大島の空の下で

伊豆大島在住の中年のおっさんのブログです.日々の出来事を綴っていきます.一部は mixiとマルチポスティングしています.

旅から旅へ

2008-02-06 21:37:40 | Weblog
早々と今年三度目の出張中です.昨年よりペースが速いので今年の旅の空も昨年同様100日を越える予感があります. ワタシの職場から行く場所は都内と伊豆・小笠原の島々がほとんどなので目新しい見聞はまず無いのですが,それでも旅に出るとほのかな高揚感があります.年齢もそこそこ重ねているので以前より旅行後の疲労感が強くなりましたが島外に出かけるのはいまだに好きです (^^)

今日は利島に来ています.人口 301人,総面積 4.12km² 一島一村で都内の市区町村の中で一番面積の小さい行政単位だとのことです.

http://www13.plala.or.jp/tazuke/page266.html

今朝 0620時大島発の大型船に乗り80分ほどの航海で到着しました.夏場はジェットフォイル(JF)と呼ばれる高速船が就航するので30分で着きますがこの時期は季節風のため就航していません.

大型船は1986年就航のベテラン船「かめりあ丸」(3751t)です.70年代に爆発的な離島ブームがあった頃,伊豆諸島航路には次々と新造船が投入されましたが,現在就航している大型船は本船と1992年に投入された「さるびあ丸」の二隻だけです. 後年,前述のJFが3隻就役し東海汽船は旅客輸送の主体を小型高速船に舵きりをしましたが,このJFは内外の他航路で使用されていたものを格安で寄せ集めたセカンドハンド船です. アルミ船体の緩みの出にくい構造でガスタービンのコンディションさえよければ一般の予想より遥かに長期の使用に耐えるそうです. 
という訳で東海汽船ではここ15年以上新造船を就役させていません.加えて近年,大島では会社直営だった島内バスの運行や発券案内業務を切り離し別会社としました.船会社の経営環境の厳しさがうかがわれます. 地元の生命線を担う会社の衰勢を間近で感じる島々への旅はそんな哀愁も味あわせてくれます.

明日は大島に帰島予定ですが折悪しく付近を低気圧が通過する模様です.こんな時は事前にヘリ便を予約するのですが今回は直前に日程変更したため満員でNG.ヘリは移動コストが5倍近くになりますが船便が欠航すると宿泊費の方が高額になるという実に悩ましい交通手段なのです.明日帰ったらいろいろ仕事がたまっているのでなんとか帰りつきたいものです.

写真は今日の大島.利島から見ると南南西面になります.雪をかぶっている部分は三原山とその寄生火山,双子山です.