試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3300形モハ3312[3312F-3] 新赤電色 (貫通幌座修正,運行番号表示器印刷消去,種別表示器交換試行) ※TOMYTEC製

2019-09-09 21:47:12 | 京成線:3300形
大鉈。

第二次整備が進むTOMYTEC製京成3300形3312F新赤電色(1次車:3312F-3)4両のうちモハ3311,モハ3310が竣工した。
残るモハ3312,モハ3309(3312F-3))は何れもM2車でTOMYTEC製3300形では初入場となる。
M2車の前面窓セルは片側支持だと思われるがTOMYTEC製200形206F更新車に似た構造が採用されていると予想した。


京成3300形モハ3312 1次車 新赤電色(3312F-3)。
※TOMYTEC製。

先発入場車は前面貫通幌座に銀色塗料が行き渡っていないモハ3312(3312F-3)とする。
千葉線系統に投入する3312F-3の行先表示類は印刷済[普通 千葉中央]での出場が内定していた。
第一次整備で小振りに見えた英字無併記[普通]種別幕は当然改善項目となる。
[千葉中央]表示もマイクロエース製3300形,グリーンマックス製3150形に比べ奥まっている感じがする。
製品仕様次第では富士川車輌工業製英字無併記[普通]種別幕を採用する可能性があった。
行先方向幕はラベル厚にて前進可能と思われ行先変更が考慮された工程に変更している。


入工中のモハ3312。

行先変更はモハ3311(3312F-3)の入場時に思い立ち急遽側面行先方向幕基準表示化を行った。
まだモハ3312,モハ3309(3312F-3)で前面行先方向幕の前進が実現するか判らない。
しかし在籍する京成形式では側面行先表示器への拘りが薄く基準幕化には抵抗を感じなかった。
この側面行先方向幕基準表示化を活かせるかはモハ3312の作業で方向性が定まる。
そのためモハ3312の第二次整備は編成仕様を左右する重要な工程と言えた。
更にTOMYTEC製3300形M2車の構造解析も終えておらず長期戦を覚悟して分解に取り掛かる。


TOMYTEC製京成200形に類似していた側面窓セル支持方式。

予想通り側面窓セルは前面窓セルによる片側支持が採用されていた。
側面窓セルと前面窓セルの支持関係は200形モハ206,モハ207(206F)と同様に見える。
200形の分解は運行番号表示器印刷消去を行ったモハ208更新車晩年仕様(206F)での前例があった。
モハ3310(3312F-3)で思い浮かんだ側面窓セル車体中央部を浮かせる手段は無用と判断している。
よってモハ3312(3312F-3)の側面窓セル撤去は偶柱部へニードルを差し込む従来方式に戻した。
手慣れた方法でもあり容易に側面窓セルの取り外しを終えられた。


2pcs式の前面構成部品。

前面窓セルは行先方向幕,種別幕,前尾灯レンズまで一体成形されていた。
貫通扉部品もライトベゼル部が含まれる等意外に凝った作りをしている。
想定外だったのは英字無併記[普通]種別幕を囲う[赤Hゴム支持]再現である。
種別表示器と隙間があるように見えていた英字無併記[普通]種別幕はまさかの製品仕様だった。
見附を保ったまま[赤Hゴム支持]を白地幕に仕上げる手法は全く思い浮かばずに終わった。
ここで印刷済英字無併記[普通]種別幕の採用は放棄され種別幕成形部を切除した。


油性ペイントマーカーで補修した貫通扉幌座。

貫通扉幌の印刷が乱れているのはモハ3312(3312F-3)だけである。
修正は失敗しても補修が可能な油性メタリックマーカーを使用するつもりだった。
しかし側面窓セル窓サッシモールドとは異なりファイアーオレンジ地を隠蔽出来ない。
結局油性ペイントマーカーでの補修となったが同様の事例はTOMYTEC製1000形モハ1029後期仕様(1029F-5)で存在していた。
マスキングテープ剥離により貫通幌座再現の一部を失ったモハ1029は油性ペイントマーカーで修正した。
モハ1029はペン先を点状に当てたはずでモハ3312でもこれを踏襲し貫通幌座の復旧へと持ち込んでいる。


消去された運行番号表示器印刷。

前面窓セルへの表面印刷が成されている運行番号表示器も課題の一つだった。
グリーンマックス製3150形用ステッカーを表貼りする急場鎬はもう採れない。
運行番号表示器の印刷消去はTOMYTEC製3500形モハ3556,モハ3553朱帯色後期仕様(3次車:3556F)で見事に失敗した。
その後のモハ208,2000形クハ2003(206F←モハ207:二代目)では成功を収めている。
どちらに出るか判らないモハ3312(3312F-3)の運行番号表示器印刷消去は半ば賭けと言える作業だった。
白地印刷の溶解に時間が掛かったものの解した細綿棒を当て続け完全消去まで漕ぎ着けた。


張り出しを避けて追設した運行番号表示器。

薄め液での運行番号表示器印刷消去であり助士側前面窓黒Hゴム支持再現までもが失われる。
マッキーで復旧を図ったが運転台側前面窓黒Hゴム支持印刷とは仕上がりに差が生じてしまう。
そのため運転台側前面窓支持Hゴムモールドも同時に塗り潰し違和感を廃した。
運行番号表示器はステッカーを貼付したプラ板再現とし助士側前面窓内側に掲げる。
追設位置は前面窓内ではなく上部とし在籍するマイクロエース製3300形に合わせた。
当該部には通過標識灯用レンズ基部が張り出しておりプラ板の糊代は狭幅化されている。


プラ板式に変更となった種別表示器。

先に前面窓セルの種別幕部を切除してしまったため種別表示器は新設となる。
貫通扉部品は思ったよりも薄くマイクロエース製3300形との共通仕様化が可能と思われた。
プラ板式種別表示器は全く同じながら前面窓セルとの嵌合で計算が狂う。
貫通扉窓部は前面窓セル運転台側,助士側下端と揃う位置に合わせ切り落とした。
ところが前面窓セル下辺が種別表示器上辺と重なってしまい貼付した種別表示器を押し出す自体に陥る。
種別表示器の位置変更は望ましくなく種別表示器上部だけ前面窓セル嵩を引き上げた。


基準幕化に留めた行先表示器。

一旦貫通扉部品,前面窓セルを車体へ組み込み各々の雰囲気を確認した。
基本的な仕様を引き継ぎつつも気になっていた箇所は大分減ったように思える。
強いて挙げるとすれば角度により行先方向幕位置が変わる点が気掛かりではある。
ただ富士川車輌工業製行先方向幕ステッカーの直貼りで補えると考え強引な前進策は見送った。
試験用英字併記[泉岳寺 Sengakuji]幕ステッカーを貼り付けたところ行先表示器幅よりも僅かに広かった。
富士川車輌工業製英字無併記行先方向幕ステッカーは余裕が少なく千葉線系統以外の方向幕で試験貼付を行う予定である。


殆ど進められなかった第二次整備初日。

再び前面窓セル及び貫通扉部品を取り外し残る箇所への細工を行う。
ライトベゼル再現の修正が伴うモハ3309(3312F-3)を前にしてモハ3312(3312F-3)で事前対策を試行した。
その結果貫通幌座とは対照的に軽くペン先を当てるだけでライトベゼル再現の補修が行えると判明した。
また行先方向幕は青マッキーで[]表示へと変更しステッカー切り出し失敗に備えている。
印刷済[普通 千葉中央]表示の採用を断念した代償は大幅な工程変更と作業追加だった。
既に入場から約90分を越えておりモハ3312の第二次整備は中断に追い込まれた。
残された項目は行先方向幕ステッカー貼付を除くとモハ3311(3312F-3)に近く2日目での竣工を目指す。
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