菊池寛氏の短編二作の連続上演。どちらとも三十分ほどの作品で、前菜やデザートなしでメインディッシュだけ楽しんだような感覚。見所が凝縮されていてとても楽しめました。
『父帰る』二十年前家族を捨て出ていった父が突然帰ってきたことによる家族の葛藤を描いたお話。
『屋上の狂人』いつも屋根に上って見えないナニかと楽しそうに話をしている息子に憑き祓いをさせようとする家族のドタバタ劇。
二つの作品の時代はきっと大正、だが現在は平成。父の威厳は薄まり、キチガイは精神科へ直行の時代だ。そんな今だからこそ心動かされる。妙にすっきりした自分に日本人のルーツを感じた。
『父帰る』二十年前家族を捨て出ていった父が突然帰ってきたことによる家族の葛藤を描いたお話。
『屋上の狂人』いつも屋根に上って見えないナニかと楽しそうに話をしている息子に憑き祓いをさせようとする家族のドタバタ劇。
二つの作品の時代はきっと大正、だが現在は平成。父の威厳は薄まり、キチガイは精神科へ直行の時代だ。そんな今だからこそ心動かされる。妙にすっきりした自分に日本人のルーツを感じた。