jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

触れるということ。

2005年09月12日 | BLOG FRIENDS
ずいぶん間があいてしまいましたが…

「BLOG FRIENDS#3」が手元に届いてはや1ヶ月(苦笑)
記事書かなきゃと思いつつダラダラと来てしまいました。

#1の時も#2の時もそうだったのですが
やはり「本」というカタチになったものを手にする喜びというのは
何物にも代えがたい喜びと感動があります。

ズシリと手にかかる物理的な重量感とか
まだ固いままの表紙を開く時の力の入れ具合とか
パラパラと全体を眺めた時に鼻腔をくすぐる匂いとか
自分の作品がちゃんと掲載されているか確認する時の緊張感とか
一つ一つの作品を読むために扉ページに指をかける瞬間のときめきとか
ページを繰る時の指先にひっかかる紙の厚みとか
そういう瞬間瞬間の全てが愛しくて
永遠にこの感触に酔いしれていたいと思うほど。

最初はそんな感動と興奮だけだったものが
何度も読み返している間に
それぞれの作品にその度に違った発見があったり
自分で描いた表紙も見慣れてくると自分の手を離れて
一冊の本になっている事に改めて気付いてみたり(笑)
もっとこうすればとか次はこうしようなんて欲も湧いてきて
一月経ってようやく落ち着いて読めるようになった。




さて、自分の参加作品についてちょっと解説など。

今回Sugarさん(satoさん)とのコラボユニット「梅星」で参加したのですが
その過程は非常にエキサイティングで刺激的なものでした。

写真という表現手段はそれだけで非常にインパクトがあります。
ページを開いた瞬間にダイレクトに情報が視覚に飛び込んできます。
僕はそこから感じ取られたイメージをストーリーにリンクさせねばならない。

文章はそれだけでストーリーは流れて行くのだけれど
その場面や心情や表情を読み取り脳裏に少しづつ焼き付けていきます。
写真のチカラによって得られたイメージをより深いものにしたい。

僕が書いたストーリーを元に
Sugarさんから上がってくる写真を一つ一つ見て感じて言葉にする。
イメージにピタリとはまるものもあれば、ダメ出しである場合もあったし
想像以上のものもあってそこから新たなストーリーが展開する事もある。
短い期間だったけれど
その間にSugarさんには本当に沢山の写真を撮ってもらった。

同時に僕の文章を読んでもらって
単純な間違いなどはもちろんだけれど
主人公の心情だったり、情景の描写であったり、小道具だったり、伏線の張り方や展開だったり
かなりの部分にチェックとアドバイスを貰った。
自分だけでは決して気付かない部分が多くて目からウロコという事も多々あった。

そんな作業を繰り返すごとに
どんどんと共通の理解が深まり
世界が広がって行き
何度か文章を書き直したり最後の写真を見せてもらう頃には
僕らの中に一つの明確な「街」が存在していて
そこに住む人々や空気みたいなものを感じられるまでになった。

そこにはBLOGやflickrからだけでは感じ取れないものがあると思っているし
そうすることでお互いの文章や写真などの表現に影響してくるものだと思う。

写真とのコラボというのは初めての試みで
レイアウトや印刷の上がり具合が想像と違っていたりで
狙い通りに写真がキレイに出なくて残念だった部分はあるのだけれど
次回リベンジすべくモチベーションも高まってきている。

最後まで悩んだのはタイトルだった。
どうしてもいいタイトルが浮かばなくて迷っていた時
Sugarさんが出してくれた答えがこのタイトルだった。

「この素晴らしき世界」

ごく普通の家族の
どこにでも転がっているような話なのだけれど
ページをめくる毎にその「街」や「家族」の存在を
リアルに感じてもらう事ができたなら
最終章を読み終わる頃に
誰もが知っているあの愛すべきダミ声が聴こえてきたなら
こんなに嬉しい事はない。


そんな僕らの作品も載ってる「BLOG FRIENDS#3」。
是非手にとって見てみたいと思われる方に「オンライン頒布(通販)」のご案内です。
こちらのサイトからご購入いただけます。

1.2.3と「本を作る」事に情熱を傾けてきた「BLOG FRIENDS」ですが
まだまだ試行錯誤を繰り返し少しでも進化しようともがき続けています。
でも、「本を作りたい」という本質と情熱は何ら変わることはありません。

モニタに映し出される文章や写真は
スクロールしたりクリックしたりして自在に見る事はできる。
けれどわざわざ時間と空間を作って読む楽しみは
「本」という手に取れる存在だからこそ味わえる醍醐味だと思うし
その時間が無駄ではなかったと思ってもらえるように
僕らはまた本を作ろうと思う。

そのためにできる事を参加者もスタッフも
みんな真剣に考えて真剣に楽しんでいる。

少しでも興味のある方は
是非一緒に楽しんでみませんか?
モニタの向こう側だけの出来事ではなく
実際に参加して「本」になる喜びに触れてみませんか?



※Sugarさんの新しいBLOGでの「梅星」記事はこちら
写真も見られますので是非ご覧下さい!

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
積み残し (XENON)
2005-09-12 21:53:39
本文の印刷に関しては、かなり悔いが残ってます。

元のきれいな写真を見せて頂いてただけに、ちゃんと印刷に出ていればと思うと。

印刷用のデータの作り方とか、きっとノウハウがあるんですよね。その辺、BF4では改善していかないといけないですね。

がんばります!
返信する
本当に (もけ)
2005-09-12 23:38:25
素晴らしいコラボレーションを見せていただきました。

こういう企みがどんどん厚くなっていくといいですね。

しかし、jump さんは旨いなぁ(いろいろと・笑)。
返信する
ほんとに!! (sato sugar)
2005-09-13 00:03:54
もけさんのおっしゃるとおりw

のせ上手のせられ上手のjumpさんでした!

でもそのすばらしいリードがあったからこそ、できたんです!

機会を与えてくれて、気持ちよくディレクションしてくれたjumpさんと、作品を載せてくださった素晴らしいBFのみなさんに、心から深く大きな感謝を!!!



返信する
別冊付録 (二瓶)
2005-09-13 00:21:10
同梱させていただいた、

「別冊付録」のデキはいかがでしたでしょうか??



レイアウトのプロの前ではオハズカシイ出来でしたが、

我々は間違いなく、

あのために徹夜をしてしまいました!



10月以降はボチボチレースに復帰しますので、

またサポートよろしくお願いします!
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次回に向けて! (jump)
2005-09-13 08:46:07
XENONさん

 編集作業本当にお疲れ様でした。

 レイアウトやページネイションでわがまま言ってすみませんでした。

 写真のデータについては僕も詳しく調べないまま送ってしまったので

 次回はリベンジと行きましょう!



もけさん

 今回初めての試みでしたけど

 もっといろんな事ができそうな可能性を感じました。

 

satoさん

 そんなに褒めても何も出ませんよ(笑)

 次回はもっとビシバシと行きますから覚悟しといてね(爆)



二瓶さん

 もうニヤニヤしっぱなしでしたよー!

 我ながらいいデザインだと(爆)



 レイアウトも別冊としての作りも

 思った以上にクオリティが高くて感激でした!

 徹夜までしていただいて…

 嬉しいっす! 



 また、何かお手伝いできる事があれば

 何でも言ってください!

 レースの方も頑張ってくださいね!
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お久しぶりです (ほにゃらか)
2005-09-22 13:49:21
すばらしい作品が出来上がったようですね。

こうして表紙のグラフィックも、拡大して見せてもらえて、

すごいな~~~って感動です。

買いに行くことができなくて、すみません。

でも、心で応援しております~(←役に立ちませんね…)

これからも、皆さんで頑張って、ますます良い作品を創って下さいね。
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こんにちは。 (Ken)
2005-12-03 19:16:40
トラックバックを送信したのですが、反映されないようですので、URLのみ置かせていただきます。

http://blog.goo.ne.jp/kanimaster/e/5da9847bf7535d1a3539f25d6bd74cac

よろしかったら、お読みくださいまし。
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