なんちゃって日記

書きたいときに書く。
日記的な。

黄金の約30分間、その後に

2013-02-25 03:09:32 | 日記
口頭試問を終えて、いよいよもって修士論文が一段落。
最後の春休みです。

先輩に軽く話は聞いたけど、何?どんな感じなん??…みたいな状態で臨んだ口頭試問。
指導教官に開口一番、日文の学生としてありえないミスをしていたのを指摘されて愕然とするという波乱のスタートでした…。
いや、ほんと、自分で自分が恐ろしいよ、まじで。
その後も劣等生ぶりを遺憾なく発揮し、今年度最長の口頭試問となりました。
勉強になった。
とても勉強になった。
この2年間の意義を肌で感じた黄金の約30分間でした。
本当に身に余る幸せだと思います。
劣等感も挫折も味わいましたが、あれだけの教授陣から直に教わるってとんでもない贅沢だなぁとやっと実感しました。
同時に「教わる」と感じるレベルまでしか行けなかった自分のふがいなさも。

今回感じた悲喜こもごもを踏まえて、やっぱり自分の選択はこれでよかったのだと再確認しました。
今の院に進学したことや就職したことも含めて。
歴史に名を残していく人のそばで勉強して、胸を借りるべく戦いを挑んだのは、ワタシの人生においてもトップクラスに貴重な経験だと思います。
そして、全く歯が立たなかったけれど先生方が正面から対峙して下さったのは紛れもない事実で、ちょっとくらいは自分を認めてやってもいい気がしています。(とんでもないミスをしておいて言うのもナンだけど…。)
院での日々を思い出したらこの先大変なことがあっても頑張れるかもしれません。
この2年間はそういう2年間でした。

心残りはないけれど、やってみたいことはまだいろいろあって、それを思うと研究の世界から離れるのが寂しくなりますが、名を残そうとさえ考えなければずっと研究し続けられるのは文学の良いところかなぁ、と。
研究者以外は研究してはならないなんて決まりはないので、ウジウジするくらいなら今後はマイペースに作品と向き合おうと思います。
自立出来て自分に自信が付けば、もっと違った作品の捉え方もできるかも。
第二の人生でもう一度勉強し直す人もたくさんいる昨今ですし、それもアリだなと。
とはいえ、当面は古典を読んでいろいろ考える物好きなひとでいるつもりです。

そういえば、結局最後の最後までワタシは日本語を的確に使えないままでした。
自分の使う言葉を模索するのは一生モノの課題のようです。

そんなこんなで、まだ実感がないけれど、一旦にせよずっとにせよ、幕が下ります。

最新の画像もっと見る