試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成新3000形3010F 3次車 6両編成 現行仕様 フルカラーLED表示器編成 (行先表示器類照度向上対策施工)

2019-01-13 23:48:07 | 京成線出場
前進。

現行LOT表示器用プリズム化を終えたマイクロエース製京成新3000形3010F現行仕様(3次車:3010F-2)が出場した。
3300形の全廃以降から千葉線系統の現行仕様増強は在籍編成に於ける課題である。
中でも6両編成の主軸を担う新3000形はリリース都合が絡み充足には程遠い状況が続いている。




京成新3000形3010F 3次車 現行仕様。
3010F-2:3010_8-3010_7-3010_6-3010_3-3010_2-3010_1
※フルカラーLED表示器編成。
◆現行LOT表示器用プリズム化施工。

京成新3000形は2019年1月現在で46編成が在籍する。
設備計画では8両編成2本の新造が告知されておりこれが最終増備になると思われる。
これまで14次に渡り製造が行われ8両編成17本,6両編成29本まで勢力を拡大した。
3050番台を除き編成番号による両数の識別は難しい。
製造初年は2003年と古く外観の変化は少ないながらも年次改良が重ねられている。
京成形式では初採用のLED式種別・行先表示器は3色LED式だったが7次車(3050番台)以降からフルカラーLED式へ改められた。
3色LED表示器編成で登場した3001F~3025Fも順次フルカラーLED式への交換が行われている。
最初に外観変化が生じたのは2006年度製造分の4次車(3014F~3017F)だった。
新たに乗務員室直上へ空間波無線アンテナ台座が設けられ誘導無線アンテナは若干連結面側に移動した。
7次車で採用されたスクロール式コンプレッサーは2012年度に落成した8次車(3026F,3027F)以降でも引き継がれる。
これによりM2c車の床下機器配置が変更となった。
側面窓は乗務員室扉直後だけUVカットガラスが用いられてきたが2014年度増備の8次車(3029F,3030F)から全面的に採用された。
更に2016年2月に増備された11次車(3031F,3032F)では側扉窓支持が押え金式に変わる。
2018年9月に営業を開始した14次車(3039F,3040F)は運行番号表示器もフルカラーLED式が採用となった。
新3000形は約17年間の技術進歩と共に歩んできた感がある。
未竣工の2編成も3039F,3040Fから改良が加えられるかもしれない。
長期製造と年次改良は新形式でも踏襲されると思う。
車両番号付番方法まで見直された新3000形は京成車両史に名を残す形式になるだろう。


3010F-1。

現在3010Fは2編成体制を採る。
先発出場は3色LED表示器編成の前期仕様(3010F-1)である。
実車の推移に追随しフルカラーLED表示器編成への変更を検討した時期もあった。
この計画は3001F前期仕様(1次車:3001F)の出場で撤回され千葉線系統現行仕様の編成数に変動は生じなかった。
本線系統現行仕様は3051F(7次車:3051F)に加え3026F(8次車:3026F)で更なる補完が行えた。
その後新3000形はリリースそのものが途絶えてしまい千葉線系統現行仕様出場の術は失われる。
当時新3000形6両編成は3010Fしか製品化されていなかった。
しかも3010F-1は3001Fの対とすべく3色LED表示器編成で固定化が図られる。
そのため千葉線系統現行仕様増強は3010Fの2編成体制化で対応を図る方向へ進む。
富士川車輌工業製ステッカーによりフルカラーLED表示器編成化された3010F-2は虎の子的存在となった。


3002F。

3010F-2は呼称と対照的に新3000形系列の1stLOT品である。
新3000形系列は実車に倣うかの如く3051F(2ndLOT品)から仕様変更が続く。
3026F(4thLOT品)では行先表示器が強力発光へ改まり点灯色も青味の強いものとなる。
点灯照度差が際立つ1st~3rdLOT品には3026Fの出場以降より本格的な照度向上策を試行してきた。
当該編成は3001F,3010F-1,3010F-2,3051Fの4本である。
アルミテープ式照度向上策は微々たる変化に留まったものの全編成へ波及している。
その後新3000形6両編成は3002F現行仕様(1次車:3002F)の導入により拡充が図られた。
しかし3002F(5thLOT品)は3026Fと同一仕様であり3010F-2の点灯照度とは大きな差が生じる。
3051Fで一旦打ち切られた照度向上対策だったがLOT差異縮小に向け再始動した。


3010-8 [B09 普通 千葉中央]:現行LOT表示器用プリズム交換施工車。


3002-8 [B19 普通 津田沼]:3002F(現行LOT表示器用プリズム装着車)。

新3000形系列の6thLOT品は新京成N800形N838F京成千葉線直通色(3次車:N838F),N848F現行色(4次車:N848F)となった。
3010F-2の照度向上にはN838Fからの部品転用が効率的に思えた。
当初はライト基板を含めた振替えを予定していたが各方面での不都合が明らかになる。
構成部品を比較したところ表示器用プリズムとLEDチップへの被覆が照度に関係すると判明した。
最終的にN838Fから供出した部品は表示器用プリズムのみに留まっている。
LEDチップの被覆には座席部品から剥がした遮光テープを再用した。
この方式は3010-8で成功を得られたが絶対長が不足した3010-1には通用しなかった。
止むを得ずアルミテープで急場を凌ぎ3010-8と同格に仕上げた。
現行LOT表示器用プリズム化で表示器点灯色温度は3002Fに近付けられたと思う。
照度はまだ及ばないがアルミテープ式照度向上対策を凌ぐ結果を得られている。
ひとまず3002Fとの離合時に生じていたLOT差はある程度埋められたように思える。


新京成N800形N848F,3010F-2。

並行して尾灯点灯時の漏光対策も強化した。
3010-8では座席部品と台枠の黒色化を中心とした。
一方3010-1はLEDチップ被覆に転用出来なかった遮光テープを起用している。
開口部は裁断した遮光テープで覆われ尾灯用LEDチップの漏光が殆ど見られなくなった。
後に3010-8にも追加施工したが3010-1とは逆にアルミテープを流用している。
各対策は車体の嵌合に影響せずスカート位置も変わらなかった。
千葉線系統現行仕様増強の一環で増備したN848Fはスカート位置調整に苦戦した。
3010F-2との差は少なく修正したなりの効果はあったらしい。
3色LED式表示器とフルカラーLED式表示器の違いこそあれど両編成は[千葉中央]表示が被る。
今回の入場で貼り直しが重なった[普通 千葉中央]表示ステッカーに劣化が確認された。
次回入場では[普通 ちはら台]表示へ改め日中運用に適合させる予定である。


3010F-2サイドビュー(3010-1:1次車 漏光対策施工車)。


3002Fサイドビュー(3002-1:1次車)。

外観の施工項目は存在せず3010F-2の側面見附に変更は無い。
3002Fとは架線検測装置の有無と床下機器配置が異なるM2c車が主な差別点である。
それ以上に気になる表示器類点灯色温度差はかねてから解消を狙っていた。
部品確保の都合もありLOT差の吸収は容易ではない。
N838Fの導入を見送っていれば点灯色温度の統一は行えなかった。
そのN838FもN818F京成千葉線直通色前期仕様(1次車:N818F)とのLOT差縮小が図れると思う。
フルカラーLED表示器編成では3051Fが2ndLOT表示器用プリズムのまま残されている。
LEDチップへの被覆方法を併せ今後の課題としたい。
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