試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3150形モハ3161[3162F-5] 現行色 晩年仕様 クロスポイント製灰色成形KS-116台車(51052)交換試行

2017-05-07 21:20:19 | 京成線:3150形
好印象。

グリーンマックス製京成3150形3162F現行色晩年仕様(3162F-5)は3162F現行色後期仕様(3162F-1)との差が殆ど無い。
数少ない違いは[K'SEI]CIマークの有無だけになっている。
この他には3162F-5が自走可能と言う程度だろう。


京成3150形3162F 現行色 晩年仕様。
3162F-5:[3162]-[3161]-[3160]-[3159]。
※[K'SEI]CIマーク貼付編成。

実車の推移を後追いしたせいか3162Fは2種類がリリースされた。
3162F-1は3170F現行色後期仕様4+4編成(3170F-3)の増結編成扱いで在籍している。
[K’SEI]CIマーク貼付編成の3162F-5は3162F-1から部品変更される事なくリリースに至った。
その結果[K’SEI]CIマーク以外に識別する箇所が存在しない。
余りにも外観差が乏しく更なる差別化を図る。


モハ3161現行色後期仕様(3162F-1)。

加えて3162F-5出場当時は離合に相応しい編成が限られた。
そこでマイクロエース製3200形3298F現行色(3298F-1)の種別幕を英字併記[普通]幕から英字無併記[普通]幕へ変更した。
3298F-1とは同じ片開扉車で雰囲気が似通っている。
しかし製品仕様から台車色が異なってしまった。


3200形モハ3295+モハ3162 (3298F-1+3162F-5)。

3162Fは千葉急行から復籍した編成で最後の京成3150形だった。
京成車への復籍時期都合で台車はかなり汚れが目立っていた。
そこで3162F-5のKS-116非動力台車をサックスブルー成形品からクロスポイント製灰色成形品への変更を試行する。
取付試験車は加工が容易な上野寄M2車のモハ3161とした。
雰囲気が良ければ3162F-5全車のKS-116台車をクロスポイント製灰色成形品へ変更する。


クロスポイント製KS-116非動力台車(51052)。

KS-116台車の灰色化は3154F千葉急行色(3154F-2)で先行した。
3154F-2も千葉急行色と鮮やかなサックスブルーの組合せに今一つ納得できなかった。
当時は灰色成形KS-116非動力台車が入手できずGMカラーのダークグレーで塗装を行った。
この出来映えが何とも微妙でウェザリングには見えない斑のある仕上がりになってしまった。
3162F-5では塗装による灰色化は採用したくない。
3298F-1とのバランスを考慮しクロスポイント製KS-116非動力台車(51052)の試用に至った。


入工中のモハ3161。

工程は非動力台車の交換するだけの至って容易なものである。
その内容よりも結果が重視される。
但し3150形は全車TNカプラーSP化したためカプラーポケットの撤去が必要になる。
カプラーポケットはこれまでより短めに基部を残し平刃で切断した。
外観からは伺えないがニッパーで切り放したサックスブルー成形KS-116非動力台車より見栄えを考慮している。
ニッパーを用いなかったのは予備台車を確保しておらず破損を防ぐ狙いもあった。


カプラーポケットを撤去したKS-116非動力台車(51052)。

KS-116非動力台車(51052)のカプラーポケット撤去時に車輪を取り外した。
3150形グループはいんちき黒染車輪化を施し輪心をマッキーで塗り潰してある。
手間を考え捻出されるサックスブルー成形KS-116非動力台車の車輪と入れ替えた。
後でこの流用は意味が無いと判り裏目に出ている。


いんちき黒染車輪を流用したKS-116非動力台車(51052)。

TR-180床板はビス締結部破損に何度も苦しめられてきた。
現在保管品は1両分しかない。
今回の作業でビス締結が一番注意を払う箇所になっている。
つい増締めを行いたくなるがここは堪えた。


台車交換を終えたモハ3161。

無事両台車の締結を終えモハ3161が竣工した。
台車色変更で捻出されたサックスブルー成形KS-116非動力台車は緊急予備用となる。
転用に備え予めいんちき黒染車輪化を行った。
そのため前途の通り車輪交換は無駄な作業に終わっている。


保管品に廻るサックスブルー成形KS-116非動力台車。

KS-116非動力台車(51052)化されたモハ3161は3298F-1の持つ雰囲気に近付いたと思う。
3154F-2は出来の拙さに加えダークグレーを吹き付けたため鈍重な印象が出ている。
それに対し灰色成形KS-116非動力台車は適度な色温度になった。
この結果なら3162F-5はKS-116非動力台車(51052)の採用を進めて良いだろう。




モハ3161(KS-116台車交換:51052化)。

グリーンマックス製サックスブルー成形KS-116台車は彩度が高く足廻りが良く目立つ。
検査出場後ならこれでも構わないと思える。
しかし[K’SEI]CIマークを貼付された3162Fは最晩年に当たり殆どサックスブルーは失われていた。
晩年仕様と称するには多少無理があるように感じていた。




モハ3162+モハ3161 (KS-116:サックスブルー成形台車+灰色成形台車)。

灰色成形KS-116非動力台車化により台車のアピール度が下がった。
未入場のモハ3162とは印象が大きく変わっている。
手応えを掴んだKS-116非動力台車(51052)化だが以後は一手間を要する車両が続いて入場する。
苦手な集電板取付が待つモハ3162,モハ3159はまだ序の口である。
最大の山は動力車のモハ3160になるだろう。
先にモハ3162,モハ3159の台車交換を行いモハ3160の入場に備える。

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