jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

期待、興奮、歓喜…そして反省(笑)

2005年03月07日 | サッカー
「お昼にスタジアム集合ね!」
朝、友人からそんなメールをもらって
スタジアムに到着したのは12:00ちょうどだった。

陽射しは穏やかだけれど風が冷たい日曜日。
僕はチーちゃんとそのお友達さっちゃんを連れて
2005年J1リーグ開幕戦 ヴィッセル神戸-セレッソ大阪戦を観戦すべく
神戸ウイングスタジアムに足を運んだのだった。


ヴィッセルは今年からチームカラーがクリムゾンレッドに変わってロゴやエンブレムも一新。
現役日本代表のアツの加入など戦力も充実で望む期待のシーズン。
スタジアム周辺はすでに入場待ちの行列が出来上がっていて
その賑わいがより一層期待感を高めてくれる。


白い雲と青い空のコントラストに
風を受けてクリムゾンレッドの新しい旗が誇らしげに胸を張る。

メールの友人はどこにいるかと電話してみると
「え?もう着いたの?こっちはまだ三宮」とのこと(爆)
到着までまだ時間がかかりそうだったので
僕らはお昼ご飯を食べて入場の列に並んでおく事にした。

今回の観戦はホームのゴール裏サポーターズシート。
入場時に全員に旗を配っていた。
これが実に効果的だったのがわかるのは試合が始まってからだった。
すでにゴール裏はほとんど席が埋まっており
僕とチーちゃん、さっちゃんと同行の友人分の4席を確保できたのは
メインスタンド側の端までたどり着いてからだった。


チーちゃんもさっちゃんもさっそく貰った旗を広げて盛り上がっている。
ゴール裏はサポーターの視線と熱気がヒシヒシと伝わってくる。
今にも噴出してしまいそうな熱い想いが独特の緊張感となって一体感を生む構図。

キックオフが刻々と迫る。
友人も無事到着。
空は気持ちの良い晴天だけれど日陰のスタンドはさすがに寒く
ひざ掛けにマフラーで完全装備。
ゴール裏はいつの間にか満席になっていて通路に座る人もちらほら…
コアなサポーターを中心にだんだんとモチベーションをあげていく。

オープニングセレモニーが始まった。
震災から10年、平成7年生まれの子供達によるダンスで幕を開ける。
チーちゃん、さっちゃんも同じ平成7年生まれ。
あの年に生まれた子がこうして神戸でサッカーを見てる。
10年は長かったのか短かったのか。

そんな中、ゲストのあややが登場!


たぶん矢印があやや(爆)
アナウンサーの紹介がスタジアム全体を熱く盛り上げる!
「みなさぁ~ん こぉんにちはあ~」
独特のあややしゃべりが盛り上始めたムードから一気に空気を抜く(爆)
言ってる事はすごくいい感じなんだけど
「それではあ、一緒にぃヴィッセル神戸を おおうえんしましょう~」
ドカンとスタジアムが盛り上がるはずなのだがどうにも拍子抜け(笑)
でも、あややだから許す。

選手紹介の後
いよいよ2005年シーズンがキックオフ!

背後から聞こえる猛烈な歌と手拍子に圧倒されながらも
チーちゃん、さっちゃんもヒートアップ!


旗を振り声を出し一緒に歌う。
特にブーイングは思いっ切り(笑)

神戸イレブンはものすごく気持ちが入っている。
プレーの一つ一つに気迫を感じる。
球際の競り合いもチェイシングもスライディングタックルも
セレッソより動き出しが1歩づつ早い。
前半6分それが形になって表れる。

積極的な動きでのパスカットからゴール前の混戦
そして薮田のゴール!
歓喜に沸くスタンド!

その後何度かチャンスを逃し
何度かピンチもあったが1-0で前半を終了。
決して美しいサッカーではないが激しく気迫がぶつかり合う面白い試合。
ヴェテラン、カズは今日も走る。
僕と同い年とは思えない(笑)
セレッソ森島は大好きな選手なのだけど敵にするとイヤな選手。
ボールの無いところでの動きが本当にイヤラシイ(笑)
アツはまだチームの中で機能しきれていない感じだけれど
やっぱりテクニックは抜群!
アツを活かした攻撃ができるようになるとこのチームはもうちょっと上を狙えそう。

そして怒涛の後半を迎えることになる。
後半はヴィッセルがこちらに向かって攻めてくる。
目の前は右サイドのコーナー付近
カズが播戸が薮田が何度と無く目の前に迫る。
その度にゴール裏は総立ちになる!

セレッソ黒部に同点ゴールを決められる。
京都から移籍してきた代表クラスのストライカー。
才能あるだけにセレッソで花開くか?(上手い 笑)

同点に追いつかれたもののこの日の神戸は気持ちが違う。
より一層攻撃的になり当たりも激しさが増す。

そんな中アツのコーナーからクニを経由してカズがヘッドで勝ち越しゴール!
前日のスポーツニュースでノボリのゴール見て泣きそうになったオジサンとしては
ここで泣かずにどこで泣く?とばかり
通路にまで飛び出して小躍りしながら涙ぐむ(アホやん 笑)

その瞬間みんな立ち上がったので
チーちゃん、さっちゃんはゴールの瞬間が見られなかったと文句を言う
しかしもうこのオジサンは止められないのだ(笑)


チーちゃんさっちゃんは後半も一生懸命旗を振り
大声で歌いながら応援している。
いつの間にかゴール裏だけでなく
楽天スタンド(メイン)もカワサキスタンド(バック)も一体になっている!



入場で配った旗でそれを視覚的に捕らえることができた。
打ち振られる無数の旗がまた新たな一体感を呼ぶ。

後半ロスタイム
トドメのホルビィゴールでもうスタジアムは最高潮に!
老若男女関係なくもう、跳ねる跳ねる(笑)

ゲーム終了後チーちゃんは
「みんな立つからいっこもゴール見られへんかったわぁ」
とほっぺをふくらませるが
「でも、テレビで見るからええねん(笑)」
なんだご機嫌なんじゃん!


試合後の勝利の余韻漂う中
後援会のメンバーと一緒に半券整理のお手伝い。
もちろんチーちゃん、さっちゃんも一緒。
このところ日が長くなってきたとはいえ
お手伝いも終わるととっぷりと日が暮れていて
ミサキガーデンも店じまいの様子。
駆け込みでビールと餃子を買って乾杯!

ぷはぁ!最高!

同行の友人グループと一緒にご飯を食べに行くことに
行き先が「焼肉屋さん」と聞いて目を輝かせるチーちゃんさっちゃん(笑)
女性7名男性1名(僕ね)の総勢8名で焼肉屋さんへ。

微妙に年齢層の高い女性4名(笑)女子高生1名小学生2名という中に僕が一人
全くもって嬉しいんだか嬉しくないんだか喜んでいいやら悪いやら
良くわからないまま、かしましい宴会に突入した…
このメンバーの誰も僕をオトコノコとして見ていないぞ(爆)

そんなこんなで解散したのは21時頃
そこでハタと気付いた。
ここはまだ神戸だという事に…

電車を乗り継ぎ2時間かけて帰らねばならないのだった。
焼肉屋さんではおおはしゃぎでパパいじめを楽しんでいたチーちゃんさっちゃんも
さすがに疲れたらしく新快速、環状線から近鉄線とずっと口開いたまま寝てた(笑)

さっちゃんの家に着いたのはもう23時。
他人様の娘さんをこんな時間まで連れまわしてしまった事を陳謝する。
さっちゃんママはにこやかに「こちらこそすみません」と言いながらピシャリと玄関を閉めた(泣)

帰宅すると案の定嫁さんに説教くらった。
いやもう、これは反論できない
まぁ、普段から反論する事はほとんどないわけだが(笑)
うかれてはしゃぎすぎた僕が全面的に悪いわけですから。

やっぱ23時はマズイよなぁ。
ホントはしゃぎすぎだよ僕…

そしてトドメは嫁さんの必殺シュート
「全く、子供じゃないんだから」
僕の心のゴールネットが揺れた…

帰りの車の中
「今日はすごく楽しかったよありがとう!」
眠い目をキラキラさせてそう言ってくれたさっちゃんの一言が唯一の救いだった。