試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3300形3312F 1次車 新赤電色 千葉線仕様 回着 (誘導無線アンテナ取付,カプラー・パンタグラフ換装施工) ※TOMYTEC製

2019-09-06 21:58:24 | 京成線:3300形
競合。

TOMYTEC製京成形式は3500形3592F現行色(6次車),3556F朱帯色(3次車)以降リリースが相次いでいる。
200形206F,3500形3520F,3532F,3544F更新車の後を受けて登場したのは3300形3312F,3328Fだった。
マイクロエース製品の独壇場であった3300形にもTOMYTEC製品が進出を果たした。


京成3300形3312F 1次車 新赤電色。
3312F:[3312]-[3311]-[3310]-[3309]。
※TOMYTEC製。

3312F(1次車),3328F(3,4次車)の同時回着で先発入場は3328Fを予定していた。
ところが3328Fは諸事情により返却回送を要したため3312Fと順序が入れ替えられている。
第一次整備はモハ3312,モハ3309への誘導無線アンテナ取付とモハ3311,モハ3310のパンタグラフ換装を軸に据える。
TNカプラーSP化も同時進行とするがモハ3312,モハ3309の運転台側に限り第二次整備へ廻す。
前面は三平面折妻でTNカプラーSPカバーのジャンパ連結器モールドと支障する可能性が高い。
また車体不当沈下発生に対する不安も過り第一次整備での運転台側TNカプラーSP化を見送った。


入工中のモハ3312

丸みを帯びた車体裾は3000形から続いた特徴でTOMYTEC製3300形の美点だと思える。
マイクロエース製3300形,グリーンマックス製3150形に続く新赤電色だがグリーンマックス製3150形寄りに感じられた。
モーンアイボリーを縁取るステンレス飾り帯の乱れは少なかったがさすがに戸当たりゴムモールド部には個体差が伺える。
また側面窓セル嵌合爪先端の湯口痕処理が甘い傾向は全車で確認された。
一部では車体裾からはみ出す車両まで存在し第二次整備時の改善項目に浮上している。
基本構造に変更は見られずさっそく誘導無線アンテナの取付へ取り掛かった。


誘導無線アンテナを取り付けたモハ3312

3300形M2車も屋根板を取り外さずに誘導無線アンテナ取付口が開けられる。
そのため誘導無線アンテナは差し込むのみに留める予定だった。
ところがΦ1.0mmのドリルで開孔した取付口は誘導無線アンテナ取付脚との相性が極端に悪かった。
安定性以前の問題で車体を裏返すと送信用,受信用アンテナとも脱落してしまう。
TOMYTEC製誘導無線アンテナの保管品は折損予備分程度しか確保されていない。
止むを得ず屋根板を取り外し双方とも微量の流し込み接着剤で固定した。




モハ3312 [■ ■ ■ 普通 千葉中央]:誘導無線アンテナ取付,KS-121非動力台車TNカプラーSP対応化施工。

3312Fは[■ ■ ■ 普通 千葉中央]表示が印刷済で千葉線系統充当に適していた。
しかし運行番号表示器は相変わらずの前面窓セル表面印刷であり製品付属ステッカーでは凹凸を防げない。
英字無併記[普通]種別幕はやや小振りな上種別表示器との隙間が目立つ。
行先方向幕も引き込み気味に映りもう少し前進させたいところである。
製品仕様を維持させるか富士川車輌工業製ステッカー再現に変更するか検討したい。
ただ印象把握そのものの印象は悪くなく拘らなければ原形でも通用すると思う。


入工中のモハ3309

モハ3312の次に入場させたモハ3309では当初から屋根板を撤去している。
同一LOT品を用いる限り誘導無線アンテナの嵌合精度は変わらないと予想した。
案の定モハ3309でも誘導無線アンテナの状況は変わらず線路方向でのぐらつきが生じた。
脱落する程ではなかったものの垂直姿勢の維持が難しく溶着固定となった。
TOMYTEC製非動力台車はTNカプラーSPマウント底面と接触する個体が散見される。
そのためKS-121非動力台車のアーノルトカプラーマウントを根元から切除した。


モハ3309 [■ ■ ■ 普通 千葉中央]:誘導無線アンテナ取付,KS-121非動力台車TNカプラーSP対応化施工。

TNカプラーSP対応化は上野寄,成田寄に関わらず同時施工している。
特に3312Fはサックスブルー成形KS-121非動力台車を履いておりアーノルトカプラーマウントが余計に目立っていた。
まだダミーカプラーが残るモハ3312,モハ3309だが床下見附はかなり向上したと思える。
モハ3312は貫通幌座の銀色再現に甘さが見られた一方モハ3309ではライトリムへの塗装が不足していた。
何れも油性ペイントマーカー若しくは油性メタリックマーカーにて補修を施す予定である。
但し失敗すると取り返しのつかない事態に陥るため深追いはしない。


換装を終えたグリーンマックス製PT-43S形パンタグラフ(モハ3311)。

パンタグラフ周りではヒューズボックスと避雷器の色温度が変更された。
ここは3520F,3532F,3544Fからの改善点で各々が存在感を放ち効果的に見える。
重厚な固定式パンタグラフはグリーンマックス製PT-43S形パンタグラフへと交換した。
嵌合精度が低かった200形206F更新車晩年仕様(206F),500形更新車荷電仕様(502F)ではゴム系接着剤併用固定を採用した。
個体差か改善かは不明ながらモハ3311,モハ3310は挿入だけで十分な装着感を得られている。
今のところモハ3310を動力ユニット搭載車に起用する方向だが未確定要素が含まれるためTNカプラーSPを取り付けた。




モハ3312+モハ3311 (3312F:TNカプラーSP化,グリーンマックス製PT-43S形パンタグラフ交換施工)。

仮にモハ3310へ動力ユニットを搭載してもTNカプラーSPは流用が可能である。
二度手間に感じられなくもないが2両単位で完成線へ留置させる関係から入場までの間その役割を果たしてくれるだろう。
なお3312Fで起用した黒色成形密着自動式TNカプラーは全て予備品が充当された。
保管期間が長く既に白濁現象が発症しており歯ブラシでの乾式清掃を行い黒色へ戻している。
これで黒色成形密着自動式TNカプラーSPから長期予備品が消滅した。
モハ3312,モハ3309の運転台側には新規投入品が充てられるため白濁対策は最小限で済むと思われる。




3312F-3 (第一次整備完了)。
※TOMYTEC製。

第一次整備を終えた3312Fは防護無線アンテナ取付が主な外観変化となった。
大幅に規模が縮小されたが初投入のTOMYTEC製3300形であり第二次整備での構造解析を要する。
側面窓セル嵌合爪先端部の湯口痕整形乱れは安全策を採り分解して行うため敢えて軽微な整備に留めた。
その分第二次整備が忙しくなるが先ずは工程数の少ないモハ3311から取り掛かる。
結果如何ではモハ3312,モハ3309の整備にも影響を与えかねず慎重な作業を心掛けたい。
なお3312Fの編成管理番号はマイクロエース製3312F新赤電色(3312F-2)の追番とし3312F-3に決定した。
プロトタイプが被ったのは誤算だったが3312F-2は本線仕様のため完全重複は防げると思う。
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