冬枯れの湿地の一隅を 赤く染めている樹があった。
根元から10本近くの幹が立ち上がる 株立ち だが上部は雪で曲げられた樹形。
葉は落ちても残る赤い実と 生えている環境から ミヤマウメモドキ と思うのだが・・・・。
ウメモドキ との違いが良く分からないから「かな・・・」を付けて。
雪が積もると歩きにくい段丘斜面だが雪の少ない今年はほぼ自由に歩き回れる。
コハウチワカエデ に絡みついている アオツヅラフジ も今年だから近づけた。
この実もいずれは小鳥たちの餌になるのだが 今年はまだ鈴なり状態。
梢に向かって蔓をたどると散り残った葉があった。
柔らかそうは枯れ葉一枚は一緒に絡みついている ヤマノイモ の葉。
さらに見上げると 彼らが空間に描いた曲線が面白い。
木質の アオツヅラフジ と枯れて弱々しくなった ヤマノイモ とがうまく空間を分け合っている。
もっと先端まで行くと まだ少し緑が残っているような アオツヅラフジ の葉が。
オオニワトコ の春の新芽は 山菜 として食べられるという話を聞いたことがある。
だが jokichi はまだ食べたことが無い。
同時期に同じ場所に芽吹く タラノキ のほうが絶対に美味しいと思うからだ。
でも 冬芽を見比べると ふっくらと大きい オオニワトコ のほうが美味しそうにも見える。
アブラムシ と ヒト の味覚は同じとは思わないが・・・・・
冬至というのに オオニワトコ の冬芽にはまだ元気に吸汁している。
腹一杯になったのか 飛び立とうとしている個体も。
春 大きく膨らんだ新芽が美味しい タラノキ は冬芽も大きいかと思うが以外にちいさい。
アオツヅラフジ の蔓が絡んだ頂芽は大きく見えるのは茎が太いからだ。
芽は芽鱗に包まれた先端の三角錐の部分だけだ。
側芽に至ってはもっと小さい。それでも トゲがしっかりとガードしている。
日没間際 障子が明るく輝いた。
開けてみると軒下の ナンテン を沈みかけた夕陽が照らしていた。
急いで外に出て赤く染まった赤い実を写してみた。
例年なら とうに ヒヨドリ の餌になっているはずの実だ。
雪の少ない今年は 他所でも十分な餌があるのだろう。
ヒヨドリ はまだやってこない。