なんちゃって日記

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そういや劇団の名前も長い

2011-08-23 21:25:43 | 日記
ワタシは人の名前を覚えるのはそんなに苦手ではなくて、「谷賢一」という名前は折にふれて目に耳にしていたので、作品を見る機会をそれはもう虎視眈々と狙っていました。
そして今日ようやっと宿願叶ったり!!
観て来ましたっ、DULL-COLORED POP『caesiumberry jam』。
ロシアが舞台のこの演目。
とにかく登場人物の名前が長い!
名前覚えるのは苦手ではないはずなのですが、横文字はやっぱり勝手が違うと思います。
それぞれ愛称があっても結局最後まで登場人物の名前が覚えられず。
でも、この作品のことは当分忘れられないに違いありません。
とてもよかった。
ほんとに。
観て良かったです。

ということで、ネタバレ防止スペースを取って、感想的なものを書きます。









1986年のチェルノブイリ原発事故の影響を受け廃村となった村。
立ち入り禁止区域となったその土地で不法居住者となりながら生活を続ける人々と、それを取材したカメラマンの話。
物語はカメラマンと村の関係者の一人が、村で起きた出来事を回想する形で進んでいきます。

チェルノブイリ。
この名を聞くと小学校低学年で体験したことを思い出します。
当時の担任のツテで、ワタシはチェルノブイリの子どもたちと会ったことがあるのです。
幼かったので事情も知らずだったのですが、ふつうの、ごくふつうの子どもたちでした。
ただ、みんな色白で目がパッチリで鼻がシュッとしててむちゃくちゃ可愛かったのが印象に残っています。
あと覚えてるのは、名前が発音しづらくてめんどいっぽいことを言われたこと。
覚えられないのはお互い様か。

おっと、閑話休題。

この公演に関してちらほらと「アイについて考えさせられました」というのを見た記憶があるのですが、ワタシが考えたのは「アイ」っていうより「人間の生活」についてかな。
この「アイ」っていうのがどっからどこまでを含むのかよくわからんので、もしかしたら被ってるのかもしれません。
それにワタシの恋愛経験の乏しさや恋愛の優先順位の低さも関係あるのかも。

目に見えてこないと反応できない、ってあるよなぁ、と。
今のこの状況だって、多分そう。
でも、それを一概には責められない気がするのは、人間ってみんながみんな賢く強くはなれなくて、そうしなきゃいられないんだろうなと思うのです。
目に見えてきた時に誰か(何か)のせいにしたり攻撃したりするのも、よくはないんだけど仕方のないことでもあるような。
だからこそ、そこからどうするかが大事………だと思っています。

どこでだれと生きるか。
現実に苦しい状況であるとして、戦い続けるのか、諦めるならそれはいつか。
生きることは選ぶことだとしても、なんて残酷なんだろう。

序盤の黄色い熊を彷彿とさせるあたりと猫が撃たれるあたりはちょっと全体から浮いていた印象です。
でも、そこで感じた「うわー、なんかついていけない感じだったらどうしよう…」という不安は杞憂に終わり、いつのまにやら完全に惹きつけられて観ていました。
物語の中盤過ぎからこのあと悲しいことが起こるのはわかるのですが、それでも明るく振る舞う登場人物たちの姿が、人間の生きる姿なんだよなぁと思いました。
クレバーではない。
でも愛すべき姿。
セリフに全く頼らずそれを感じさせてくれるんだからこの脚本、スゴい。
カーテンコールがない演出も秀逸でした。
終わりにしてしまうべきでない、余韻を引き摺るべきなのでしょう。

役者さんは誰がよかったって感じじゃないなぁと思います。
まんべんなくよかったです。
強いて言えば、エネルギッシュで微笑ましいクリニカを演じた中村梨那さん、どっからどうみてもそのへんにいるおっちゃんおばちゃんだった塚越健一さんと石丸さち子さんが印象に残ったかな、という感じです。
あ、東谷さんは写真より実物のがカッコイイ(笑)。

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