試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-154[ツヌ105F] (クモハ101-155[ツヌ118F] 改番,プリズムケース交換施工) ※再生産品

2019-01-03 22:41:00 | 国鉄/JR101系
脱出。

2018年6月に回着した十三代目ツヌ118F(Mc155:再生産品)は旧ツヌ107F(Tc83:旧製品)の車両更新が導入名目だった。
しかし所要車両は7両に限られたため転用先が無いクモハ101-155+モハ100-158,クハ100-78は長期保留車となっていた。
後にツヌ105F(Mc154)の組成が決定しモハ100-158,クハ100-78は各々モハ100-168,クハ100-54(ツヌ105F)へと改番されている。


国鉄101系クモハ101-155(ツヌ118F)。
※再生産品。

そして最終入場車となるクモハ101-155(ツヌ118F:再生産品→クモハ101-154:ツヌ105F)を迎えた。
クモハ101-155は将来の戦列復帰に備え第一次整備で表示器点灯色変更対策まで施している。
当初第二次整備工程にはクハ100-34(ツヌ105F:弁天橋区仕様←クハ100-86:Mc170)との点灯色温度調整が含まれた。
水性マッキーで表示器用プリズム先端を塗り潰すだけの簡便な方式だがいざ調整となると厄介である。
点灯色温度確認の都度分解する必要に迫られる手間を嫌いクモハ101-148(ツヌ105F:弁天橋区仕様)と同時入場させた。
中間組込車化が決定していたクモハ101-170(Mc170→クモハ101-148:ツヌ105F)も表示器点灯色変更対策を終えていた。
施工時期はクハ100-34(ツヌ105F)と重なっており意図的に表示器点灯色温度調整の省略を狙った。


入工中のクモハ101-148,クモハ101-155 (ツヌ105F,ツヌ118F)。
※弁天橋区仕様,再生産品。

クモハ101-155(ツヌ118F)も再生産品特有の車両番号標記印刷位置偏位があると考えていた。
確認したところ1-3位側だけが三方コック蓋と並ぶ高さに印刷されていた。
2-4位側は旧製品車両に準ずる標記が成された余り例を見ない個体と言える。
これだけであればクハ100-86(Mc170)と同じ方法で印刷消去を行えたが別の課題が浮かび上がった。
1-3位側,2-4位側とも[クモハ101-155]標記印刷は三方コック蓋と近接していた。
特に2-4位側は[モハ101-155]の消去がし難い箇所に来てしまう。
KATO製101系は伝統的に塗装被膜が薄く従来方式では三方コック蓋の成形色を露出させると思われた。




[クモハ101-155]:1-3位側。

車両番号標記印刷消去は位置偏位が見られる1-3位側から開始した。
ラプロス#4000は短時間の使用で留めてきたが三方コック蓋に近い[クモハ101-155]標記印刷が行く手を阻む。
2エンド側の引き代が全く稼げないためラプロス#6000では全く歯が立たなかった。
再びラプロス#4000へ戻さざるを得なくなり弁天橋区仕様車(Mc170)に近い捌き方となった。
残念ながら思うような答には至らず車両番号標記跡はそれとなく成形色が伺える結果で終わった。
これに懲り2-4位側では[クモハ101-155]の消去を独立させ[モハ101-155]を先行処置した。
マスキングテープの養生範囲を狭め[モハ101-155]に達するまでラプロス#4000を当てる。
その後ラプロス#6000に持ち替え[クモハ101-155]へと持ち込み消しゴム及び磨きクロスで平滑化した。


[[クモハ101-1][5][4]]:2-4位側。

クモハ101-155(ツヌ118F)での車両番号標記転写は再度新旧インレタ混用式に戻している。
但しモハ100-168(ツヌ105F)への改番で起用した新インレタには[モハ100-164]が取り残されておりこれを活用した。
古インレタは[クモハ101-154]にだけ引き当てモハ100-164用組標記の完全使用へと結び付けている。
フォント太さ都合により[クモハ101-154]には高経年の73系用インレタを用いた。
大幅な粘着力低下が伺え耐性不安を抱えながらも[クモハ101-1]+[5]+[4]での継ぎ接ぎ転写に漕ぎ着けている。
前途の通り1-3位側は印刷消去に失敗したため[クモハ101-155]標記跡を隠蔽し切れていない。
一方車両番号標記位置を若干2エンド側へ偏位させた2-4位側は無難な纏まり具合となった。


相互交換されるプリズムケース (クモハ101-148,クモハ101-154)。

ようやく改番から解放されクモハ101-154(ツヌ105F)の工程は車体関連項目へと進む。
待機させていたクモハ101-148(ツヌ105F)を分解しプリズムケースの相互交換に着手した。
施工時期に違いはあるもののクモハ101-148,クモハ101-154とも表示器点灯色変更対策が採られており両者の識別はし難い。
プリズムケースを交換するだけながら部品混同に対する注意が必要だった。
この様な方策へ至るならば1stLOTライト基板振替前にクモハ101-155(ツヌ118F)と床板一式を交換すべきだったと思う。
クモハ101-155用プリズムケースが取り付けられたクモハ101-148は組み立てと同時に即竣工となった。
引き続きクモハ101-154の作業へと戻りツヌ105Fに合致する行先表示類変更へ取り掛かる。
クモハ101-154はその経緯から製品仕様である[13C]幕,[千葉]幕が装着されたままだった。
その運行番号幕,行先方向幕部品だがクハ100-78(ツヌ118F→クハ100-54:ツヌ105F)を遥かに凌ぐ装着具合を示していた。
しかし再生産品車両特有の今ひとつ芳しくない嵌合精度に対する不安が付き纏った。




クモハ101-154 [07C 三鷹]:運行番号,行先方向幕部品交換施工。
※再生産品。

意外にも[13C]幕,[千葉]幕は何の抵抗すら感じないまま車体から押し出せている。
よってクハ100-54(ツヌ105F)よりも容易に取り付けが行えると期待を抱かせたがそう都合良く進まなかった。
念のため切り出し済の[07C]幕,[三鷹]幕は複数を準備していたが1つ目から装着に苦戦を強いられている。
入れ替えを繰り返した末にどうにか[07C 三鷹]表示への変更を終えたものの嵌合具合は余り宜しくない。
クモハ101-154(ツヌ105F)でも行先表示器内には隙間が生じ運行番号幕部品も白濁してしまった。
運行番号幕部品の白濁箇所は湯口跡ではなく嵌合爪付近に当たりこれが挿入を難しくさせる要因かもしれない。
今後再生産品車両での行先表示類変更時には各嵌合爪を削る対策を試行する予定である。


クモハ101-154 点灯試験[07C 三鷹]:前照灯(プリズムケース交換施工)。
※再生産品:表示器点灯色変更施工車。


クモハ101-154 点灯試験[07C 三鷹]:尾灯(プリズムケース交換施工)。
※再生産品:表示器点灯色変更施工車。


クハ100-34 点灯比較[07C 三鷹]:ツヌ105F(表示器点灯色変更施工車)。
※弁天橋区仕様。

クハ100-34(ツヌ105F:弁天橋区仕様)は旧製品車両程ではないがそれなりの精度で[07C]幕,[三鷹]幕が嵌め込まれている。
起用した運行番号,行先方向幕部品は旧製品LOT品でありクモハ101-154(ツヌ105F)と変わらない。
再生産品車両では行先表示変更に苦戦する車両が大半を占めておりツヌ118F(再生産品)の弱点だと思える。
整形だけで改善が図れるならば整備性の向上に大きく寄与してくれると思う。
なおクモハ101-148(ツヌ105F)とのプリズムケース相互交換は点灯試験にて正しい選択だったと判明した。
表示器点灯色温度はクハ100-34(ツヌ105F)に近く狙い通り調整工程の見送りへと繋がっている。
既に入場から60分以上が経過しており更なる作業遅延は防げた。




クモハ101-154(ツヌ105F:クモハ101-155 改番)。
※再生産品。

最終入場車こそ快調に整備を終えたかったが個体差の前には敵わなかった。
遅れの要因は行先方向幕部品の選定に時間を割かれたためである。
出来るだけクハ100-34(ツヌ105F)用[千葉]幕に近付けるべく模索を続けたが少々拘りすぎたらしい。
その割にクモハ101-154(ツヌ105F:再生産品)の竣工結果は思わしくなく無駄足に終わった。
各所で綻びが伺える再生産品車両だが回着時点で表示器内に収まっていない表示器部品はどうにかしてほしい。
この現象は表示器部品LOTと関係無く発症するため車体側に何かがある可能性が高く再生産での改善を期待している。


クモハ101-154,クモハ101-154 (ツヌ116F,ツヌ105F)
※旧製品,再生産品。

そしてクモハ101-154+モハ100-168でもまた二代目の出現に至った。
これまで少なからず車両番号重複は散見されていたが同一編成内での続出となると珍しい。
初代クモハ101-154+モハ100-168はツヌ105Fとはプロトタイプが大きく離れたツヌ116F(Mc154:旧製品)に配されている。
しかもクモハ101-154(ツヌ116F:旧製品),クモハ101-154(ツヌ105F:再生産品)では千葉方先頭車両まで重なった。
奇遇にもツヌ105Fの設定都合により両車とも[三鷹]幕で揃う異例の展開を見せた。
なおツヌ116Fは旧製品保持編成のため両クモハ101-154には新旧LOT差が存在しており外観は異なる。
但し元クモハ101-202(廃車:元ラシ107F)の発生品を転用した広幅Hゴム支持車であり側面見附には通ずるものがある。




ツヌ105F(Mc154:3+4+3編成)。
[ツヌ105F]:Mc154-M'168-T'c54。
※再生産品。

十三代目ツヌ118F出自車はクモハ101-154(ツヌ105F)の竣工を以て10両全車が戦列に加わる。
ツヌ107Fの形式構成により長期保留車へ廻った3両は広幅Hゴム支持再現窓セルを持つ再生産品車両に改められた。
再生産品仕様を維持したままツヌ107F(再生産品)へと異動した7両とは対照的な経過を辿っている。
紆余曲折を経た広幅Hゴム支持車統一だがツヌ105Fの構成では欠かせない要素になると思う。

分割:2020年2月13日
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