jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

赤い靴

2005年04月05日 | 家族
春雷が地鳴りのように響き
激しい雨を呼び寄せた日曜日の夕方。

幹線道路は空いていて
前車が歩道に跳ね上げる水飛沫の大きさが
雨の激しさを際立たせる春の嵐の中
僕は帰宅すべく車を走らせた。

家につく頃にはすっかり雨も上がっていて
夜風が少し寒く感じられた。
玄関を開けると懐かしい声がする。

時刻は19時を少し回ったところで
いつもに比べたら格段に早い帰宅で
チーちゃん、ニパちゃんのはしゃぐ声が聞こえる。

部屋に入るとニパちゃん(1歳6ヶ月)が驚いたようにこちらを見上げ
両手を差し出して抱っこしろと近寄ってきた。

すぐにも抱き上げたいところだったけれど
それを制してまず手洗いとうがい。
洗面台まで両手を差し出したままひょこひょこと
僕の後をついてくるニパちゃんが可愛い♪

うがいと手洗いをすませると
ようやくニパちゃんと僕の想いを一致させることができた。
すっかり熱も下がって元気そうなニパちゃんを
身動きとれないほど抱きしめて居間に戻った。

チーちゃんは昼間デパートで行われた
「エンジェルブルー」のイベントの感想を日記に書いていた。
抽選会でクッキーが外れたと大変お怒りの様子だった(笑)

それでも「天てれ」に出てたお姉さんと握手したり
一緒に写真を撮ったりできたと喜んで話してくれるのだが
一向にその写真を見せてくれない。

夕飯は義母特製のバラ寿司!
義母のバラ寿司は絶品で、おかずなど何もいらない。
それだけで何杯も食べられる。
しかも飽きない。

ニパちゃんを下ろしてさっそく「いただきます!」
そういえば空腹感の残っている間に夕飯食べるの久しぶりかも(笑)
文字通りパクついていると
嫁さんにせかされてチーちゃんがイベントで撮った写真を持ってきた。
写真を見せてくれなかった理由は「笑顔じゃないから」だそうな(笑)
うむ、そろそろおういうお年頃なのね。

と、バラ寿司食べながらチーちゃんと話をしていると
背中をつんつんと突付かれた。
ニパちゃんがこっちを向けと催促していた(笑)
小さなアンパンマンのフィギアをいっぱいに広げて
一緒に遊べと誘っている。

食事中である事、今はお姉ちゃんと話をしている事を説明して
ちょっと待ってくれるように言い聞かせ
「わかった人?」と聞くと
「お」と返事して(ハイと言ってるつもり)
右手を軽く上にあげるそのしぐさがたまらなく可愛い(笑)

再びバラ寿司を口に運びながら
チーちゃんの話をいろいろ聞いていると
またもや背中つんつん。

メロンパンナちゃんを持って
「うー!」と僕に手渡そうとするニパちゃん。
だからね、今ご飯中だからともう一度言い聞かせ
「わかった人?」と聞く
「お」と言って右手をあげる。
可愛いなぁぁ♪

前に向き直ってバラ寿司を口に運ぶのを再開すると
すかさずチーちゃんが話しかけてくる。
するとまたニパちゃんが背中をつんつん…

とうとうチーちゃんが怒る
「今、パパはワタシと話してんの!待ちなさい!」
ニパちゃん泣き出す(笑)

そんなチーちゃんに
「あのう…パパは今ご飯食べてるんですけど」
と言うと
「食べながら聞いてくれたらええから」と…
最近いっちょまえの口きくようになったなぁ(笑)

バラ寿司をお代わりしても
チーちゃんとニパちゃんのバトルは続く。
その度にニパちゃんは泣き
チーちゃんはプリプリ怒る(笑)

いやぁ、何だかモテ男気分(バカ 笑)

でも、そんな娘2人を前に気付いたのは
これでオロオロしてる僕は
間違ってもプレイボーイにはなれないということ(泣)

何とか夕飯を終えて
ちょっとだけニパちゃんと遊んで
いざ家族会議へ!

実家の母にちょっと相談の電話して
アドバイスなどもらっていると
ニパちゃんが近寄ってきて
「うー、うー」と受話器を取り上げようとする(笑)
話したいのかな?と思って変わると
母の呼びかけにも全く声を出さないで
すぐに受話器を返してきた(笑)
最後にチーちゃんに代わって電話終了。

僕はニパちゃんを毛布でぐるぐる巻きにして抱っこして
家族全員で嫁さんの実家(徒歩3分)へ行く事に

ニパちゃんは「まんま」「ママ」など簡単な単語を話せるようになってきた。
しかし、どうしても「パパ」は言ってくれないのだ。
まぁ、顔あわせる時間が少ないから仕方ないのかも知れないが…

しかし、今日は何だか違う。
いつも以上にニパちゃんが積極的に僕に甘えてくるのだ。
きっとパパに会いたかったに違いないのだ(妄想中 笑)
だから今ならきっと「パパ」と呼んでくれるに違いない!(希望的観測)

玄関で靴を履き
ニパちゃんを呼び寄せ
勇気を出して聞いてみた。

「パパって言ってごらん?」

するとニパちゃんは足元を指差し


「くっく、くっく」

…僕は小さな赤い靴に負けた。

嫁さんの実家までの道のり
僕はは足取りも重く
毛布ぐるぐる巻きのニパちゃんを抱きしめて歩いた。
夜風が身に沁みた。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おとしゃん (jump)
2005-04-06 09:18:47
いいなぁ(笑)



>大人になったら一緒に飲みたいと言う野望持ってる×であります。

僕も持ってます(笑)

娘2人にお酌させるのが夢(爆)
返信する
ふっふっふ、うちは逆 (×)
2005-04-05 17:15:33
「おとしゃん」は言うけど「おかしゃん」はなかなか言えなかった。

奥さまは寂しがってたけど、オイラは気分悪くなかったですよ。



今も、おとしゃん大好きな、うちの "そうちゃん"。

いつまで、ピッタリですかね。

でも、大人になったら一緒に飲みたいと言う野望持ってる×であります。
返信する
 (jump)
2005-04-05 12:15:24
こんなもんですよ(笑



kisshさん

 これからは眠ってるニパちゃんの耳元で

 「パパ、パパ、パパ」と囁いてみます。

 睡眠学習というやつです(爆)



yogichogiさん

 えー?

 やっぱそうなのかぁ…うーん。

 パパって悲しい存在なのね(泣)
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今のうちだけだゾ! (yogichogi)
2005-04-05 10:47:35
娘さん二人に囲まれてモテモテのjumpさん。

モテ期を存分に味わって下さい。

そのうち話してくれなくなります。

私が父と会話を再開したのは高校卒業してからでした。

パパ、寂しい思いさせてごめんよぉ。
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残念でした(笑) (kissh)
2005-04-05 10:39:27
「パパ」はもうしばらくお預けですかね(笑)

早く言ってくれると良いですねぇ。

毎日仕込むしかないのかな。
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