独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

拙速?!

2011-05-11 | きもの

江戸幕府は旧暦の5月28日から8月の晦日まで、大川(隅田川)の川遊びを許し、その初日に揚げる花火は、江戸の年中行事の1つだった。、両国の花火は、江戸の夏に欠かせないものですが、最初は霊を慰め、悪霊を祓う目的だった。享保17年(1732年)、飢饉と疫病の流行で多数の死者がでた。それで翌年の享保18年、川開きに花火を揚げ、意気消沈していた江戸の人々を慰めることにしたいということから、今日まで続いているのだとか。「東都歳時記」には「烟花空中に渙発し、雲のごとく、霞のごとく、月のごとく、星のごとく、麒麟の翔けるごとく、鳳の舞うがごとく、千状万態、まどい魂うばはる。おおよそここに遊ぶ人、貴となく賤わとなく、一擲千金惜しまざるもよきなり」と表現するほど江戸の花火は、素晴らしいものであり、もっとも楽しみとするものであったようです。それは現代も変わりません。励ましながら、今の幸せを感じながら経済活動を応援する、そんなイベントのかたちもあるのではないでしょうか。現にGWにはそんな兆しが幾つか見えました。自治体による早々とした自粛による中止は、本当に残念です。余りにも拙速過ぎなかったのではないか、そんな思いがします。


強い!

2011-05-10 | 家族

GWを前にして、新しくした畳がすべりすぎ、身体をかばった拍子に90歳になる母が骨折。手術を前に「このまま目が覚めなかったらどうしよう」「頭がぼけたらどうしよう」と心配ばかりの母でしたが、3時間に及ぶ手術も無事、というか先生曰く「完璧に成功」。麻酔から一瞬目が覚め、子どもたちの顔を見てホッとした弱々しい笑顔を浮かべ、また眠りに落ちた母は童女のようでした。しかし、数日経ってリハビリを開始始めると、早く元気に歩きたいとの思いが先走り、介護士もつけず、リハビリ。後で介護士や妹に「1人でリハビリして、転倒したらどうするの。もう一生歩けなくなったら…」と怒られたり、泣かれたりで、さすがの母もしょんぼり。さすが翌日からは介護士をつけましたが、驚くほど頑張る。強い。孫が見舞いに来ると聞けば、年寄りに見られないように少しは身だしなみを整えなきゃ、あれを着なきゃと、一騒ぎ。一生女性ですね。改めて、我が母ながらそのたくましさを実感。