試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3500形3540F 更新車 中期仕様 PT-7131形パンタグラフ搭載編成 (芝山3500形3540F 京成車復籍改装)

2017-01-31 21:23:03 | 京成線出場
後期更新車。

マイクロエース製芝山3500形3540F現行仕様は京成3500形3540F更新車中期仕様(3540F)に装いを改め出場した。
[K’SEI]CIマーク,[Keisei]社名板の転写で京成車復籍を施したのは3600形3618F芝山色(3618F-2)に次いで2編成目となる。
3618F-2は8両編成だったが3540Fの方が手間を要した感が強い。




京成3500形3540F 更新車 中期仕様。
3540F:[3540]-[3539]-[3538]-[3537]。
※PT-7131形パンタグラフ搭載,白地種別幕編成

3600形系列は中間車の側面行先表示器基準幕化が分解せずに行えた。
そのため失敗を繰り返したもののインレタ転写に注力できた。
しかし3500形系列は側面窓セル撤去を要した。
更に側面行先表示器部の取扱いに注意を払ったため4両編成ながら3618F-2出場より時間を要している。


3600形3618F-2。

3618F-2は前面[SR]マーク剥離により印象の変化を伴った。
更に芝山色のため特異さは群を抜く存在になっている。
社名板へのステッカー貼附のみで貸し出されている3540Fは回着当時と殆ど変わらない。
その分だけ京成車復籍のインパクトは弱いものとなった。
出場前に3538を再入場させ乱れた[K’SEI]CIマークを転写し直した。
[I]が半分程度しか残っておらず途中からインレタ残数の計算をしながら整備を進めてきた。
3540,3537と続けて成功し3538の再転写が叶っている。




再転写した[K’SEI]CIマーク(3538:山側)。

3540Fのプロトタイプは[K’SEI]CIマークが貼付された2001年3月から色地種別幕化される2010年6月頃までに該当する。
3540Fは更新出場時からPT-7131-M形パンタグラフを搭載する後期更新車である。
PT-43形パンタグラフのまま出場した前期更新車はその後PT-7131-B形パンタグラフへ交換された。


パンタグラフ台枠の形状が異なる3519,3539 (3520F-3,3540F)。

後期更新車とパンタグラフ交換車ではサフィックスの違いからパンタグラフ台枠が異なる。
3520F更新車現行仕様(3520F-3)はTOMIX製PT-7113-B形パンタグラフへ換装しパンタグラフ換装編成に仕立てた。
パンタグラフ交換車は3400形現行仕様の形態に近く後期更新車は新3000形と類似している。
同じPT-71系パンタグラフを搭載しながらも3540Fと3520F-3で差別化が図れた。
比較すると3520F-3のPT-7131形パンタグラフ換装編成化も一応特徴を押さえられていると思う。
ヒューズボックスを1個撤去したいが技量都合で失敗する確率が高く今後も2個搭載のままとする。


3540+3539 (3540F:PT-7131形パンタグラフ搭載編成)。


3520+3519 (3520F-3:PT-7131形パンタグラフ換装編成)。

芝山3500形3540F回着時には複数の選択肢があった。
何れも大きな加工を要せず設定できるため非常に悩んでいる。
候補は以下の5仕様だった。

1.芝山3500形3540F現行仕様:無加工,色地種別幕。
2.芝山3500形3540F登場時仕様:[Keisei]社名板転写,色地種別幕。
3.京成3500形3540F後期仕様:[K’SEI]CIマーク・[Keisei]社名板転写,色地種別幕。
4.京成3500形3540F中期仕様:[K’SEI]CIマーク・[Keisei]社名板転写,白地種別幕。
5.京成3500形3540F前期仕様:[Keisei]社名板転写,白地種別幕。

初めに芝山3500形系統が脱落し京成車復籍が決定した。
後期仕様は広義の現行仕様として捉えられる。
更なる現行仕様の強化は急務だったが仮に芝山3500形3540Fを投入すると立ち位置が中途半端になる。
将来の増備は否定できず狭義の現行仕様にもならないため選考漏れしている。
最終的に中期仕様が選ばれたのは3520F中期仕様(3520F-2),3528F中期仕様(3528F-2)の存在が影響を与えた。


3520F-2。

3540Fを中期仕様化すると製品では再現できない編成番号が重複しない3500形更新車同士の離合が行える。
PT-43形パンタグラフ搭載の3520Fと3528Fは各々独立した4両編成化をしなければ離合が難しい。
加えて増結扱いの3528Fは別途FS-383を履く動力ユニット調達が必要になる。


3520F-3。

また現行仕様は3520F-3が出場したばかりだった。
ここへ広義の現行仕様を導入しても効果が低い。
3540Fは収まるべき場所に収まったと言えるだろう。


3520F-2,3540F (中期仕様)。

行先表示類は[B55 普通 高砂]に決定した。
3520F-3の運行番号変更で押し出された[B55]は中期仕様決定化時に再用が確定した。
行先は運行番号から逆引きし2009年2月までのダイヤから[高砂]を選択している。
[高砂]幕も中期仕様だからこそ選べた行先になった。
当時はまだ千葉線からの[高砂]が設定されており躊躇することなく抜擢した。
3300形3344F暫定4両通番編成以来となる千葉線系統の[高砂]が登場している。


3300形3344F-2。

3504F朱帯色後期仕様の[押上]に続き少数派行先が増強された。
使用したステッカーは全て富士川車輌工業製で3520F-3と揃う。
この結果PT-43形パンタグラフ搭載編成グループのマイクロエース製種別幕ステッカーと区分されている。
3520,3525(3520F-2)の白地[快速]種別幕は何れ富士川車両工業製に改めたい。


芝山3600形3618F,3540F。

3520F-2,3528F-2と同じく3540Fも芝山3600形3618F(3618F-1)との離合は齟齬が無い。
当初3618F-1は色地種別幕で出場し途中で白地種別幕に交換した。
この際行先方向幕の[高砂]は存置を必要条件とし運行番号変更で乗り切っている。
結果芝山鉄道に関係する2編成が[高砂]幕を掲げる展開になった。
3618F-1出場時に芝山3500形3540Fが製品化されるとは思っておらず偶然の産物である。


3540Fサイドビュー(3537)。


3520F-1サイドビュー(3517)。


3520F-3サイドビュー(3517)。


3528F-1サイドビュー(3525)。

3500形更新車の側面見附は[K’SEI]CIマーク貼付以外に目立った変化が無く推移している。
そのため前期仕様が存在しない現状では各編成毎の差異はM1車のパンタグラフだけに限られる。
搭載するパンタグラフと編成番号により今回リリースされた3500形更新車は中期仕様が中心になった。
現行仕様は3520F-3だけに留まるが今後の製品化に期待したい。

3540Fは芝山鉄道貸出のため狭義の現行仕様化には至らなかった。
今後貸出編成の変更が生じると3600形3618F同様に京成車へ復籍する可能性がある。
その際には運行番号,種別幕を交換し現行仕様化するかもしれない。

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