試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3300形モハ3312[3312F-3] 新赤電色 (前面行先方向幕貼付,走行部品組込施工,床下機器配置変更試行) ※TOMYTEC製

2019-09-10 21:43:42 | 京成線:3300形
第二幕。

TOMYTEC製京成3300形3312F新赤電色(1次車:3312F-3)ではモハ3312がM2車の初入場車となった。
英字無併記[普通]種別幕の[赤Hゴム支持]再現は予想外であり[千葉中央]幕と共に製品印刷は廃止が決定する。
選択に悩んだ運行番号表示器再現もグリーンマックス製3150形用ステッカーの残数都合で印刷再現消去が選択された。


京成3300形モハ3312 1次車 新赤電色(3312F-3)。
※TOMYTEC製。

存置も考えられた製品印刷済の[■ ■ ■ 普通 千葉中央]表示は全て姿を消す事になった。
マイクロエース製3300形に準拠したプラ板式種別表示器新設は前面窓セルとの競合対策を要した。
運行番号表示器印刷消去もTOMYTEC製200形モハ208,2000形クハ2003更新車晩年仕様(206F)とは異なり一癖あるものだった。
更に運行番号表示器追設でも独特の前面窓セル裏面成形により独自仕様化を迫られている。
加えて第一工程に据えた貫通幌座修正で油性メタリックマーカーが使用できず作業全体を押す要因と化した。
前面に大幅な手を加えた影響が第二次整備中断へと直結し2日目の作業も追われる展開になっている。


入工中のモハ3312。

英字無併記[普通]種別幕,運行番号表示器の追設で初日の作業は打ち切りとなった。
2日目は富士川車輌工業製行先方向幕ステッカーの採寸から作業を再開する。
英字併記[泉岳寺 Sengakuji]幕ステッカーの試験貼付では行先表示器内に収まらないと判明した。
3300形1次車は現行色への変更後もしばらく英字無併記行先方向幕が使用され続けた。
よって英字併記[泉岳寺 Sengakuji]幕では左右を切り詰める幅が掴めない。
そのため新たに英字無併記[泉岳寺]幕を試験貼付用として切り出した。
両端は[泉寺]表記ぎりぎりに合わせ行先表示器内へ収まる寸法を探る。


試験貼付した富士川車輌工業製英字無併記[泉岳寺]幕ステッカー。

英字無併記[泉岳寺]幕が行先表示器からはみ出した場合には更に千葉線系統を除く行先方向幕ステッカーを切り出すつもりだった。
幸い三文字方向幕であれば[泉岳寺]幕と同様の幅で問題ないと判った。
ただ富士川車輌工業製行先方向幕ステッカーの余白を考えると[千葉中央]幕,[(千葉) ちはら台 Chiharadai]幕は採用が厳しいかもしれない。
ひとまず行先変更への目処は立ったが組み立てなければ前面窓セルの角度が微妙に変わってしまう。
行先方向幕の前進もTOMYTEC製京成3300形での課題でありステッカー貼付は先送りとした。


先行した側面窓セル取付。

側面窓セル両端の嵌合爪前端は全てクラフトナイフで平滑化する。
モハ3310(3312F-3)で見舞われた謎の粘着物質はモハ3312(3312F-3)用側面窓セルにも付着していた。
除去に手間を要する粘着物質だが側扉窓,側面窓断面まで進出している。
結局モハ3310よりも厄介な作業となってしまい以後の作業は大きく遅れた。
加えて側面行先方向幕基準表示化では青マッキーのペン先を車体に当ててしまった。
諦めずに製図用消しゴムを擦り続けどうにか目立たない状態へと漕ぎ着けた。


車体と接触しなかった運転台側TNカプラーSP。

第一次整備で見送った運転台側TNカプラーSP化もモハ3312(3312F-3)での解消試験項目だった。
ジャンパ連結器モールドと三平面折妻の前面車体裾は当然接触するものと考えていた。
ところが貫通扉を別部品とした影響からか車体断面厚は200形より薄型化されたらしい。
無加工のTNカプラーSPを装着した台枠は何処にも競合せずに組み込めている。
TNカプラーSPカバーへの細工は何度も失敗した過去がありSPフレームTNダミーカプラーを生む起点になる程だった。
嫌な予感を抱いていたがTOMYTEC製京成3300形M2車の運転台側TNカプラーSP化は特別な細工を必要としなった。
製品仕様に救われ側面窓セルの清掃で奪われた時間はここで取り戻せると思われた。


一体化した座席部品と台枠。

床板関連項目は床下機器部品の固定と走行部品組込を残すだけとなる。
KS-121非動力台車にはマッキー輪心黒色化を施した金属車輪を取り付けた。
床下機器部品もモハ3311(3312F-3)と同じく両端嵌合爪に限り台枠へ溶着する。
そしてダミーカプラー取付孔から流し込み接着剤を投入し座席部品と台枠の一体化を図った。
後は組み立てるだけのはずだったが電動発電機が海側に配されていると気付いた。
溶着寸前の床下機器部品に焦りながら何とか撤去し山側へ電動発電機を移設している。




モハ3312 [B05 普通 上野]:貫通幌座修正,種別表示器・運行番号表示器追設,行先変更,TNカプラーSP化,走行部品組込施工。
※TOMYTEC製。


モハ3312 [ 5 特急 成田空港]:3312F-2(本線仕様)。
※マイクロエース製。

富士川車輌工業製英字無併記行先方向幕ステッカー貼付が最終工程となった。
試験用英字無併記[泉岳寺]幕を基準に三文字表記幅を確保してステッカーを切り出す。
ステッカー断面は青マッキーで塗り潰し基準幕化した行先方向幕部品と馴染むようにした。
前面見附は英字無併記[普通]種別幕の存在感が格段に向上したと思える。
塗装の行き渡っていなかった貫通幌座だがよりによって水切り直下に補修部があった。
乱れが残る仕上がりは油性ペイントマーカー式補修の限界だと思う。




モハ3312(側面窓セル修正,走行部品組込,側面行先方向幕基準表示化施工,床下機器配置変更試行)。
※TOMYTEC製。


モハ3312新赤電色本線仕様(3312F-2)。
※マイクロエース製。

運行番号表示器追設位置はマイクロエース製京成3300形に合わせたつもりだった。
しかしモハ3312新赤電色本線仕様(3312F-2)に比べ視認性が劣って見える。
そこでモハ3309(3312F-3)ではTOMYTEC製京成3500形3556F朱帯色後期仕様(3556F)に準拠した助士側窓内への設置を試行する。
モハ3312(3312F-3)との比較検討を行いどちらがTOMYTEC製3300形に適するか判断する予定である。
また電動発電機を山側へ移設した床下見附は黒色成形品故にその効果が伺い難い。
しかも手遅れ寸前の着手で大幅に手こずっておりモハ3309(3312F-3)では床板一体化前に施工する。




モハ3312+モハ3311 (3312F-3:M2車+M1車)。
※TOMYTEC製。

2日目の第二次整備も約90分を費やしようやくモハ3312(3312F-3)が竣工した。
試行要素を除いても施工項目が多くTOMYTEC製3300形M2車の整備はある程度時間が必要だと判った。
中でも運行番号表示器印刷消去は難敵と言えモハ3309(3312F-3)でも成功するとは限らない。
返却回送された3328F(3,4次車)も控える事から3300形M2車の工程は見直しを図る。
今入場を遡ると作業分界点は前面行先方向幕基準表示化が一区切りに相応しく感じられる。
モハ3309は欲張らずに当初から2日間に工程を分けて整備を行う予定である。
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