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Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

映画「Penance(贖罪)」@ロッテルダム国際映画祭

2013-01-30 10:25:18 | Movie
日曜日にロッテルダムへ出かけ、「Penance(贖罪)」を見てきました。
場所はCineramaで、大きなホールでした。人の入りは半分くらいでした。映画としましたが、実はこの作品、WOWOWで連続ドラマとして放映されたものです。今回、ロッテルダム映画祭では、全5話がまとめて上映されました。4時間半の長さです。第3話のあとで、休憩が15分ありました。
脚本・監督は、黒沢清。主演のこわーいお母さん役を小泉今日子がやっており、すごみがありました。私は、アイドル時代の小泉今日子の印象もあるので、あー年取ったわねという感じで見ていたのですが、そういうことを知らない夫は、能の面にある鬼女のような表情でとても怖い感じの女性だねと言っており、狂気の演技がとてもうまいんだなあと思いました。
人気のある若手女優や俳優さんも多くでており、話のテンポもよく、飽きずに最後まで見ました。よかったです。
原作は湊かなえの小説だそうで、小説を原作にした映画によくあるように、小説内では偶然のめぐり合わせや突然の出来事がスムーズにそういうものだと頭に入ってくるのですが、映画で見てしまうと、その偶然性や唐突性がなんかコミカルに感じてしまうことがあり、この映画でもそういうシーンがいろいろあり、ついつい苦笑してしまいました。
特に、石段から転げ落ちて死んでしまうシーンや、人に突き飛ばされて少しいろいろしゃべった後に突然こときれて死んでしまうシーンなどなど。
まあ突っ込みどころも多い映画だと思いますが、この映画を見て思ったことは、小学3、4年生頃って、すごく素直に大人の言うことを間に受ける年頃だよねということです。世間の道理のようなものも少しわかってきて、正義感や善悪のことがわかってきており、それゆえに、大人の言葉を敏感かつ素直に受け止めてしまう年頃だと思うんです。
だからその頃に、「あなたはこういう罪を犯したから、それを一生かけて償わなきゃいけない」なんて言われたら、そういうものだと頭に刷り込んでしまうのでしょう。まあ、みながみな、そうナイーブだとは思いませんけれど。
この頃は、「あなたは馬鹿でどうしようもない」とか、「親の私でもあなたのことが嫌いだから、よその他人があなたのことを好きになるはずがない」などという、否定的なことは言わないほうがいいと思います。子どもはそういうもんだと頭ごなしに信じてしまう可能性があります。
話はそれてしまいましたが、この映画に出てくるような、どろどろとした嫉妬や、悪意たっぷりの人たちがほんとうにこの世界には居て、過去にときどき目にしたことがあるのですけれど、今現在の生活があまり人にかかわらない性で、そういうどろどろから遠い平和な生活を送れていることにほっとした安心感を覚えました。
体調は良好です。まだ咳が残っています。


映画「Inori(祈り)」@ロッテルダム国際映画祭

2013-01-27 10:14:58 | Movie
ロッテルダム国際映画祭が開催中です(2月3日まで)。
毎年この映画祭には出かけて、主に日本映画を見るのを楽しみにしています。
今回は、日曜日に出かけて、「Inori(祈り)」と「Penance(贖罪)」を鑑賞しました。
今日は、「Inori(祈り)」について書きます。
場所はCineramaで、小さめのホールでしたが、満員売り切れでした。
ペドロ・ゴンザレス・ルビオ(Pedro González-Rubio)監督も来ており、上映後には質疑応答がありました。
この監督は、なら国際映画祭2010で最優秀賞を受賞し、その特典のNARAtive2012作品として奈良県十津川村で撮影を行い、仕上げた作品がこの「Inori(祈り)」です。
登場人物はこの過疎の村の人たちで、山あいの自然のすばらしい風景とそこに住む孤独な老人たちを美しくリリカルに映像におさめたドキュメンタリーです。
すでに各地の映画祭でこの作品は評価されており、スイスのロカルノ映画祭では新鋭監督部門最優秀グランプリを受賞しています。
オランダの観客はこの映画内で年老いて一人で暮らしながらもマイペースな女性がかなりユーモラスにうつったようです。彼女が朝ごはんにおかゆを何杯もおかわりして食べるシーンでは、かなり大きな笑い声がおこりました。
奈良の山奥の風景は、とてもとても美しく、自然の豊かに変幻する様をじっくりと観ることができます。
また、自然の音、つまりせせらぎの音や、木々が風でさざめく音、鳥の声、虫の声などが、映像の音空間を埋めており、それがまたすばらしかったです。最後のほうで少し、人工的な音楽というものが入る箇所がありますが、それ以外はすべて自然の音だったと思います。
とても良い映画でした。
ペドロ・ゴンザレス・ルビオ監督はメキシコシティで生まれ育ったそうで、メキシコシティといえば大都会。しかし、田舎の風景や生活に心魅かれるそうで、これからも田舎を撮っていきたいと語っていました。
体調は良好です。火曜日にはCRPは8まで下がっており、もう大丈夫です。まだ咳は少し残っています。


映画「Skyfall」

2012-11-25 12:17:17 | Movie
日曜日、映画「Skyfall(007 スカイフォール)」を観てきました。場所は、Pathe ArenaのImaxです。
午前の11時半スタートという早い時間だったのですが、大きなホールはほぼ満員。しかし事前に席を予約しておいたので、とても良い席で観ることができました。
007シリーズは子どもの頃にTVで放映されているのをよく見ていました。でも日本のTVで映画が放送されると時間の関係でかなり切られているので、オランダでTVで放映されている古い007を見ると、見たことがないシーンがあったりして、新たな発見があり、面白いです。
ダニエル・クレイグにボンドがなってからは、劇場で見ています。あまりこの俳優さん好きなタイプじゃないんですけど、ところどころああいいなと思う部分もあって、特にシルエットはいいと思うんですよね。最初のほうで、シルバーグレイのスーツを着ている姿など、素敵でした。
さて、「Skyfall」。前評判通り、とても良かったです。最初のアクションが目を見張るもので、あっという間に映画の世界に引き込まれていきます。今回はボンドの衰えが描かれており、また年老いたMが引退を強制されたり、Qが若い人になっていたりという新旧交代がひとつのテーマです。また、ボンドの子どもの頃の親との別れのエピソードもあります。以前の完全無敵のセクシーガイとは違うイメージのボンドが、今回のボンドです。
上海のすばらしい夜景や、スコットランドの幻想的ともいえる風景など、美しいショットも多く、とても見ごたえのある2時間40分でした。映画としてはかなり長いですが、長さはまったく感じさせませんでした。
今回の悪役ハビエル・バルデムは、とても異様な感じがよく出ていて、よかったです。コーエン兄弟の「ノーカントリー」で殺人鬼を演じた俳優です。
また、ハリー・ポッターシリーズでヴォルデモートを演じた俳優レイフ・ファインズが重要な役で出てきます。
この映画、はっきりいっておすすめです。とても楽しめました。
体調は良好。まだ鼻がぐずぐずですが、少し元気が戻ってきました。




映画「コクリコ坂から」

2012-10-25 12:24:19 | Movie
先日行ったCamra Japanで、映画「コクリコ坂から」を見ました。
Camra Japanでは4本映画を観ましたが、この映画がいちばんいまひとつでした。
宮崎駿監督の息子の宮崎吾郎氏が監督で、スタジオジブリ製作なので期待していたのですが、どうしてこの物語をスタジオジブリのアニメで見なきゃいけないのかなあと思いました。
舞台は1963年の高校で、文化部の部室がたくさん入っている建物が老朽化し、それを取り壊すという学校の計画に反対して、生徒がたたかうというストーリー。
当時の雰囲気なんでしょうが、男子がマッチョな感じで、女子はしっかり者で、生徒の連帯感が強調され、みんなで肩を組んで歌ったり、ちょっと古い時代の雰囲気が出すぎです。この頃をノスタルジックに思う世代には良いですが、私はなんか反発を感じる世代なんです。
建物の内部があまりにも汚くて、これでは取り壊したいと思うのも当然だったので、生徒たちがみんなで掃除をしてきれいにして、その古い建物のすばらしさを再確認させるのですが、最後の結末が、学校のオーナーによる「わかりました、みなさん。では私が責任をもって、新しい部室用の建物を建設することを約束します」といういうような言葉で、生徒たちが拍手をして喜ぶんですが、せっかく古い建物をきれいにして、その価値を見せたのに、新建設が結論って変だなあと思い、違和感を感じました。
この映画、日本公開は2011年で興行成績はとてもよかったそうですね。
確かに、海が見える丘の上に家があって、そのロケーションやところどころの風景はとても美しかったです。
子どものころ、少年少女文学全集が家にあって、その中の有島武郎の短編「一房の葡萄」が入っていて、横浜の海沿いの学校に通う少年の物語なんですが、その挿絵がとても素敵で、好きで何度も眺めていたことを思い出しました。
体調は良好です。


映画「Frankenweenie」

2012-10-21 16:09:16 | Movie
日曜日、映画を観に久しぶりにアムステルダムのArenaの映画館Patheへ。ここは車が地下の巨大駐車場に止められるので、便利がよく、よく行きます。
観たのは、「Frankenweenie(フランケンウィニー)」。ティム・バートン監督の3D・白黒・ストップモーション・アニメです。90分くらいのちょうどよい長さで、気分転換になりました。
Sparkyという犬が最愛の友達という内向的な少年ビクター。しかし、そのSparkyが不慮の事故で亡くなってしまいます。悲しみにくれる少年でしたが、科学の授業をヒントに、落雷による感電でSparkyを蘇らせてしまいます。それを機に、その町でいろいろなことが起こって、たいへんなことに…。
なかなか面白かったです。
キャラクターたちはかわいいとはとても言えないのですが、それなりの世界が成立していました。
少年の一人の名前が「トシアキ」というのですが、あれっ日本名だと思ってみていたのですが、一箇所「どこいちゃったんだろ?」というセリフが日本語でした。日本語がわからない人にはただのノイズとしか聞こえなかったと思います。こんなちょっとした遊びもあり、また別のところでも、ゴジラとモスラを思わせる場面もあり、見る人によってほくそえむ部分がいろいろある映画だと思います。
3Dはあまりたいしたことがなく、別に映画館で見る必要はない映画かもしれません。
まあ、ちょっとした気晴らしによい映画でした。日本公開は12月のようですね。
体調は良好です。暖房はまだ直っていません。部品が届いたら来るはずの電話がかかってきません。こちらからかけなくちゃいけないのかなあ。

映画「しあわせのパン」

2012-10-17 08:59:38 | Movie
先日のCamera Japanで観た映画「しあわせのパン(Bread of Happiness)」はとてもよかったです。
洞爺湖湖畔の四季折々に変化するすばらしい風景が見えるベーカリーカフェを営む夫婦の話です。カフェといっても、そこに泊まることもできます。そこに訪れる地元の人や、遠くから泊まりにきた人々を交えたエピソードが季節ごとに展開します。
このカフェの夫婦を演じるのが、原田知世と大泉洋で、ほんわかとした感じとユーモラスな感じがあって、微笑ましかったです。
なんといっても風景が美しいので、映像をじっくり見てしまい、特に大きな事件がおこるとかはないのですが、退屈することがありませんでした。
淡々と、日常的な出来事が起こり、時間がゆっくりと流れていく感じは、フランス映画のようでした。
最初は、若い男女の話、次は父親と小学生の娘の話、最後は老いた夫婦の話なのですが、このカフェの主人公の女性の人生過程の一部一部を見ているようにも思いました。
おいしいものを食べる幸せは、私自身、病気をした後、しみじみと感じることで、またこの映画にあるように小さな幸せをきちんと味わうことの積み重ねが大切なんだということも共感するところです。
最後のエンディングロールのところで、私の好きな曲、矢野顕子の「ひとつだけ」が流れてきて、それも矢野顕子と忌野清志郎のデュエットのもので、とてもよく、最後まで席を立たずに聴きました。
体調は良好です。暖房はまだ直っていませんが、今日、業者が来る予定です。大きな問題でないとよいのですが…。

映画「かもめ食堂」+FilmBrunch@Camera Japan

2012-10-07 09:41:19 | Movie
日曜日、またロッテうダムの映画館LantarenVensterへ。
まずは、11時からフィルムブランチ(写真)です。日本食にインスパイアされたものだそうです。私は勝手に日本食が食べられると思っていたのですが、それは間違いでした。いわゆる日本食風のもので、中身はまったく日本食ではありませんでした。魚や肉類は使用されておらず、ほとんどが甘めの味付け。ライスプディングは、私はごはんが甘いのはあまり好きではなく残してしまいました。全体的にあまり私の口には合わず、残念でした。しかし、夫はおいしかったようで、手をつけなかった私のライスプディングまで食べていました。日本人向けというよりは、オランダ人受けするものだったのでしょう。前回、アムステルダムでフィルムブランチを食べたときは、海老のてんぷらやお寿司があったのですが。
さて、映画ですが、「かもめ食堂(Kamome Diner)」を見ました。今回のCamera Japanのテーマ「Japalicoius」にうまくあっている映画です。ストーリーは、ずいぶん前に本を読んでいたのでわかっていたのですが、それでも楽しめました。エンディングは本とは少し違っていたような気もしますが…。フィンランドのヘルシンキに日本女性が食堂を一人で始め、なかなかお客が来ないのですが、そこでの人々の交流を通して、それぞれの人の孤独や苦悩を描きながらも、湿っぽくならずにユーモアたっぷりに話が展開していきます。気持ちのよい映画でした。やはり、映画の中で出てくるおいしそうなおにぎりや、とんかつなどを見ていて、お腹がすきました。ヘルシンキには一度行ってみたいなあと思っているのですが、映画で見た限りではあまり見るとこもなさそうな感じがして、行く気が少し減りました。落ち着いた風景の場所なのですが、少し寂しげな感じがしました。
体調は良好です。暖房を入れ始めたのですが、うまく機能せず、なかなか暖かくならないことがわかり、調査中です。まだ居間の気温が18度くらいあるので大丈夫ですが、これ以上寒くならないうちに問題を解決しなくちゃ。

映画「エンディングノート」@Camera Japan

2012-10-05 09:42:22 | Movie
8周年を迎えたというCamera Japanのフェスティバルが今週末ロッテルダムで行われました。これは、日本に焦点を当てたもので、今回は「Japalicios」というタイトルで、日本の食をテーマとしていました。テーマは緩めで、それと関係のないものも多く、たくさんの日本映画を見ることができる、おそらくオランダでは年一回の唯一の機会です。(ロッテルダム国際映画祭でも日本映画が公開されますが、本数ではCamera Japanのほうが多いのではないかと思います)。音楽系ではギグなどもあり、またアート展もあるようです。今週末はロッテルダムでしたが、来週末はアムステルダムが拠点です。
さて、金曜日、このフェスティバルの一環として上映された「エンディングノート(Death of a Japanese Salesman)」を見に行きました。場所はロッテルダムのLantarenVenster。この映画館は新しく、見やすいです。
私はポッドキャストで日本のラジオ番組を聞いたりしているのですが、その中でこの映画が紹介されたことがあり、また監督の砂田麻美さんがゲストで出ていた番組も聞いたことがあり、評判が良かったので見てみたいなと思っていました。この砂田麻美さんは、是枝裕和監督の助手を長くつとめていた人で、今回の映画が初監督作品です。主人公は、実際の父親砂田知昭さんで、彼は実力のある営業マンで仕事が命のような人でしたが、67歳で会社を引退し、やっとゆっくりした生活が始まったと思ったやいなや、胃がんにおかされていることがわかります。そのときは、もうステージ4でした。その後、自分の死をどのように迎えるか、営業マン時代に培ったプランニングの力を発揮し、淡々と段取りをこなしていきます。その姿を、娘である監督がカメラに納めていく、ドキュメンタリーです。
もう自分の命が長くないとわかった生の姿がそこにはあり、でもそれはただの悲しいものではなく、ユーモアがあり、人間としての尊厳を失わない姿があります。
人間って、かなり最後まで、しっかりととして会話ができるものなのだなあとも思いました。
最後の場面で、病室で夫婦ふたりきりにしてもらって、お互いに「愛してる」と言い合い、妻が日本語は忘れましたが、字幕で「Take me with you(一緒に連れて行って)」というところで、涙が溢れました。
いい映画で、見てよかったなと思いました。しかし、ナレーションが一人称で女性の声と、また実写部分の父親本人の声と、パートによって異なり、字幕でのみ理解する人には、ちょっと混乱するだろうなあと思いました。また、ふつうの語りのスピードなので、字幕は読むのがたいへんな感じでした。
この映画を見て、夫の叔母のことを思い出していました。今年の一月に喉頭がんで死を宣告された叔母を訪ねたことは、ブログに書きました。
あのあと、もう一度、3月に会いに行きました。そのときは元気で、1月のときとあまり変わりなかったのですが、5月にまた会いに行こうと夫が電話した際には、「疲れが酷いので、できれば会いたくない。電話だけでいい」とのことでした。5月の末から私たちは旅行に行き、旅先で絵葉書を出し、帰ってきたら、訃報が届いていました。密葬とのことで、そのまま事実を受け止めました。いわゆる安楽死の選択をすることは知っていたので、そうしたのででしょう。訃報の通知の手紙の文面を自分で考えて、誰に送るかもすべて自分で決めていたのです。文面では、「良い人生でした。どうもありがとう。さようなら」とありました。
映画の主人公の砂田知昭さんもそうですが、自分で自分の死までもちゃんと段どっていくという個人的とも感じられる精神性は、この現代にとても合っているように思いました。
この映画を見た、次の日。公証人から一通の手紙が来ました。何かと思って開封すると、叔母の遺言で、甥である夫へいくばくかの遺産(多額ではないです)が残されていたことを知りました。遺言によって、彼女はあとに残るものについてもちゃんと始末の手段をとっていたのです。夫にとってはまったく予期していないことでした。私は、「叔母さんは、あなたのこと気に入ってたんだよ」と夫に言いました。夫は、「それなら、もっと…(いろいろしてあげるべきだった)」。
映画を見た直後のことで、そのタイミングに少し唖然としました。
ちょっと脱線して、長くなってしまいました。
金曜日には、この映画以外にもう一本見ました。それについては、また日を改めて書きます。
体調は良好です。

映画「Prometheus」

2012-07-15 09:43:47 | Movie
映画館へ行くのは、なんと5ヶ月ぶり。
「Prometheus(プロメテウス)」を見に行ってきました。リドリー・スコットとSF好きの夫が見たいと言ったのと、先日ポッドキャストでこの映画のことを聞いていたので、私も見てもいいかなと思いました。
3Dなので、imaxシアターで見たかったのですが、今はスパイダーマンの上映ばかりで、プロメテウスは普通の映画館での上映だけでした。残念。
ポップコーンを買って、席につきます。
最初から、3Dで、地球と思われる壮大な風景が映ります。そこに一人の人間のような異性人のようなものが現れ、つぼの中から黒い液体を取り出し、それを飲み、そして、滝つぼへと身を投げます。
それから、宇宙船の中の話へ。
エイリアンシリーズの時間軸の前の話なので、最後のほうでは、気持ちの悪い生物が出てきて、私はところどころ目を覆ってしまいました。
映像に迫力があり、集中して見て、終わると、あー映画見たーって感じがしましたが、あとで色々考えてみてみると、すっきりしないところがいくつもありました。あのシーンってどういう意味なんだろうかと思ったり、つじつまがいまひとつ合わないなあと思ったり。
家で、検索して、Wikiなどを読んで、少しすっきりしたのですが、こういうことを映画を見ただけで読み取るのは難しい人が多いんじゃないかなーと思いました。
昔は小難しい映画とか好きだったんですが、最近は、エンターテインメント系の迫力があって、気晴らしになるような映画を大画面で見たいなあと思うのです。
この映画、日本では8月に公開だそうです。
体調は良好です。

映画「Women on the edge」

2012-02-27 08:34:33 | Movie
ロッテルダム国際映画祭で見た3本目の映画は、「Women on the edge」(ギリギリの女たち)でした。小林政広監督の作品で、宮城県気仙沼市で震災後にロケをしたもので、港の風景などに震災の傷跡が痛々しいほどに映っています。監督自身も映画祭にいらしており、上映前に挨拶と上映後の質疑応答をされていました。
映画は、気仙沼市の唐桑町にある監督の家を舞台として、震災後、ばらばらだった3人の姉妹が実家である家にふらりと舞い戻り、それぞれの確執と思いを会話でぶつけていき、その後の人生の指針をなんとなく掴んでいくという半話で、最初の30分くらいは、ワンカットや非常に長い長まわしで、なんか役者の人の演技とセリフ回しも手伝ってか、舞台演劇を見ているような感じでした。
3姉妹を演じるのは、渡辺真起子、中村優子、藤真美穂。
なんか、女性同士の言い争いやぐだぐだ言っているのをずっと見るのは嫌なもので、私は個人的にはあまり好きな映画ではありませんでした。
気仙沼の風景や震災後の風景を映像に残しているという点では、その何ともいえぬ疲労感と自然の力というような独特の雰囲気をかすめとっていて、見る価値はあると思いますが、ストーリー自体は映画ではなく、舞台で見たほうが良いのではないかという内容でした。
監督も言っていましたが、低予算映画なので、その中での作り方というのがあったのでしょう。
体調はまだ咳がどうしてもなくなりません。日のよっては少しひどくなったかなと思う日もあって、ちょっと疲れ気味です。こんな状態なので、週末も無理をせずに家にいることが多くなりました。