jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

歌を忘れたカナリアか

2004年07月27日 | サッカー
カナリアと言ってもセレソンの事が書きたいわけではない。
アジアカップの日本代表の事だ。

先日のオマーン戦、今日のタイ戦共に1-0、4-1と勝利を収め
勝ち点を6として早々にグループリーグ突破を決めた。

以前から言っているが
こういう勝ち点3が求められる試合では
どんな形であれ結果を出す事こそが何より大切である。

重慶の気候、アウェーの雰囲気、決してベストメンバーとは言えない代表
そういった悪条件の重なる中での2連勝は文句のつけようがない結果を出したと言える。
その点は大いに評価できる。

しかし、どうもここ数試合の日本代表はしっくり来ない。
相手が引いて守ってくることなどはわかりきっているわけだし
ましてやオマーンなどはつい最近対戦している相手だったのに。
何の対策も手も打たず、ただただボールを蹴っているだけにしか見えない。

我らが代表はいつからこんなスピード感のないチームに成り下がったんだろう?

暑さは相当のものだと言うことはテレビ中継の解説者の言葉からも伝わってくる。
体力の消耗もかなり激しいのでしょう。
でも、キックオフ直後から誰一人走らないのは何故なんでしょう。
我が代表には全く動きがない。
立ち止まってボールを足元に貰ってちょこちょこっとドリブルして
周囲もボール貰おうという動きがないからバックパス。

相手はカウンター狙いの戦術というのもあるが
ボールを奪った瞬間に前線に近い選手がとにかく走る。
ゴールに向かってとにかく走る。
その瞬間の迫力とスピードでは完全に負けていた。

おかしいなぁ。
ヨーロッパや南米の強国と戦うと結果に関わらず
相手チームの監督は日本のスピードと組織力を褒める。
そう、日本の売りはまさにそこだったはずなのに…
今回は相手にそれをやられている。

高い位置からの組織的なプレスでボールを奪い
その瞬間有機的に全てのプレーヤーが動き出し
1タッチ2タッチでどんどんボールを繋いで
サイドに散らしあるいはポストプレーやスルーパス
深い位置からのクロスやアーリークロスにFWが競り
FWの外したシュートや(笑)相手のクリアを
2列目3列目の選手がゴールに叩き込む!

強豪国相手にやってきた事がアジアの格下相手に何故できないのか?
ここでも書いたけれど
攻めてくれる相手には非常に良いゲームをするのだが
引いて守る相手になると全く別のチームになってしまう我が代表。

今の日本代表はまさに歌を忘れたカナリア…
いや、攻撃を忘れたカラスにしか見えない。


サウジアラビアのグループリーグ敗退が決まった。
イラクのサッカーは素晴らしかったけれどサウジだって負けてはい。
意地と迫力に満ちた素晴らしいゲームだった。
サウジにはちょっとだけ運が足りなかった。

負けても歌い続けるカナリアは美しい。

カナリアと言えば
コパ・アメリカの決勝はブラジル-アルゼンチンだった。
アルゼンチンはグループリーグやっとこさ通過した感じだったし
セレソンにいたってはベストメンバーとは程遠いチーム
でもちゃんと決勝で当たるのは最強の2国なのだ。

終盤のゴールで2-1としたアルゼンチンに対して
後半ロスタイム、アドリアーノの劇的な同点ゴールで追いつき
PKで優勝を決めたのはブラジル。

やっぱり歌い続けてこそのカナリアなのだ。

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