些細なことで喧嘩し始めたり、意見の違いから派閥が出来たりする。たった五人のコミュニティーでありながらそれは世界の縮図と映る。だからこそ“争い”のバカらしさを感じる。
みんなで笑って生きようじゃないか。きっとそれは可能なんだよ。
中野ポケットの前には上演中の芝居のチラシを張ってある看板があり、その前をふらりと通った私は「ちょっと観てみるか…」と当日券を買った。それが『その鉄塔に男たちはいるという』であり、今では最も好きな劇団、MONOを初めて観た時だ。もう六年前の話。
そして今、友人がその作品を演出した。とても面白く。
そういえば初めて会ったとき、その友人も言ってたな、「京都の劇団のMONOが好き」と。
終演後、知人らしき人と話している友人の元へ向かったが「オツカレ」としか言えなかった。
今度、私の演出を観てもらおう。
舞台はまさに鉄塔、の途中の監視場所みたいな部分だろうか。白い骨組と小さな櫓が備えられている。中心には穴が開いていて階段が見える。そして夜には星が瞬く。
戦時中の話ではあるが、この鉄塔にいる彼らに緊迫感はない。多少恐れは抱いているが、仲良しの日常のように見える。なんともこの設定が怖ろしい。本家MONOでの公演は1998年だが、今観たほうが状況をリアルに感じ取れるんじゃないかと思う。
途中、メンバーたちは些細なことで喧嘩し始めたり、意見の違いから派閥が出来たりする。たった五人のコミュニティーでありながらそれは世界の縮図と映る。だからこそ“争い”のバカらしさを感じる。
みんなで笑って生きようじゃないか。きっとそれは可能なんだよ。
中野ポケットの前には上演中の芝居のチラシを張ってある看板があり、その前をふらりと通った私は「ちょっと観てみるか…」と当日券を買った。それが『その鉄塔に男たちはいるという』であり、今では最も好きな劇団、MONOを初めて観た時だ。もう六年前の話。
そして今、友人がその作品を演出した。とても面白く。
そういえば初めて会ったとき、その友人も言ってたな、「京都の劇団のMONOが好き」と。
終演後、知人らしき人と話している友人の元へ向かったが「オツカレ」としか言えなかった。
今度、私の演出を観てもらおう。