試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3500形モハ3556[3556F] 3次車 朱帯色 屋根板整備,運行番号表示器印刷除去 ※失敗記録:前面窓亀裂発生

2017-07-11 21:30:58 | 京成線:3500形
痛恨。

TOMYTEC製京成3500形モハ3556朱帯色(3556F)の下廻り整備を終え車体関連に移行した。
M2車で立ちはだかるのは前面運行番号表示器印刷の消去である。
3592F現行色後期仕様(3592F-1),3592F現行色晩年仕様(3592F-2)ではそれなりに仕上げられた。


京成3500形モハ3556 3次車 朱帯色(3556F)。

TOMYTEC製3500形は運行番号表示器のセル表面印刷が自分にとって一番の障壁である。
3592F-1,3592F-2では消去そのものは上手く行った方だと思う。
しかし車両毎に個体差があり薄め液でも完全に剥離できないケースが生じた。
当然モハ3556でも同じ事が言える。
ある程度の苦戦は予想していたが結果はそれを上回るものだった。


引き続き入工中のモハ3556。

工程はM1車の手順に準拠した。
運行番号表示器消去は窓セル関連への措置時に行う。
そのため先に車体から取り外される屋根板の整備から開始している。
モハ3556のクーラーキセは屋根板に接しているものと離れているものがばらばらに配置されていた。
屋根板から浮いたクーラーキセの一部はバリが残っており物理的に押し込めない状態だった。
1台は取付脚,もう1台はクーラーキセ下部に湯口痕があり丁寧に除去している。
屋根板に接していたクーラーキセも一度取り外し嵌め直した。


溶着された誘導無線アンテナとクーラーキセ。

第一次整備で装着した誘導無線アンテナは仮止めで留めた。
クーラーキセと同時に溶着させ屋根板に完全固定している。
この時誘導無線アンテナの傾きには十分注意を払った。
TOMYTEC製誘導無線アンテナは予備品が無く代打はグリーンマックス製に限られる。
よって今後の取扱いは慎重さが要求される。


全窓セルを撤去したモハ3556。

いよいよ主工程が待つ窓セル関連の整備に取り掛かった。
M1車の側面窓セルストッパーは妻面窓セルに設けられている。
一方M2車では前面窓セルに変わる。
側面窓セルは全て窓枠から浮かせた後に運転台側隅柱部へ爪楊枝を差し込みストッパーから外した。
M1車よりもストッパー高が低い模様で思ったよりも早く全窓セルの撤去を終えた。
ただ前面窓セルは前照灯,尾灯レンズがモールドされているため慎重を期した。
貫通扉と前面窓を綿棒で,前尾灯レンズを爪楊枝で押し込み取り外している。




銀枠が残った運行番号表示器痕。

第二次整備成功の鍵を握る前面窓セルの運行番号表示器の消去から手を着けた。
薄め液に浸け運行番号表示器を筆で払いながら溶解を待った。
白印刷部はあっと言う間に溶け出し黒印刷もろとも消え去った。
しかしここから先が一向に進まない。
銀印刷の運行番号表示器枠が全く溶けずに残ってしまう。
痺れを切らし極細綿棒を持ち出し銀印刷を擦った。
その極細綿棒も銀印刷には歯が立たず側板寄の一部が除去できただけだった。
ここで薄め液での消去を諦め乾式での印刷除去へ切り替えた。
マイクロエース製品で活用してきた爪楊枝式ならしつこい銀印刷を取り除けるかもしれない。
これが大失敗の元になるとは思いもしなかった。


亀裂の入った助士側窓セル。

爪楊枝で擦ると瞬く間にセルが曇った。
しかも肝心の銀印刷は剥離されないまま残っている。
おまけに薄め液で硬度が下がった影響か助士側窓セル上部に亀裂を走らせてしまった。
亀裂と白濁したセルを見て愕然としたが既に手遅れである。
ここまでやらかしてしまったため憎き銀印刷は爪楊枝で強引に削ぎ落とした。
爪楊枝で生じた小傷は曇りと共に消しゴムと磨きクロスで誤魔化す作戦に出た。
その結果やや曇りは残ってしまったが小傷は目立たなくなった。
但し亀裂は手の施しようが無く悔いの残る工程になっている。


全Hゴムを塗り直した前面窓セル。

亀裂は運行番号表示器設置時に何とか誤魔化せる方法を模索する。
取り敢えず前面窓セルの修正に取り掛かった。
薄め液に触れた箇所はHゴム支持まで失われる。
これは3592F-1,3592F-2に倣いマッキーで全窓支持を黒色化した。
印刷除去の影響が無かったHゴム印刷も被膜を揃えるため上塗りしている。
当初前面行先表示器の[通勤特急 西馬込]はペイントリムーバーで剥離する計画だった。
しかし助士側窓セルの亀裂で消沈し青マッキーでの基準幕化に変更された。
この基準幕化はステッカー貼付時の余白調整用で側面行先表示器基準幕化とは意味合いが異なっている。

まさかの前面窓セル亀裂発生で集中力が途切れそうになった。
このまま作業を続けると更なる失敗が懸念される。
一度作業を中断し残る工程は先送りとした。
この間に少しでも亀裂を目立たなくする方法を考える。

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