試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3150形3162F 現行色 晩年仕様 [K'SEI]CIマーク貼付編成 (運転台側SPフレームTNダミーカプラー化)

2018-10-18 21:59:40 | 京成線出場
初装備。

グリーンマックス製京成3150形3162F現行色晩年仕様(3162F-5)はSPフレームTNダミーカプラー装着編成に改められた。
TNダミーカプラーでも最低限の形態は確保されていたと思う。
よって前面見附に大きな差異は見られない再出場となっている。




京成3150形3162F 現行色 晩年仕様。
3162F-5:[3162]-[3161]-[3160]-[3159]。
※[K'SEI]CIマーク貼付編成。
◆モハ3162, モハ3159 SPフレームTNダミーカプラー化。

3150形は京成初の4両編成で登場した。
後の3200形以降とは異なりM1車,M2’車が製造されている。
側扉も片開で3100形2両編成を2本連結した組成に近い。
3000形から続いた埋込式貫通幌が廃止された代わりにステンレス製の幌座が設けられる。
その他にモニター屋根から角形ベンチレーターに変更され屋根周りも若干印象が変化した。
1963年11月に落成した3194Fは1500形1502Fの代替を兼ねた。
[開運]号に充当される事から同一定員を確保しつつセミクロスシート車となる。
しかし1972年3月にAE車が姿を現し[開運]号の終焉が見え始める。
1974年1月を以て3194Fはロングシートへ改造された。
更新修繕も京成初の冷房改造が行われた。
当時最新形式であった3600形類似の前面見附へ変更され赤電のイメージを刷新している。
但し電照式種別表示器は採用されず内差式種別表示窓に留まり3150形更新車だけの特徴となった。
晩年は大半が北総開発,千葉急行へリースされた後に廃車となる。
3162Fはユニット毎に分割されモハ3162+モハ3161だけが千葉急行へリースされる。
千葉急行の解散が近く外観は京成時代と変わらなかった。
◆千葉急行3100形,3150形3162F:3162-3161+3122-3121(1988/3)。
モハ3160+モハ3159は3194Fと4+2編成を組み京成で活躍を続ける。
1988年9月末で千葉急行が解散となり翌10月から元千葉急行3162Fは京成車に復籍した。
検査期限を迎えた3100形モハ3122+モハ3121は1988年12月付で廃車となる。
一方モハ3162+モハ3161は再びモハ3160+モハ3159との4両編成へ復帰した。
この時点で3150形は3162F,3182F,3190F,3194Fの4両編成4本まで削減が進む。
京成車の[K'SEI]CIマークの貼付は2001年3月に行われた。
3194Fは2000年2月に廃車消滅しており2001年3月には3182F,3190Fも北総開発へリースされた。
一斉展開時に京成籍で残った3162Fは3150形唯一の[K'SEI]CIマーク貼付編成となった。
しかし[K'SEI]CIマーク貼付後の活躍は極僅かに留まり2001年5月中に除籍され北総開発へ転籍している。
2003年2月に返却されたが即廃車となり3150形は正式に消滅した。


旧3162F-5。

3162F-5は2015年7月に初出場を飾った。
プロトタイプ都合から増結を伴わない4両編成に限定される。
モハ3162,モハ3159の運転台側にはTNカプラーSPを起用した。
この時既に灰色成形密着自動式TNカプラーSPの余裕が少なく予備品を兼ねさせている。
前進取付を行っておらず連結器突き出し長は短くなった。
3150形の他編成は増結を考慮し前進取付としたTNカプラーSPに交換されていた。
ダミーカプラーで残すよりもTNカプラーSPの原形取付が統一感を醸し出せると考えた。
連結器位置は多少引き込む程度でありしばらくこの形態が続く。
最初の変更は[普通]種別表示板の交換だった。
まだ逆組成が休止される前で3162F現行色後期仕様(3162F-2,3162F-3)を[普通]運用に充てていた。
何故か3162F-5から[普通]表記位置が上方に引き上げられ両編成の印象差が気に掛かる。
そこでモハ3162,モハ3167(3162F-2)とライトベゼル部品を振り替え1stLOT[普通]種別表示板へ改めた。


モハ3162,モハ3162 (3162F-2,3162F-5:1stLOT[普通]種別表示板装着車,2ndLOT[普通]種別表示板装着車)。

次の入場はTNカプラーSPの捻出である。
マイクロエース製京成3300形3312F現行色中期仕様2両口(3304F-4)の整備中にTNカプラーSPが不足してしまった。
3304F-4には千葉急行3150形モハ3154,モハ3151(3154F-1)に取り付けていたTNカプラーSPが転用される。
余裕の無い状況から脱するためモハ3162,モハ3159の運転台側TNカプラーSPも予備品へ廻した。
この時TNダミーカプラーの前進取付を行い連結器位置が前進する。
半永久使用を前提としたがロアフレームの取付部加工が剛性低下に繋がったらしい。
今入場でのTNダミーカプラー廃止はモハ3162装着品の老朽化が切っ掛けであった。


モハ3160(灰色成形KS-116転用台車枠装着動力ユニット更新車)。

2017年5月の前回入場は比較的規模が大きかった。
どうも製品仕様のサックスブルー成形KS-116台車は晩年仕様に相応しくないと考えていた。
ウェザリング等の技量は無くどの様に鮮やかなサックスブルー台車を目立ち難くするか悩ませられた。
その後偶然にもクロスポイント製灰色成形KS-116台車(51052)が手に入り台車交換へと進む。
モハ3161への試験装着を皮切りに全車クロスポイント製灰色成形KS-116台車に置き換えた。
同時に在籍する3150形では初となるモハ3160の動力ユニット更新が行われ新性能化を図った。
クロスポイント製灰色成形KS-116非動力台車の側梁転用は少々勿体なかったが晩年仕様に相当する外観へ至ったと思う。
以降は安定期に入っていたものの前途の通りTNダミーカプラーの老朽化が目立ち始め再入場を迎えた。


モハ3162 [B47 普通 (千葉) ちはら台]:TNカプラーSP取付,通電系統再整備,通過標識灯非点灯化再施工車。

現在は加工失敗の減少によりSPフレームTNダミーカプラーの新規製作が難しくなっていた。
折しも3700形の台枠直結式スカート化が実現したばかりである。
スカート付SPフレームTNダミーカプラー装着車は原則的に部品を流用して台枠直結式スカートに改めてきた。
3162F-5への転用を前提に3728F中期仕様(1次車:3728F-1)はTNカプラーSPへ交換している。
SPフレームTNカプラー及びTNカプラーSPはスカートから分離され単独での撤去が可能になった。
予備品補充が図れるため捻出されたSPフレームTNダミーカプラーで玉突きを行いTNカプラーSPを確保する予定である。
通過標識灯非点灯化は下地処理を油性ペイントマーカーの使用を取り止め油性メタリックマーカーに切り替えた。
試作車となったモハ3183新赤電色(3174F-2)にて完全消灯への糸口を掴めた。
モハ3162,モハ3159も漏光が見られず油性ペイントマーカーより耐性があるように思える。
在籍する3150形は[普通]運用の割合が高く入場機会に合わせ変更を行いたい。
比較的出場時期の早い編成が多いため通電系統整備は欠かせないと思われる。


3500形3592F-1,3162F-5。

プロトタイプが2001年3月~5月に限られる弱点は変わっていない。
厳密な離合を追求すると在籍数の多いマイクロエース製3200形,3300形以外は3編成に絞られる。
白地[普通]種別幕への変更がマイクロエース製3600形3668F現行色VVVF制御編成(3668F-1)の離合齟齬を無くした。
マイクロエース製3500形3540F更新車中期仕様(3540F-1)は芝山3500形3540Fの改装編成であり本来なら再現できない。
TOMIX製3500形3592F未更新車後期仕様(3592F-1)も前面種別幕交換でプロトタイプを繰り上げた。
所有車両は[K'SEI]CIマーク貼付編成が多数派を占める。
その割に2001年3月をプロトタイプとする編成が限られ製品仕様を活かしきれていない現実が判った。
相変わらず現行仕様の増強は急務だが2001年3月を起点とする編成も強化が必要だろう。
中には行先表示類変更で対処可能な形式が存在する。
状況次第では既存編成の再入場を考えている。




3162F-5サイドビュー(モハ3159:SPフレームTNダミーカプラー前進取付施工車)。


3170F-3サイドビュー(モハ3159:TNカプラーSP前進取付施工車)。

SPフレームTNダミーカプラーに交換されたモハ3162,モハ3159は運転台下部の造作が変わった。
TNカプラーの原形を保っていたTNダミーカプラーは線バネステーが後方に伸びていた。
今入場によりすっきりした見附へ改められている。
TNカプラーSPとSPフレームTNダミーカプラーはほぼ同一形状でモハ3159現行色後期仕様(3170F-3)とも揃えられた。
連結器部品はTNカプラーの発生品転用で若干色温度差が残るものの気になる程ではない。

SPフレームTNダミーカプラー化で3162F-5は標準仕様化された。
外観はTNカプラーSP前進取付施工編成に肩を並べる。
導電板台車集電板も整備がなされ安定点灯を取り戻している。
3162F-5はクロスポイント製灰色成形KS-116台車を履かせるなど特別な存在である。
車体や窓セルは回着当時を保てているため現状維持に努める。
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